ミラーサイトの見つけ方3選&対処法2選|SEOに与える影響とは
サイト管理者が意図的に作成した場合や設定ミスで作成された場合であれば、ミラーサイトの存在を確認できれば比較的簡単に対処できます。もし第三者によってミラーサイトが作られた場合であっても、手順を踏んで対処することによって被害を最小限に抑えることが可能です。
そこで今回は、ミラーサイトの概要とSEOに与える影響、ミラーサイトの見つけ方3つと対処法2つを解説します。ミラーサイトによる問題を解決したい人は、ぜひ参考にしてください。
1.ミラーサイトとは?
ミラーサイトとは、既に存在するWebサイトの内容とすべて、もしくは一部が鏡で映したように「まったく同一の内容」で公開されたWebサイトを指す用語です。コピーサイトや重複コンテンツとも呼ばれます。
ミラーサイトには、大きく分けて下記の3種類があります。
- サイト管理者が作成したミラーサイト
- サイト管理者のミスなどで作成されたミラーサイト
- 第三者によって作成されたミラーサイト
ミラーサイトの種類によって対処法が異なるため、ミラーサイトを見つけたら何が原因かを突き止めましょう。
1-1.ミラーサイトだと判断されやすいページ
ミラーサイトだと判断されやすいページの特徴は、下記のとおりです。
◯Webサーバーの負担を軽減するために軽量化したページ
Webサイトを複製してサーバー負荷を分散させ、サーバーダウンを防止する目的で作成されます。災害時にアクセスが集中しやすい自治体などのWebサイトが代表的です。
◯内容が似た店舗・商品のページ
多店舗展開する会社が、1つのWebサイトを丸ごとコピーして全店舗に流用するケースが当てはまります。色違いの同型商品でページを流用する場合も同様です。
◯リダイレクトなどの設定にミスのあるページ
WebサイトのURLを変更した際や、URLの正規化処理が適切に行われていない場合などにミラーサイトが生成されることがあります。
上記のケースは、サイト管理者側の故意やミスによってミラーサイトが作成されているため、自力で問題点を見つけて解消することが可能です。
1-2.第三者によってミラーサイトが作られることもある
サイト管理者に落ち度がない場合でも、第三者によってミラーサイトが作られるケースもあります。
代表的なケースが、本物そっくりのページでユーザーを騙し、個人情報やお金を盗む目的で作られる事例です。迷惑メールやSNSなどから誘導されるケースも多く、偽サイト・フィッシングサイト・詐欺サイトなどとも呼ばれます。
見た目や内容だけでなく、URLもオリジナルそっくりに作られており、見分けがつきにくいサイトが多いため注意しましょう。
2.ミラーサイトがSEOに与える影響
ミラーサイトの存在は、SEO対策に大きな影響を与えます。
2011年のパンダアップデートによって、Googleが重複ページ・コンテンツを検出した場合、どれか1つのページしか検索結果に反映されなくなりました。そのため、もしミラーサイトが正規のページだと判断されてしまえば、本来のサイトが検索結果から除外されることとなりかねません。
また、ミラーサイトからの被リンクは質の悪いリンクと判断されるため、自サイトの評価を下げる原因となります。ミラーサイトを発見した場合は、早急な対処が必要です。
なお、サーバーの負荷を分散させるためのミラーサイトであっても、同様のペナルティが発生します。
3.ミラーサイトの見つけ方3選
サイト管理者の設定ミスや悪意ある第三者によって、いつの間にかミラーサイトが作成されていることは珍しくありません。Googleからペナルティを科されないためにも、ミラーサイトが作られていないかを確認することが大切です。
ここでは、ミラーサイトの見つけ方を3つ解説します。
3-1.コピーコンテンツチェックツールを活用する
コピーコンテンツチェックツールは、重複ページの存在を確認したいページの文章やファイルを入力して、類似度の高いページを検出するツールです。長文や1ページ丸ごとチェックしたい場合に向いています。
自サイトをコピーしたページだけでなく、自サイトがミラーサイトと見なされかねない既存のページも検出できるため、新規ページを追加する前の確認作業にも活用できます。
ミラーサイトを探す際は、検索順位が急落したページ・順位が上がらないページから順番にチェックすることがおすすめです。
3-2.検索エンジンで文章をサーチする
検索エンジンでのサーチは、無料かつ短時間でミラーサイトを検出することが可能です。検索エンジンの検索窓に文章を入力して検索すると、一致率の高いページが検索結果に表示されます。
まずは、チェックしたいページのタイトルをそのまま検索しましょう。ミラーサイトはコピー元となるWebサイトから内容を丸ごと複製することが多く、タイトルもそのまま使用している可能性が高いためです。
100文字以上であれば本文の検索精度は上がるものの、検索エンジンでのサーチは長文の検出には向きません。検索エンジンでミラーサイトを探す際は、コピーコンテンツチェックツールと併用するとよいでしょう。
3-3.被リンクチェックする
自サイトに貼られた被リンクのなかで、見覚えや心当たりのないURLから大量の外部リンクが貼られている場合は要注意です。
ミラーサイトが作成された場合、大半のケースで各ページに設置された画像やリンクはそのままの状態で使用されます。Google Search Consoleなどを利用して、異常なリンクが貼られていないか確認しましょう。
ただし、悪質なミラーサイトによってはウイルスなどが仕込まれているケースが存在します。あやしいURLを確認するときは、仮想ブラウザを使用するといった自衛が必要です。
4.ミラーサイトを見つけたときの対処法2選
ミラーサイトの放置は、Googleからの評価を下げ、SEO効果に大きな悪影響を与えます。また、ウイルスや詐欺などの被害が発生した場合は、ユーザーからの信頼も失墜することは避けられません。
最後は、ミラーサイトを見つけた場合にできる対処法を2つ紹介します。
4-1.Googleに著作権侵害の削除申請をする
まずは、Googleに著作権侵害の削除申請をしましょう。
ミラーサイトを見つけた場合は、Google Search Consoleの「著作権侵害による削除」から、該当するサイトやページの削除申請することが可能です。各フォームに必要事項を記入し、該当するコンテンツの削除を申請しましょう。
Googleはアメリカで施行されている法律に則って対処を行います。詳細は「Google Legalヘルプ」の「デジタルミレニアム著作権法」を確認してください。
申請したコンテンツの著作権が自サイトの管理者にあると認められれば、ミラーサイトに対して下記の処置を行います。
- 該当するコンテンツの削除
- 該当するコンテンツへのアクセスを無効化する
- 該当するコンテンツを登録したユーザーのアカウントを停止する
また、「法的な理由でコンテンツを報告する」からは、フィッシング詐欺などの報告を行うことも可能です。
4-2.ミラーサイトからのリンクを拒否する
ミラーサイトから貼られているリンクを発見した場合は、リンクを拒否しましょう。
Google Search Consoleの「リンクの否認ツールのページ」から、ミラーサイトからのリンクを拒否することが可能です。被リンクを拒否したいページのURLやサイトのドメインをリスト化し、テキストファイルにしてアップロードします。
詳細は、Google Search Consoleヘルプの「サイトへのリンクを否認する」を確認してください。
まとめ
ミラーサイトには、サイト管理者の意図・設定ミスによって作成されるサイトと、第三者によって作成されるサイトがあります。どちらが原因であっても、ミラーサイトが存在することによってGoogleからの評価が下がることは避けられません。
Googleからペナルティ対象と見なされないためにも、ミラーサイトを発見したら早急な対処が必要です。コピーコンテンツチェックツールや文章検索、被リンクチェックサービスを利用して、ミラーサイトが発生していないかを確認しましょう。
ミラーサイトを予防したい場合は、SEO対策会社に相談することもおすすめです。SEO対策会社に相談することで、効率的にミラーサイトを予防することができます。
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