競合サイトの分析に効果的なツール7選|分析方法も解説
自社サイトの検索順位を高めるためには、競合サイトの分析が欠かせません。特に、上位表示させたいキーワードに競合サイトが多い場合、リサーチを行ったうえでより有益性の高いコンテンツを作ることが重要です。
この記事では、競合サイト分析の必要性や分析するべき具体的なポイント、競合サイトを効果的に分析できるツールについて解説します。競合サイトを分析し、自社サイトのSEO対策に活かしたいWeb担当者は、ぜひ参考にしてください。
1.勝つためには競合サイトの分析が必要!
自社サイトの検索順位を高めるために競合サイトを分析するべき理由として、次の2つが挙げられます。
【理由1】競合サイトとの埋めなければならない差を把握するため
検索上位ページを分析することで、自社サイトに足りていない項目を把握することが可能です。上位表示されている競合サイトには、検索エンジンに高く評価される要素が含まれています。自社サイトと競合サイトの差を埋めるような施策を行うことが、SEO対策として効果的です。
【理由2】ユーザーニーズを調査するため
競合サイトのコンテンツを分析することは、ユーザーニーズの調査にも役立ちます。検索エンジンはユーザーのニーズに応えるWebページを高く評価し、上位に表示する仕組みとなっています。そのため、上位表示されている競合サイトからはターゲットユーザーのニーズを知ることが可能です。
2.競合サイト分析の方法
競合サイトを分析する際に重要なチェック項目は、次の4つです。
●セッション数
分析ツールを使用すると、競合サイトが獲得しているセッション数の目安が把握できます。競合サイトのセッション数を把握すると、上位表示された場合にどの程度アクセス数の増加が見込めるかを知ることが可能です。
また、特にセッション数が多い競合サイトを分析することにより、上位表示させるポイントが見つかります。
●流入経路
競合サイトにアクセスしたユーザーの流入経路を調べると、どのような施策に注力しているのかを把握することが可能です。
たとえば、SNS経由でのアクセスが多いサイトの場合は、SNSアカウントの運営に力を入れていると考えられます。上位サイトの流入経路をもとに、重点的に取り組んでいる施策を推測することは、自社に足りていない施策を知る際に有用です。
●流入キーワード
競合サイトにアクセスしたユーザーの流入キーワードを調べると、自社サイトでも注力するべき検索キーワードが把握できます。特に、他社サイトの対策キーワードを自社が取りこぼしていた場合は、新規コンテンツを制作するとアクセス増加に繋がりやすい傾向です。
●滞在時間
一般的に、滞在時間の長いWebサイトは検索エンジンから高く評価されます。滞在時間の長い競合サイトを分析すると、ユーザーの興味を引く情報がどのようなコンテンツであるのかを知ることが可能です。
競合サイトを分析する際には、ツールを使用しつつ、これらのポイントに注意することで、自社サイトの問題点を明確に洗い出すことができます。
3.【比較】競合サイトの分析に使えるツール7選
競合サイトに関するさまざまな指標は、分析ツールを使って調べることが可能です。ツールの種類によって調査できる指標や特徴が異なるため、自社の目的に合う調査ツールを選ぶことが効果的なSEO対策に繋がります。
ここでは、競合サイトの分析に使える代表的なツールを7つ紹介するため、ぜひ参考にしてください。
3-1.SimilarWeb
SimilarWeb(シミラーウェブ)とは、イスラエルの企業が開発したWebマーケティングツールです。競合サイトの訪問者数や滞在時間、流入キーワード、流入経路などが簡単に分析できます。
SimilarWebを利用する際は、まず公式サイトにアクセスしましょう。「あらゆるウェブサイトやアプリを分析」と書かれたボックスに分析したい競合サイトのURLを入力すると、調査データが表示されます。
使用方法が簡単であるため、初心者でも扱いやすい点がSimilarWebのメリットです。また、ブラウザの拡張機能をインストールすると競合サイトにアクセスした際に分析ができます。
SimilarWebには無料版と有料版があり、有料版の料金を確認するためには問い合わせが必要です。基本的な指標は無料版で調査できます。
公式サイト:SimilarWeb
3-2.ahrefs
ahrefs(エイチレフス)とは、シンガポールの企業が開発・提供しているSEOツールです。競合サイトの被リンク数や想定流入キーワード、ソーシャルメディアの反応などを分析できます。
ahrefsを利用する際は、公式サイトからいずれかのプランに申し込みましょう。申し込み情報や決済方法を登録後、競合サイトの分析が可能です。
ahrefsでは、次のようなプランを選択できます。
プラン名 | 月額料金 |
---|---|
ライト | 99ドル |
スタンダード | 179ドル |
アドバンスド | 399ドル |
エージェンシー | 999ドル |
上位のプランではより多くのURLやサイトを対象に競合調査が可能です。ライトとスタンダードは、7日間7ドルの有償トライアルが用意されています。
公式サイト:ahrefs
3-3.eMark+
eMark+(イーマークプラス)とは、日本の企業が提供する分析ツールです。国内のモニターユーザーから取得した行動データをもとにセッション数や流入キーワード、流入経路、サイト訪問者の属性を詳しく把握できます。
eMark+を利用する際は、公式サイトから無料のトライアル版に申し込みましょう。
無料トライアルの利用後、自社に合う有料サービスに申し込みが可能です。有料プランの料金は要見積もりとなっています。
公式サイト:eMark+
3-4.Ghostery
Ghostery(ゴーストリー)とは、ドイツの企業によって運営されている競合サイト分析ツールです。競合サイトのソースコードに埋め込まれたタグをもとに、使用しているマーケティングツールやアクセス解析ツールを調査できます。
Ghosteryを利用する際は、公式サイトにアクセスし、ブラウザに拡張機能を導入しましょう。調査したいサイトにアクセスし、拡張機能を使用することで分析が可能です。
Ghosteryの競合調査機能は、無料で利用できます。
公式サイト:Ghostery
3-5.SEOチェキ!
SEOチェキ!とは、国内で活動するエンジニアによって開発・運営されているSEOツールです。競合サイトのタイトルや見出しのタグ、キーワード出現率などを簡単に分析できます。
SEOチェキ!を利用する際は、公式サイトにアクセスし、対象サイトのドメインを入力して「チェック!」ボタンを選択しましょう。調査結果の画面で、競合サイトに関する情報を見ることが可能です。
SEOチェキ!は、すべての機能を無料で使用できます。
公式サイト:SEOチェキ!
3-6.Gyro-n SEO
Gyro-n SEO(ジャイロンエスイーオー)とは、国内のWebマーケティング会社によって提供されているSEOツールです。キーワードごとの順位変動やインデックス数推移、対象サイトの内部施策などについて分析できます。
Gyro-n SEOを利用する際は、公式サイトにアクセスし、希望するプランに申し込みましょう。月額500円のスタータープランのみ、申し込みから3か月間限定の無料体験が可能です。
Gyro-n SEOには、機能や料金が異なる下記のプランが含まれます。
プラン名 | 月額料金 |
---|---|
スターター | 500円 |
ライト | 4,500円 |
スタンダード | 9,600円 |
プレミアム | 16,800円 |
いずれのプランも、初期費用はかかりません。
公式サイト:Gyro-n SEO
3-7.SEMrush
SEMrush(エスイーエムラッシュ)とは、アメリカのWebマーケティング会社が開発した競合分析ツールです。対象サイトのトラフィックや流入キーワード、被リンク状況などを分析し、わかりやすいレポートとして見ることができます。
SEMrushを利用する際は、公式サイトから希望のプランに申し込みましょう。中小企業を対象としたGuruプランは、14日間の無料トライアルの利用が可能です。
SEMrushには、対象ユーザーの規模が異なる下記のプランが含まれます。
プラン名 | 月額料金 |
---|---|
Proプラン | 119.95ドル |
Guruプラン | 229.95ドル |
Businessプラン | 449.95ドル |
いずれのプランも、導入後の無償サポートを受けることが可能です。
公式サイト:SEMrush
まとめ
検索エンジンで上位表示されている競合サイトを分析すると、自社サイトで取り組むべきSEO対策のヒントが得られます。競合サイトと自社サイトのギャップを埋め、ユーザーニーズに合わせたコンテンツを作ることで、検索順位の改善が可能です。
競合サイトの状況を分析するための指標として、セッション数や流入キーワードなどが挙げられます。SEO対策を戦略的に実施したい人は、この記事で紹介したツールを活用し、ぜひ競合サイトの調査に取り組んでください。