cookieとは?仕組みや導入シーン・導入時の注意点も説明!

Webマーケティング

cookieとは?仕組みや導入シーン・導入時の注意点も説明!

Webマーケティング担当者の仕事には、cookie(クッキー)が関わるツールを使用することが多くあります。しかし、cookieの意味や導入方法を正しく理解しておらず、困ってしまう人は少なくありません。

cookieは個人情報に関わることもあるため、Webマーケティング担当者の人は正しい知識を持つことが必須です。

今回は、cookieの概要に関して、種類やキャッシュの違いなどを含めて解説します。導入時の注意点なども解説するため、cookieについて知りたい人は参考にしてください。

1.cookieの概要と仕組み

cookieとは、Webサイトにアクセスした人の情報を一定期間記録する、非常に小さなデータです。cookieは、Webサーバーが特定ページのhtmlファイルなどを引き渡す際に付与され、アクセスした人のWebブラウザー内に保存されます。2回目以降の訪問ではWebブラウザがcookieを送信し、会員サイトのログイン情報や閲覧履歴情報を引き渡す仕様です。

1-1.cookieの種類

cookieには「ファーストパーティcookie」「サードパーティーcookie」の2種類があり、使用目的や働きが異なります。2つの違いは下記のとおりです。

ファーストパーティcookie
  • Webサイトのドメインから発行されるcookie
  • 複数サイトやWebブラウザを横断し、使用は不可能
サードパーティーcookie
  • Webサイトのドメイン以外から発行されるcookie
  • 複数サイトやWebブラウザを横断し、使用が可能

ファーストパーティcookieは、ECサイトにアクセスした人のIDやショッピングカートの情報を保持する際に使用されます。cookie内にIDやショッピングカートの情報を保存することで、2回目以降の訪問時に同じ状態の再現が可能です。

サードパーティーcookieは、バナー広告をクリックした人の関心分野を知るために活用されます。バナー広告をクリックした後の行動履歴や閲覧情報などから、関心のある分野をチェックして関連性の高いものを表示する仕組みです。

1-2.キャッシュとの違い

cookieと混同されやすい概念の1つとして、「キャッシュ」という用語があります。キャッシュは、閲覧した情報の一部を一時的に保存して、2回目以降の訪問に備えるために使用されるデータです。2回目以降の訪問時に同じデータを要求しなくてはならない場合、保存したものを使用することにより表示速度を短縮できます。

cookieとキャッシュの大きな違いは、保存する情報です。cookieは、IDやショッピングカートの情報など、利用者の入力・登録した内容を保存します。一方のキャッシュは、特定ページにアクセスした人の閲覧した情報が保存される仕様です。

2.cookieがよく導入されるシーン

Webサイトでcookieを導入する際は、よくある使い方を事前に把握したうえで適切に活用することが大切です。cookieのよくある利用シーンには、アクセス解析・広告配信・フォーム画面の3種類があげられます。

ここでは、それぞれの使用例に関して詳しく解説します。

2-1.アクセス解析

Googleアナリティクスなど、Javascriptのコードを貼り付けて使用するタイプのアクセス解析ツールでは、アクセスした人を特定する目的でcookieを活用します。アクセス解析ツールとは、セッション時間やセッション回数、ユニークユーザー数などを計測するツールです。

cookieを使用したアクセス解析ツールをWebサイトに導入することにより、Webマーケティングに必要なあらゆる情報を収集できます。

2-2.広告配信

cookieに保存された情報は、さまざまな手法の広告を配信する際にも活用されます。たとえば、リターゲティング広告はcookieから過去のアクセス履歴を判断し、バナー広告やテキスト広告を見せるかどうかを判断するものです。リターゲティング広告を活用すると、アクセス履歴のある人のみを対象とした広告の配信ができます。

ターゲティング広告は、cookieから年齢・性別・関心分野を判断し、それぞれの人に適した商品やサービスに関して訴求する広告です。

2-3.フォーム画面

ID・パスワード・その他情報を入力するフォーム画面においても、cookieが導入されます。アクセスした人の入力情報をcookieに記録し、2回目以降の訪問時に反映させる仕組みです。

フォーム画面にcookieを導入することは、ユーザビリティの向上に貢献します。結果として、同じ情報を何度も入力することに煩わしさを感じる人の離脱が防げます。

3.cookieを有効/無効化する方法

Webサイトにアクセスする人のなかには、個人情報の流出を防ぐ目的からcookieを無効化する人もいます。cookieを導入する際は、ユーザー側の操作によって有効・無効の切り替えや削除ができる旨を掲載すると親切です。

ここでは、cookieの有効・無効の切り替え方法をデバイス別に解説します。

〇iPhone

有効化する際は、ホーム画面の「設定」から「Safari」>「プライバシーとセキュリティ」を選択し、「すべてのcookieをブロック」をオンにします。設定画面を同様の手順で操作してオフに切り替えることで、無効化も可能です。

〇Android

GoogleChromeのメニューボタンをクリックし、「設定」>「サイトの設定」>「cookie」を選択します。「cookieを有効にする」をオンに変えると有効化、オフに変えると無効化が可能です。

〇GoogleChrome

Androidと同様の手順で切り替えできます。PCのGoogleChromeを開き、右上にあるメニューボタンから「cookieを有効にする」のオン・オフを切り替えしましょう。「閲覧履歴データを消去する」を選択し、「Cookieと他のサイトデータ」を消去するとcookieを削除できます。

4.cookie導入時の注意点|「cookie規制」について

cookieを導入する際は、個人情報保護に関する世間の目に注意しましょう。昨今では、cookieなどで仮名化したユーザー情報や行動データは、個人情報に該当すると見なされる動きが見られます。

2018年5月には、欧州にてGDPR(EU一般データ保護規則)が設定され、「cookieを付加する際にはユーザーの同意が必要である」という見解が広がりました。2020年にはアメリカ・カリフォルニアでCCPAが施行され、cookieによって収集した情報の使用目的や使用方法の開示が義務化された状況です。

日本においてもGDPRやCCPA同様の規則が適用されるリスクはあり、影響を加味したうえで対策する必要があります。たとえば、GDPRが適用された場合、「Webサイトの閲覧を続けることはcookieポリシーに同意したものとみなされる」という見解は通用しません。ユーザーが自分自身で個人情報に関するデータをコントロールできるよう、Webサイトの配慮が求められます。

2020年3月に公表された日本の個人情報保護法改正案には、CCPAに寄せた記述が盛りこまれました。改正案に沿ってWebサイトを運営する場合、cookieによって収集した個人情報を適切に管理・運用することが求められます。

cookieを導入するためには、情報管理・運用体制に対する一定の投資が必要です。導入する際は、個人情報保護に関する配慮方法を検討したうえで導入しましょう。

まとめ

今回は、cookieの概要や導入方法、Webサイト運用で活用する際の注意点を解説しました。

cookieはアクセス解析や広告配信などにおいて活用され、企業のマーケティング活動を支援する重要なツールです。フォーム画面に導入し、ユーザビリティを高めることもできます。

cookieを導入する際は個人情報保護に留意し、適切な運用・管理方法を考えることが大切です。cookieに関する注意点を理解したうえで、Webサイトの運用に活用するかどうかを検討しましょう。

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