ユニークユーザーとは?混同しやすい言葉とUU数を増やすコツ
Webサイトやブログの収益化を図るためには、さまざまな指標を参照し、適切な状況把握に努めることが大切です。そして、ユニークユーザー(UU)は、自社サイトやブログの適切な状況を把握するための重要指標の1つに該当します。
当記事では、ユニークユーザーの定義とUU数の調べ方と、ページごとの集計方法を解説します。初心者にも分かりやすく説明するため、自社サイトやブログの状況を把握する際は、ぜひ活用してください。
1.ユニークユーザー(UU)とは?
ユニークユーザー(UU)とは、一定期間にサイトに訪問した人の数を意味します。たとえば、月間UU数が500である場合、「500人の訪問者を獲得した」といった判断が可能です。
一定期間内に同じ人から複数回の訪問が見られる場合、「UU数1」と計測されます。同じ人が一定期間内に複数のページを閲覧する場合も、UU数の増加を伴わず「UU数1」のままです。
そのため、UU数は、サイト利用者数の目安を把握するための指標として活用されます。UU数が増えると、「Webサイトの人気が高まった」と判断することが可能です。
1-1.混同しやすい言葉と意味の違い
アクセス解析で活用する指標はさまざまで、ユニークユーザー以外にも多くの指標が存在します。指標の意味を正しく把握せずにアクセス解析を進めることは、自社サイトの状況の誤認識を招く原因です。
下記は、ユニークユーザーと混同しやすい指標と、それぞれの指標の意味や使い方をまとめた表です。
ページビュー(PV) | 1回の訪問における閲覧ページ数です。 サイトのトップページから商品一覧ページに遷移し、離脱(サイトを閉じること)をした場合、「PV数2」と計測されます。同じ状況におけるUU数は1であるため、ページビュー数のほうが多い数字であることが一般的です。 |
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セッション | インターネットブラウザからWebサイトのサーバーに対して送信される情報提供要求の数です。 たとえば「訪問者がトップページの後に会社概要ページを開き、離脱した」という状況のセッション数は1回です。 |
アクティブユーザー | 特定期間内に1回以上のセッションを行ったユニークユーザーの数で、ユニークユーザーを計測対象とみなし、期間を伴う記録であることが特徴です。 1週間や1ヶ月など集計期間の指定を伴うUU数の計測では「アクティブユーザー数=UU数」といった認識で差し支えません。 |
ユニークブラウザ(UB) | インターネットブラウザごとの訪問者数です。 1人の訪問者が2個のインターネットブラウザを同時に開き、両方のインターネットブラウザからページを閲覧する場合、「UB数2」と計測されます。 |
リーチ | 主にSNS(ソーシャルメディア)マーケティングで活用される指標で、SNS上に掲載した広告を見た人の数を意味します。 同じ人が1日に3回・モバイル端末からSNSを開き、3回広告を目にした場合のリーチ数は1です。 |
アクセス解析では、上記の表の内容の他にもさまざまな指標を活用します。指標の意味が曖昧な状態のまま分析を進めることは避け、指標の意味の正しい理解に努めましょう。
2.ユニークユーザーのカウントに使用するデータ
UU数は、Googleアナリティクスなどアクセス解析ツールを活用し、カウントすることが通常です。UU数のカウント方法はアクセス解析ツールによって異なるものの、下記のうちのいずれかを使うことがほとんどです。
- IPアドレス(インターネット接続機器に割り当てられる固有の番号)
- ホスト名(インターネット接続機器の識別に活用される名称)
- Cookie(インターネットブラウザに保存される訪問者の情報)
Googleアナリティクスの場合は、Cookieの追跡によってUU数をカウントします。Cookieは、インターネットブラウザの設定によって、有効・無効の切り替えが可能です。
ただし、Cookieを無効化する人数が多い場合は正確なUU数のカウントが難しく、実際の数値と計測結果に誤差が生じるケースも存在します。
他のアクセス解析ツールでもさまざまな原因から誤差が生じる可能性があるため、「UU数はサイトの人気度を図るための目安」と考えることがおすすめです。
3.Googleアナリティクスでユニークユーザーの数(UU数)を調べる方法
GoogleアナリティクスでUU数を調べるためには、「ユーザー」の数字を確認します。下記の手順に従ってGoogleアナリティクスを操作し、サイト全体のUU数を調べましょう。
- ①左側のタブにて「オーディエンス>概要」を選択
- ②ユーザーサマリー画面右上の部品にて、集計期間を指定
- ③「ユーザー」の数字を確認
応用的な手法として、カスタムレポートの作成により、ページごとのUU数を調べることも可能です。カスタムレポートは、下記の手順で作成します。
- ①左側のタブにて「カスタム>カスタムレポート」を選択
- ②「+新しいカスタムレポート」を選択
- ③全般情報にて「ページ別UU数」など、任意の名前を記載
- ④指標グループにて「+指標を追加」を選択
- ⑤プルダウンメニューを操作し、「ユーザー」を選択
- ⑥ディメンションの詳細にて「+ディメンションを追加」を選択
- ⑦プルダウンメニューを操作し、「ページ」を選択
- ⑧「保存」を選択
カスタムレポートに表示される数字が、ページごとのUU数に該当します。
ページごとのUU数を調べることで閲覧数の多いページや人気記事を特定し、コンテンツを作成する際の資料として活用しましょう。
4.ユニークユーザーを増やすコツ
ユニークユーザーを増やすためには、新規コンテンツの制作や掲載内容を更新して、サイトの魅力を高めることが大切です。訪問者にとって魅力的なサイトは検索エンジンの評価も高く、検索順位上昇を目指すことに貢献します。
最後は、ユニークユーザーを増やすコツを紹介します。これから紹介する2つのコツを意識し、より多くのユニークユーザー獲得を目指しましょう。
4-1.ユーザーに有益なコンテンツを作る
まず、訪問者の利益につながるコンテンツを作りましょう。下記のようなコンテンツは訪問者にとって有益で、価値ある内容と判断されます。
- 訪問者の疑問や悩みに対する多角的な回答を含む情報
- 訪問者の潜在的な疑問や悩みを指摘し、新たな気付きを提供するコンテンツ
- 情報の裏付けが明確で、信頼度の高い情報
- 独自の見解が含まれ、オリジナリティの高い内容
上記の内容をまとめると、信頼度の高い情報をもとに独自の見解を示し、訪問者の疑問や悩みに対する多角的な回答を提供する内容が、利益の大きなコンテンツに該当します。
競合企業や類似サービスを扱うサイトと自社サイトを見比べ、「サイト訪問者数を増やすためには、どのような情報が必要か」といった観点から改善策を探ることもおすすめです。
4-2.定期的に更新・配信する
次に、定期的にコンテンツを更新・配信し、リピーターの獲得と検索結果の上位表示を目指しましょう。
コンテンツを更新・配信しないWebサイトは訪問者の興味関心をつなぎ止めることが難しく、ファンの獲得に到りません。毎日もしくは数日に1回の頻度で新しい情報を提供し、ファンの数を増やしましょう。
更新頻度の高いサイトはクローラーの巡回頻度も高まり、検索エンジンの評価を高めるチャンスに恵まれます。また、検索結果の上位表示は検索エンジン経由の集客力を高め、ユニークユーザーをさらに増やす好循環を目指すことが可能です。
ただし、仕事量や内容に沿わない更新頻度を設定してしまうと、更新作業が負担となり、継続できなくなるリスクがあります。
確実にファンを増やすためにも、無理のない頻度で更新・配信を行いましょう。
まとめ
今回は、ユニークユーザーの意味とUU数の確認方法、ユニークユーザーを増やすコツを紹介しました。
訪問者にとって望ましい内容のページや記事を増やすことがUU数の増加につながり、自社サイトやブログの収益化を後押しします。
UU数の増加は一朝一夕に実現できる課題ではないからこそ、継続的なWebサイト改善に努めることが大切です。まずは適切な状況把握を行い、UU数を増やすためのWebサイト改善方法を検討しましょう。
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