セッションとは?Googleアナリティクス上での確認方法も

Webマーケティング

セッションとは?Googleアナリティクス上での確認方法も

Webマーケティングで使用される「セッション」という用語は、Webサイトにアクセスしてから離脱するまでの一連の流れを意味します。
セッションを分析することで、Webサイトにどの程度の需要があるかを判断し、Webマーケティングに役立てることが可能です。

今回は、セッションの概要・混同されやすい指標・Googleアナリティクスでセッション数を調べる方法を解説します。
セッションを計算する際の注意点や、セッション数を増やすための方法についても紹介するため、セッション数に関心があるWeb担当者はぜひ参考にしてください。

1.セッションとは?

セッションとは、特定のWebサイトにアクセスしたユーザーが、最初にWebページを開いてからサイトを離脱するまでに行った一連の操作すべてを指す用語です。
同一Webサイト内であれば、閲覧されたWebページ数・ボタンのクリック数などにかかわらず、まとめて「1セッション」として数えられます。

また、1セッションには有効期限があります。
最後にWebページ上で行動したり他のWebサイトに移動したりしてから、30分経過すると「1セッション目」は終了です。
30分経過後に再度同ページにアクセスした場合は「2セッション目」として数えられます。

例えば、以下の場合の数え方は「1セッション・4PV」です。

例①:1セッション・4PV
1セッション目 12:00 WebページAを表示
12:20 WebページBを表示
12:40 WebページCを表示
13:00 WebページDを表示

※WebページA~Dは、同一Webサイトとする

また、以下の例の場合、「2セッション・4PV」となります。

例②:2セッション・4PV
1セッション目 12:00 WebページAを表示
12:10 WebページBを表示
席を離れていた
2セッション目 12:50 WebページCを表示
13:00 WebページDを表示

同じWebサイトを閲覧した場合であっても、WebページB~WebページCの間に、Webページ上で何も行われず30分が経過しているため、セッションが加算されます。

1-1.セッションと混同しやすい指標3つ

Webマーケティングで用いられる用語の中には、セッションと似たような指標があるため、分析を行う際は注意しましょう。
以下は、セッションと混同しやすい指標である「PV(ページビュー)」「ユニークユーザー」「ページ別訪問数」の概要です。

PV(ページビュー)

PVとは、各Webページの閲覧数です。

セッション数にかかわりなくWebページが読み込まれるごとにカウントされる仕組みとなります。
そのため、1セッション内に同じWebページが5回閲覧されれば、そのWebページのPV数は5となります。

ユニークユーザー

ユニークユーザーとは、一定の期間中にWebサイトにアクセスしたユーザーの人数です。

期間中に1人のユーザーがWebサイトに5回訪れた場合、ユニークユーザー数1・セッション数5としてカウントされます。
ただし、各ブラウザを1人のユーザーとして認識するため、同一人物でも異なるWebブラウザを使用すれば複数人としてカウントされます。

ページ別訪問数

ページ別訪問数とは、指定したWebページを閲覧したことがあるセッションの数です。

1セッション内であれば、同じWebページが何度閲覧されてもページ別訪問数は1となります。

各指標の定義を理解し、適切な指標を用いて分析を行いましょう。

2.Googleアナリティクスでセッション数を調べる方法

無料のアクセス解析ツールであるGoogleアナリティクスでは、さまざまな指標を用いてWebサイトの分析を行うことができます、
欲しい情報を的確に得て分析するためには、各調査項目に応じた「レポートの使い分け」が必要です。

ここでは、Googleアナリティクスで確認できるセッション数の調査項目の中でも、使用頻度の高い項目を3つ紹介します。

2-1.Webサイト全体のセッション数

Webサイト全体のセッション数を確認する方法は以下のとおりです。

1 左メニューから「ユーザー」をクリックする
2 「概要」をクリックする

画面の左側の下部に表示される一覧から、Webサイト全体のセッション数が確認できます。

2-2.参照元Webページのセッション数

参照元Webページのセッション数を確認する方法は以下のとおりです。

1 左メニューから「集客」をクリックする
2 「すべてのトラフィック」をクリックする
3 「参照元/メディア」をクリックする

画面の右側の下部に表示される一覧から、参照元・メディアの種類とセッション数が確認できます。

参照元はWebサイトにアクセスしたユーザーが直前に閲覧していたWebページの種類、メディアはクリックしたリンクがどの種類かを表すものです。
例えば「google/organic」のセッション数を見ることで、Googleの検索結果から何回アクセスされたかを判別できます。

2-3.各Webページのセッション数

各Webページのセッション数を確認する方法は以下のとおりです。

1 左メニューから「行動」をクリックする
2 「サイトコンテンツ」をクリックする
3 「すべてのページ」をクリックする

画面中央の下部に表示される一覧の「ページ別訪問数」から、各Webページのセッション数が確認できます。

3.セッションを計算する際の注意点

セッションを計算する際は、必ずしも「セッション数=ユーザー数」とはならないことに注意が必要です。
以下の条件を満たすと、1つ目のセッションが終了したと見なされて、新しいセッションが開始されます。

時間切れが起こった場合

ユーザーがWebサイト内での操作を何もせずに30分が経過するとセッションが終了します。

ただし、30分はGoogleアナリティクスでセッションの継続時間として設定されている、デフォルトの間隔です。
Googleアナリティクスの「管理」画面にある「トラッキング情報」から、1分~4時間までの任意の間隔に変更できます。

日付が変わった場合

Googleアナリティクスによる情報の集計は、24時間単位です。
0:00を1日の区切りとしているため、23:50~0:10に連続して操作を行っていた状況でも、0:00を超えた時点で2セッションとしてカウントされます。

参照元が変わった場合

ユーザーがWebサイトから離脱後、異なる参照元を経由して再訪した場合は必ず新しいセッションが開始されます。

同じWebサイトの同じWebページへのアクセスが30分以内であっても、検索結果や外部から貼られたリンクなどの流入経路が変わるとそれまでのセッションは終了です。
一方で、参照元が同一もしくは参照元がない状態かつ、30分以内であれば、一旦Webサイトを離脱した後もセッションは終了しません。

Webブラウザが変わった場合

セッション数は1種類のWebブラウザに対して1カウントです。
離脱後30分以内に同じ経路でアクセスしても、異なるWebブラウザを使用した場合は2カウントとして集計されます。

特に、セッション切れの時間は任意の時間に設定できるため、各社の分析方針に合った適切な時間を設定すると良いでしょう。

4.セッション数を増やすための方法

「セッション数を増やす=訪問ユーザー数を増やす」と言えるため、セッション数が増えるほどWebサイトへの需要が高まっている状態と考えられます。

セッション数を増やす際は「新規ユーザー」と「リピーター」の2種類に着目して、対策を行うことが大切です。

○新規ユーザーを増やすためには

新規ユーザーを増やすためには、流入経路の確保が重要です。
各種広告を出稿したり、SEO対策を講じて検索結果における上位表示を狙ったりすると良いでしょう。

効果的なSEO対策を正しく行うためには、専門的な知識が必要です。
自社で対応しきれない場合は、SEO関連会社へ相談することをおすすめします。

○リピーターを増やすためには

新規ユーザーをリピーターにするためには、コンテンツの質を高めることが重要です。ユーザーにとって有益な情報がWebサイト内に多数あれば、何度も訪れてすべてのWebページを読もうと考えるでしょう。

また、ユーザーがストレスなく情報を発見できる「ユーザビリティの高いデザイン」を設計することで、Webサイト内の回遊率や滞在時間を伸ばせます。

新規ユーザーとリピーターでは、セッション数を伸ばすためのアプローチ方法が異なるため、それぞれに見合った対策を行いましょう。

まとめ

セッションとは、Webサイトに訪れたユーザーが連続して行った一連の操作すべてを指す言葉です。
Googleアナリティクスを利用することで、Webサイト全体のセッション数のほか、Webサイトへの流入経路やWebページごとのセッション数などを把握できます。

ただし、有効時間が切れた場合などはセッションがリセットされるため、「セッション数=ユーザー数」とは限りません。

セッション数が増えることはWebサイトの需要が増えること同義です。
適切なSEO対策を講じてセッション数の向上を図り、コンテンツを充実させてリピーターを獲得しましょう。

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