ハミングバードアップデートとは?SEOへの影響や対策と違いも解説

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ハミングバードアップデートとは?SEOへの影響や対策法を解説

Googleの検索アルゴリズムは、小さなアップデートからSEOへ影響する大きなアップデートまで、不定期に実施されています。ハミングバードアップデートは、アルゴリズム変動の一つです。

当記事では、ハミングバードアップデートの特徴や導入された背景、他のアップデートとの違いについて解説します。また、ハミングバードアップデートによる変化やSEOへの影響を踏まえた、サイト運営におけるSEO対策の具体的な方法についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。

1.ハミングバードアップデートとは

ハミングバードアップデートとは、長い語句による情報検索や会話形式の文脈からユーザーが求める情報をより正確に理解し、関連性の高いページを表示するアルゴリズムです。ハミングバードアップデートは2013年9月に導入され、現在における音声検索の基盤となっています。

従来のアルゴリズムは、検索キーワード単位で理解していましたが、ハミングバードアップデートにより、キーワードや会話を意味のある文章として理解できるようになりました。

検索クエリから瞬時に言葉の真意を汲み取り、より正確で的確なページの表示を可能とした背景には、音声認識デバイスの普及があります。

今広がりを見せるAI搭載のスマートスピーカーや、AR機能搭載のメガネ型コンピュータ「Google Glass」といったデバイスは操作パネルがなく、操作や検索方法は音声が主です。そのため、音声検索の正確性がより求められるようになり、ハミングバードアップデートでGoogle検索アルゴリズムが進化したと言われています。

1-1.ペンギンアップデート・パンダアップデートとの違い

ハミングバードアップデートと、ペンギンアップデート・パンダアップデートでは、上位表示の対象となるコンテンツの評価ポイントが異なります。

ペンギンアップデート・パンダアップデートは、不正行為を罰することでスパムサイトや低品質なサイトを排除し、良質なページを上位表示させるコアアップデートです。一方、ハミングバードアップデートは、検索意図を汲み取ることで最適なページをピックアップして上位表示を行います。

2.ハミングバードアップデートで変化したこと

ハミングバードアップデートは、ユーザーの検索行動における質を改善する技術的なアップデートです。ハミングバードアップデートにより、検索エンジンを利用するユーザーの利便性が大きく向上しました。

ハミングアップデートにより大きく変化したこととして、次の2つが挙げられます。

  • 会話型検索の処理能力の向上
  • ユーザーの検索意図に応じたページの表示

ここでは、上記2つによる変化について詳しく解説します。

2-1.会話型検索の処理能力の向上

ハミングバードアップデートを受けて大きく変わったことは、会話型検索の処理能力が大きく向上し、話し言葉でも適切な検索結果が表示されるようになったことです。

以前のアルゴリズムは、会話文のような検索を行うと、意図する検索結果が表示されないケースが多く見られました。単に検索クエリと合致した特定の単語を含むページが、検索結果として表示されていたためです。

具体的には、下記のように語句で区切ったキーワード検索をする必要がありました。

例)「東京駅 駅近 安い ホテル」

しかし、ハミングバードアップデート後は、下記のような誰かに話しかけるような会話文でも、文脈から言葉の真意を推測し、的確なページが表示されやすくなっています。

例)「東京駅近くの安いホテルは?」

また、ハミングバードアップデートにより、ユーザーの答え部分を強調(太字で表示)する強調スぺニットといった検索結果上の機能も向上しました。検索クエリによりますが、2021年現在では、検索キーワードに応じたリスト表示もされるようになっています。

2-2.ユーザーの検索意図に応じたページの表示

ユーザーの検索行動における背景を推測し、網羅的な検索結果の表示を達成させることが、ハミングバードアップデートの目的でもあります。

例えば、「イタリアン」と検索した場合、下記のような関連ページが検索結果に表示されます。

  • レシピ
  • 栄養成分表
  • 近くのお店

以前のアルゴリズムでは、検索ユーザーの意図の理解が伴わず、ユーザーの検索意図と検索結果の乖離が多く見られました。

現在は、意図が明確でない曖昧な検索であっても、検索結果に関連ページが複数表示されるため、ユーザーが求める情報が見つかりやすくなっています。

3.ハミングバードアップデートによるSEOへの影響

ここでは、ハミングアップデートによるSEOへの影響について解説します。

ハミングバードアップデートによって、自然な検索結果の表示が可能となりました。そのため、SEOへの影響が懸念されますが、ペンギンアップデートやパンダアップデートのような検索順位や自然検索への大きな影響は、ほとんどないと言われています。

ハミングバードアップデート後に確認されたSEOへの影響としては、次の2つが挙げられます。

  • スモールワードの検索数の増加
  • 質の高いコンテンツの増加

ここでは、上記2つのハミングバードアップデートによるSEOへの影響について詳しく解説します。

3-1.スモールワードの検索数の増加

ハミングバードアップデートにより、ユーザーの検索意図を理解できるようになったことが、スモールワードの検索数の増加につながっています。

スモールワードとは、検索ボリュームの少ないキーワードを表すSEO用語です。今後、音声検索はますます普及することが見込まれているため、コンテンツマーケティングにおいてスモールワードの重要性は高まると言えます。

3-2.質の高いコンテンツの増加

ハミングバードアップデートにより、自然に盛り込まれたコンテキストやフレーズから検索意図を推測し、関連性の高い情報を優先的に検索結果へ反映するように変わりました。

そのため、ユーザーが求める情報を自然な形で盛り込んだ、より質の高いコンテンツがランキング上位に表示されやすくなっています。

4.ハミングバードアップデートを踏まえたSEO対策

ハミングバードアップデートによる影響は少ないため、コンテンツを根本から作り直すことやSEO対策をすぐに見直す必要はありません。

ただし、ハミングバードアップデートはユーザーの利便性を高めることを目的としているため、ユーザー目線の質や利便性の高いコンテンツを制作し続けることが大切です。

具体的な対策方法は、以下の3つです。

●ペルソナの明確化

ユーザーにとっての質や利便性の高いコンテンツを目指す場合、まずはペルソナを明確に設定することが重要と言えます。ペルソナは、検索キーワードのターゲットとなるユーザー像を意味する言葉です。

  • 年齢
  • 性別
  • 居住エリア
  • 職業
  • 年収
  • 家族構成
  • 人間関係
  • 趣味

上のような項目をもとに、ペルソナを細かく設定し、記事の精度や専門性を高めましょう。

●上位表示されているライバルサイトの調査

検索キーワードで上位表示されている複数のライバルサイトに共通するコンテンツ内容があれば、ユーザーの求める情報である可能性が高いと言えます。有益な情報と文章を追加し、コンテンツを充実させて質を高めましょう。

●ユーザーニーズに対する正確な情報を提示

良質なコンテンツとは、ニーズごとにページを細分化し、ユーザーが求める答えに対して、正しい情報をピンポイントに回答しているコンテンツです。企業や公的機関、研究所などが発表している調査結果や情報を用いることで、根拠や論理性のあるコンテンツに仕上げることができます。

また、ユーザー満足度の高い正しい情報ほど、Google検索エンジンによるコンテンツ評価が高くなる傾向です。検索キーワードの背景にあるユーザーの潜在意識も把握し、120%の回答を目指しましょう。

まとめ

Googleがハミングバードアップデートを実施した大きな目的は、ユーザーの利便性を高めることです。本質を押さえた良質なコンテンツを実現することで、ユーザーに対して適切な情報をピンポイントに届けることができ、Googleからも高い評価を得られます。

これからは、検索キーワードに注力するだけでなく、背景にある検索意図を汲み取ったコンテンツ制作を行い、ユーザーに対して良質なコンテンツを提供しましょう。

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