モーダル・ポップアップの違いとは?モーダルウィンドウの活用方法も

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モーダル・ポップアップの違いとは?

モーダルやポップアップという言葉を聞いたことがあっても、具体的な意味や用途、両者の違いを明確に把握していない人は少なくありません。モーダルやポップアップはWebサイトの閲覧者に与える影響が大きいため、それぞれの特徴を理解することは大切です。

この記事では、モーダルやポップアップ、ダイアログの違いやモーダルウィンドウの特徴、主な使用場面について解説します。Webサイトの運営を担当している方や、企業のSEO担当者の方は、言葉の意味の違いを理解し、モーダルウィンドウを効果的に使うようにしましょう。

1.モーダル・ポップアップ・ダイアログの違いとは?

モーダルやポップアップ、ダイアログは、すべてコンピューターの操作画面に関する用語です。これらは似たような場面で使用される機会が多いため、混同されやすい用語となっています。ただし、厳密には意味が異なるため、各用語の意味を正しく理解しましょう。

・モーダル

一言でいうと、ユーザーに「今見ている画面でのアクションを終わらせて!じゃないと次のアクションさせないよ」という機能です。

広義におけるモーダル(modal)とは、「特定の形式・状態を持っている」という意味です。Webサイトやアプリの操作画面についてモーダルという用語が使われた場合は、画面上に表示されるオブジェクトがいくつかの状態(モード)を持っていることを表します。

コンピューターの操作画面が特定のモードになっていると、ユーザーはそのモードで受け付けられる操作しか行うことができません。

・ポップアップ

ポップアップ(pop-up)とは、何かが突然現れたり飛び出したりすることを表す用語です。モーダルが機能面における状態を表すことに対して、ポップアップは見た目の様子を表します。

・ダイアログ

広義におけるダイアログ(dialog)とは、対話や話し合いを意味する用語です。コンピューターの操作画面についてダイアログという用語が使われた場合は、ユーザーに対する質問など対話的なメッセージが表示されることを指します。

ショッピングサイトなどで買い物をしている時に「この商品も買いますか?いいえ、はい」を選択させる画面を想像してもらうと理解しやすくなります。

1-1.そもそもモーダルウィンドウとは?

モーダルウィンドウとは、Webサイトやアプリの最前面に表示され、要求される操作を行わない限り消えない要素のことです。該当する要素が表示されているときはほかの操作を受け付けないモードとなっているため、モーダルウィンドウと呼ばれます。

モーダルウィンドウが画面上に表示される場合、システムがユーザーに対して何らかの操作を要求していることが一般的です。そこで対話的なやりとりが行われるため、モーダルウィンドウは「モーダルダイアログ」といわれることもあります。また、モーダルウィンドウが画面上に突然表示される様子から「ポップアップ」とも呼ばれます。

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2.モーダルウィンドウのメリット・デメリット

基本的に、モーダルウィンドウはWebサイトやアプリを使用するユーザーから好まれていません。モーダルウィンドウはユーザーの意図する操作を中断し、特定の入力を強制するため、快適な操作感を損なう可能性があります。モーダルウィンドウを使用する際は、その特徴を把握し、適切なタイミングで表示されるようにすることが大切です。

ここでは、モーダルウィンドウのメリット・デメリットについて解説します。

2-1.メリット

画面上に現れ、ユーザーに特定の入力を強制することによって得られるモーダルウィンドウのメリットは、次のとおりです。

・ユーザーの注意を引き付けられる

モーダルウィンドウが出る際は、画面の中央にメッセージや画像が現れたり、ほかの要素が背景として暗い色で表示されたりします。そのため、モーダルウィンドウの実装により、ユーザーの目線を強制的に集めることが可能です。

・コンバージョン率を高められる場合がある

Webサイトでメールマガジンの登録や商品の購入を促す際に、モーダルウィンドウが役立つ可能性があります。モーダルウィンドウによって適切なタイミングでセールスのメッセージを表示させれば、コンバージョン率の向上を図ることが可能です。

・ユーザーによる誤操作が防げる

Webサイトやアプリでは、誤った操作を行うと手間やトラブルが発生する場面があります。ユーザーの操作をコントロールできるモーダルウィンドウなら、誤操作を未然に防ぐことが可能です。

2-2.デメリット

モーダルウィンドウには次のようなデメリットがあるため、Webサイトやアプリに実装する際は注意が必要となります。

・ユーザーが本来の目的を忘れてしまう

モーダルウィンドウはユーザーの意図とは関係なく突然現れて入力を促すため、ユーザーは本来やろうとしていた行動を忘れる傾向にあります。探していた情報や商品への興味がモーダルウィンドウによって損なわれた場合、もう一度興味を持たせることは簡単ではありません。

・画面表示に支障をきたす

モーダルウィンドウの実装方法が不完全だった場合、スマートフォンの表示枠からはみ出してしまうなどのトラブルが起きることもデメリットです。モーダルウィンドウの入力ボタンが選択できない表示位置にずれてしまうと、ユーザーは何の操作もできなくなってしまいます。

・ブランドイメージに悪影響を与える場合がある

モーダルウィンドウがユーザーに不快感をもたらすと、ブランドイメージに悪影響を与えることがデメリットです。モーダルウィンドウが過剰に表示されると、しつこい印象となってしまいます。

3.モーダルウィンドウの主な使用場面3つ

Webサイトでモーダルウィンドウを使用する際は、Cookieを活用することが大切です。CookieはWebブラウザに設定されるデータで、ユーザーに同じモーダルウィンドウが繰り返し表示されるトラブルを防ぐ効果があります。また、モーダルウィンドウは適切な場面に限って使用することも重要です。

ここでは、モーダルウィンドウが使用される主な例と注意点について解説します。

3-1.警告時

キャンセルができない操作を行う際など、ユーザーに対する警告が必要な場面では、モーダルウィンドウが役立ちます。ユーザーが商品の決済手続きを行うとき、編集中のファイルを保存せず削除しそうになったときなどは、モーダルウィンドウによる警告メッセージを表示しましょう。

ただし、モーダルウィンドウを見慣れているユーザーは、確認画面をよく見ずにボタンをクリックする可能性があります。そのため、文字色やフォントのデザインによって警告メッセージの内容を強調したり、ボタン部分に具体的な操作内容を書いたりすることがポイントです。

3-2.ローディング時

Webサイトに表示するデータのローディング時や、処理に時間がかかるプロセスが実行されている途中は、モーダルウィンドウが有用です。モーダルウィンドウが表示されている最中はユーザーによる操作が行われないため、ローディングが完了するまで待機を促すことができます。

ただし、ローディング時に画面が動かないと、不具合が生じたとユーザーから勘違いされかねません。そのため、メッセージや簡単なアニメーションによってローディング中である旨を伝えることがポイントとなります。

3-3.エラー発生時

システムやユーザーの操作にエラーが発生したときも、モーダルウィンドウが効果的です。入力フォームの内容に不備がある状態で送信ボタンが押されたり、システム障害によって操作が完了しなかったりした場合に、モーダルウィンドウを表示しましょう。

エラー発生時に表示するメッセージには、エラーの概要や原因の説明文だけでなく、対処方法についても簡潔に記載しておくことがポイントです。

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まとめ

Webサイトのユーザーインターフェースにおけるモーダルとは、該当の要素が表示されている際に、ほかの入力を受け付けない状態を表す用語です。モーダルと似た用語にポップアップがありますが、モーダルは制御の仕方を意味し、ポップアップは表示方法を指す点が異なります。

モーダルウィンドウは行動を強制的に妨げるため、ユーザーから好まれない傾向です。そのため、Webサイトの利便性を高めたい方は、警告時やエラー発生時など、適切な場面でモーダルウィンドウを使用するようにしましょう。

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