URLパラメータとは|パラメータの種類やSEO上の注意点を解説

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URLパラメータとは|パラメータの種類やSEO上の注意点を解説

URLパラメータは、ネットを利用していると無意識に触れているシステムです。運営中のWebサイトやWebマーケティングでSEO対策を行う際は、非常に大きな役割を果たします。

しかし、URLパラメータを正しく使用しなければ、検索エンジンからペナルティを受ける恐れがあります。

今回は、URLパラメータの基本知識と使用するメリット、URLパラメータを使用する上で気を付けるべき注意点を解説するため、Web担当者やSEO担当者の人は参考にしてください。

1.URLパラメータとは

「URLパラメータ」とは、Webページの「URL」に「パラメータ」というプログラムを付け加えたものです。

コンピュータープログラムにおける「パラメータ」は、元となる情報に外部から条件を加え、情報処理や計算の結果に影響を与える変動要素を指します。
URLにパラメータを加えることで、複数の条件付けがされた情報や、多くの選択肢の中から希望する条件に合致した情報を、ピンポイントで表示することが可能です。

ユーザーとして目にする機会が多いURLパラメータの利用法には、ECサイト・ショッピングサイトの絞り込み機能が挙げられます。また、Webサイトの管理者としてアクセスデータを解析する際にも頻繁に目にするプログラムです。

一般的なURLパラメータの形式は、基本となるURLの末尾に「?」が付け加えられ、以降に文字列である「パラメータ名=パラメータ値」が続きます。
パラメータを複数指定する場合は、各パラメータ値の間を「&」でつなげます。

以下は、パラメータを付け加えたURLの例です。

基本となるURL https://www.sample.com
URLパラメータを付加したURL https://www.sample.com?パラメータ名=パラメータ値
複数のURLパラメータを付加したURL https://www.sample.com?パラメータ名=パラメータ値&パラメータ名=パラメータ値

2.URLパラメータを使用するメリット

URLパラメータを使用するメリットは、以下の4つが挙げられます。

◯アクセス元の媒体を把握できる

検索エンジンなどの検索結果やCPC広告、アフィリエイト、メールマガジン、スマホアプリなど、ユーザーのアクセス経路は多岐にわたります。
流入元のURLにパラメータを付加することで、どの媒体から何人のユーザーが流入したかを確認できます。複数の広告を出している場合など、どの広告がユーザーの獲得につながっているのかを把握するために、URLパラメータの活用は欠かせません。

◯ブラウザ以外のアクセス経路を把握できる

ブラウザを介したアクセスであれば、URLパラメータ以外の手法でもアクセス経路を特定することは可能です。しかし、メールマガジンやアプリの広告、QRコードなどを介したアクセスの場合、URLパラメータ以外の手法では「direct」として統合されます。
ブラウザ以外のアクセス経路も分析したいのであれば、URLパラメータを設定することが必須です。

◯アクセス経路が自然検索かCPC広告(リスティング広告)かを区別できる

検索エンジンへCPC広告を出している場合、検索結果とCPC広告が同じページに表示されることがあります。同一ページからのアクセスでは、自然検索からの流入なのか、広告経由なのかを判別することはできません。また、Googleに出した広告であれば、Google Analyticsと連携することで流入経路を把握できますが、Google以外の検索エンジンでは特定不可能です。
URLパラメータを付加することで、どの検索エンジンにCPC広告を出稿していても、正確に参照元を特定することができます。

◯一つのページ内に複数出した広告を区別できる

同じページ内に表示されるCPC広告からアクセスがあった場合、通常はクリックした広告がどれなのかわかりません。しかし、URLパラメータ―を設定すれば、どの位置に表示した広告が流入口となったかを判別することができます。

3.​URLパラメータの種類|各種類の概要・使用例・注意点も

URLパラメータは、「アクティブパラメータ」と「パッシブパラメータ」に分かれます。
それぞれ使用する目的と使用した場合に得られる効果が異なります。
URLパラメータの活用を考えているときは、2種類のURLパラメータを使い分けましょう。

ここでは、アクティブパラメータとパッシブパラメータの概要・使用例を解説します。

3-1.アクティブパラメータ

アクティブパラメータは、URLにパラメータを付加することで、元のURLで表示されていたページ内容を変化させるパラメータです。

特に、ECサイトや求人サイトでは任意の条件で情報を絞り込めるほうが、ユーザーにとって使いやすいサイトになります。
アクティブパラメータでフィルタリングすることで、人気順や日付順に並び変えたり、希望条件に合う商品だけを表示させたりすることが可能です。

たとえば、ECサイトのトップスの商品一覧ページのURLが下記だとします。

https://sample.com/category-tops/

商品一覧ページで緑色のトップスだけを絞り込むよう条件を変えた場合、URLが下記のように変化し、表示される商品のラインナップも緑色のカットソーに統一されます。

https://sample.com/category-tops/?color=green

上記のように、ユーザーが最短距離で自分のほしい情報に辿り着けることが、アクティブパラメータを活用するメリットです。

ただし、アクティブパラメータによる並び替えは、重複ページとみなされる可能性が高くなります。

3-2.パッシブパラメータ

パッシブパラメータは、URLパラメータの有無にかかわらず、表示されるコンテンツ内容が変わることはありません。

Webサイトに訪れたユーザーの流入経路やリンクの使用具合、滞在時間など、アクセス解析ツールによって情報収集を行うために利用されます。
そのため、アクティブパラメータがユーザーの利便性を高めるパラメータであるのに対し、パッシブパラメータはサイト管理者のためのパラメータです。

なお、パッシブパラメータはアクティブパラメータと同じく、重複ページの生成につながることが使用時の注意点です。

4.URLパラメータに関するSEO上の注意点

URLパラメータを使用する場合は、SEO対策の観点から下記の2点に注意しましょう。

◯重複ページとならないようURL正規化を行う

検索エンジンは、パラメータを含めたURL全体を一つのURLとして扱います。
そのため、「並び順が変わっただけ」もしくは「コンテンツに変化がない」ページは重複ページだと認識され、Webサイトの評価が下げる恐れがあります。
重複ページとみなされないためには、URL正規化の処理が必要です。

◯非標準的なパラメータは使用しない

「検索エンジンのクローラーは標準的なパラメータを理解するように作られている」とGoogleは公表しています。そのため、クローラーが理解しにくいパラメータの形式を使用することは、SEOの効果を発揮しません。
パラメータを付加する場合は、標準的とされるパラメータを使用しましょう。

人間であれば「,,」のような非標準の URL パラメータを解読できますが、クローラがこのような URL パラメータを解釈するのは難しくなります。Google のクロール チームのソフトウェア エンジニアである Mehmet Aktuna は、「標準以外のエンコードを使用するのは、わざわざ災難を招いているようなものだ」と述べています。キー=値ペアには等号(=)を使用し、複数のパラメータの追加にはアンパサンド(&)を使用してください。

引用:Google ウェブマスター向け公式ブログ「ファセット ナビゲーションのベスト プラクティスと 5 つのワースト プラクティス」

なお、URLパラメータの種類によって、SEO上の有利・不利が変わることはありません。

アクティブパラメータ・パッシブパラメータともに重複ページが存在せず、正しい状態でインデックスされていれば、検索エンジンの評価は変わらないとされています。
URLパラメータの種類ごとの特性を踏まえて、適切な方法で活用しましょう。

5.URLパラメータの設定方法

GoogleアナリティクスでWebサイトを分析する際に設定が必要な、パッシブパラメータについて紹介します。

URLパラメータを設定することによって、どこから流入したかなどのサイト分析を行うことができるようになります。任意のものは省略しても問題ありません。

パラメータ名 必須/任意 説明 パラメータ値の例
utm_source 必須 参照元(どこから流入しているか) google・yahooなど
utm_medium 必須 メディア(どのチャネルから流入しているか) organic・cpc・socialなど
utm_campaign 必須 キャンペーン(セールやイベントから流入しているか) 任意のキャンペーン名を設定
utm_term 任意 キーワード(広告でどんなキーワードを指定しているか) 任意のキーワード名を設定
utm_content 任意 コンテンツ(ABテストなどでどちらから流入しているか) banner1・text1など

URLパラメータを作成する時は、以下の点に注意しましょう。

  • 「?」から始める
  • 1つのパラメータには、1つの値を設定する
  • 複数のパラメータを設定するときは「&」で区切る

パラメータの値は任意で設定ができますが、ミスを防ぐために慣れるまでは「URL生成ツール」の使用をおすすめします。

まとめ

URLパラメータは、多くの情報からほしい情報だけをピックアップする際に便利なプログラムです。URLパラメータには、アクティブパラメータ・パッシブパラメータの2種類があります。

サイト管理者はURLパラメータを活用することによって、Webサイトの利便性を向上したり、ユーザーの流入経路を分析したりすることが可能です。

ただし、URLパラメータは便利である一方で、ページコンテンツの重複が生じる恐れがあります。SEOの効果を下げたくない場合は、標準的とされるパラメータを使用したうえで、URL正規化を行いましょう。

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