日本語パーマリンク(URL)のSEO効果は?デメリットやメリットも紹介

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日本語のURLやパーマリンクのSEO効果|メリット・デメリットも

Webサイトを制作するときは、テキストや画像などのコンテンツだけでなく、ページのURLについても考える必要があります。また、パーマリンクを付ける際は、日本語のURLが検索順位に与える影響などを理解したうえで、作業を行うことが大切です。

この記事では、パーマリンクの意味やSEO効果、URLに日本語を使うメリット・デメリットについて解説します。SEOに留意してWebサイトを制作し、検索エンジンからのアクセス流入を増やしたい方はぜひ参考にしてください。

1.【おさらい】パーマリンクとは?

パーマリンクとは、Webサイトやブログなどに含まれる個別ページのURLを表します。「パーマ」とは、永久的などの意味を持つ「パーマネント(permanent)」に由来する言葉です。

パーマリンクが含まれないURLでは、Webサイトやブログのトップページにアクセスできますが、個別ページに直接アクセスすることはできません。一方、パーマリンクが含まれたURLは、特定のページに直接アクセスできます。

パーマリンクの文字列は、アルファベット・数字・記号で構成されることが一般的です。しかし、必要に応じてパーマリンクに日本語を含めることもできます。

2.日本語のURLやパーマリンクはSEO効果がある?

日本語を含むドメインの提供は、2001年に開始されました。その後、2017年ごろまでは日本語を含むURLやパーマリンクが、SEO対策に効果的とする情報が出回ります。

検索エンジンサービスが開発された当初は、検索順位を決めるアルゴリズムの精度が低く、機械的なSEO対策が主流でした。これらの状況が、日本語のパーマリンクが上位表示に効果的であると考えられた背景です。

しかし、Googleのエンジニアは「最近の検索アルゴリズムでは、英語以外の言語が含まれるパーマリンクやURLであっても、SEO評価に直接的な影響を与えない」と発表しています。

出典:Google Search Central「English/Hindi Google Webmaster Central office-hours hangout」

そのため、パーマリンクやURLに日本語が含まれていたとしても、検索順位に大きな影響を与えません。検索エンジンの精度が高まった現在では、ユーザーのニーズを満たしたコンテンツが評価されやすい傾向です。

3.URLやパーマリンクを日本語で設定するメリット

URLやパーマリンクに日本語を含めることにSEO効果はありませんが、Webサイト運営者とユーザーに得られるメリットがあります。日本語を含むURLの特徴を理解し、Webサイト運営に役立てましょう。

ここでは、URLやパーマリンクに日本語を含めるメリットについて解説します。

3-1.パーマリンクを付けやすい

URLやパーマリンクに日本語を含めると、英語の文字列を考える手間が省けるため、パーマリンクを付けやすくなります。

たとえば、犬の飼い方に関するWebサイトを運営していて、飼い方に関するページを作ったとします。日本語を使用する場合、次のようなパーマリンクを付けることが可能です。

https://〇〇〇.com/犬の飼い方/

一方、日本語を使用せずパーマリンクを考える場合、「犬の飼い方」というキーワードの英語表現を考える必要があります。また、似たような内容のページが増えると、重複しないURLを考える手間もかかりやすい傾向です。

WordPressなどのCMSでは、記事投稿時にタイトルを自動的でパーマリンクとして使用する設定ができます。また、URL末尾だけでなくカテゴリー名を表すディレクトリにも日本語を使えるため、パーマリンクを付ける手間を省けます。

3-2.URLを見るだけでページの内容を理解しやすい

日本語を含むURLやパーマリンクは、文字列を見るだけでページの意味がわかるため、アクセスする前におおよその内容を把握しやすいメリットもあります。

数字やアルファベットのみでパーマリンクを設定する場合、日本語から英語に変換した単語や、単なる文字の羅列などがURLとして表示されます。また、ページのテーマによっては英単語で表現することが難しく、アルファベットのURLでは意味が通じないケースもあります。たとえば、犬の無駄吠えは英語で「nuisance barking」と表現しますが、パーマリンクに含まれていたとしても無駄吠えに関するページだとすぐに理解できません。

一方、パーマリンクに「無駄吠え」と書いてあれば、記事内容は明らかです。ユーザーが理解しやすいURLやパーマリンクを付けたい方に、日本語を含むURLやパーマリンクはおすすめです。

3-3.クリック率がアップする可能性がある

日本語が含まれたURLやパーマリンクは、日本人に対して書かれたページであることが明確になります。そのため、日本人を対象にしたWebサイトを運営している場合は、クリック率がアップする可能性があります。

また、Googleの検索結果画面では、ユーザーが検索したキーワードがハイライトされて目立つ状態となります。したがって、日本語を含むURLはアルファベットのみのURLと比較して、ユーザーの目に留まりやすくなるでしょう。

4.URLやパーマリンクに日本語を使うデメリット

URLやパーマリンクに日本語を使うことに対しては、さまざまな意見があります。そのため、URLやパーマリンクに日本語を含めないほうが良いと考える意見も、決して少なくありません。Webサイトを運営する際は、日本語を含むURLの注意点についても把握しておくことが大切です。

URLやパーマリンクに日本語を使う主なデメリットは、次の通りです。

4-1.不具合が起きる恐れがある

URLやパーマリンクに含まれる日本語は、表示される環境によって「ピュニコード」と呼ばれる半角英数字に変換されることがあります。日本語で書かれた部分の文字数が多い場合は、変換後の文字列が長くなる傾向です。

ただし、システムやアプリの仕様によっては、長い文字列のURLが自動的に短縮URLに変換されることもあります。短縮URLの発行元がサービス提供を終了した場合は、リダイレクトされないため、Webサイトへ正常にアクセスできなくなるでしょう。

また、ブログサービスの利用者にリンクが生成されたことを通知する「トラックバック」や「ピンバック」と呼ばれる機能にエラーが起きる可能性もあります。

4-2.被リンクを受けにくくなる

URLやパーマリンクに日本語を使用すると、外部のWebサイトやブログなどから被リンクを受けにくくなる傾向です。

日本語を含むURLに対して確実にリンクを貼るためには、日本語から英数字に変換した文字列を指定する必要があります。リンクを設定する際に、URLエンコードの手間がかかることが、被リンクを受けにくくなる理由の1つです。

また、SNSの仕様によっては、投稿欄に日本語を含むURLを入力した際に英数字の部分しかリンクとしてみなされない場合があります。日本語で書かれた箇所が無視されると正しくアクセスできないため、正常に被リンクを受けることはできません。

4-3.シェアされにくくなる

日本語を含むURLやパーマリンクは、システム上の都合だけでなく、心理的にもシェアされにくくなる場合があります。

ドメイン名やパーマリンクの一部に日本語が使用されていると、英数字に変換されたときに意味不明な表記となり、ユーザーに不信感を与える傾向です。そのため、SNSなどでシェアされにくくなったり、シェアされたとしてもユーザーがアクセスすることに抵抗感を持ったりする恐れがあります。

また、日本語で書かれたURLは、日本語を母国語としないユーザーからは理解されません。海外向けに発信したいページに日本語を使用したURLやパーマリンクを付けていると、海外のユーザーにシェアされにくくなります。

日本だけでなく世界に対してコンテンツを拡散させたい場合は、パーマリンクにアルファベットのみを用いることを検討しましょう。

まとめ

パーマリンクは、Webサイト上にある個別のページを指すURLのことを意味します。パーマリンクには日本語の文字列を含めることも可能であり、SEOに直接的な影響はありません。

URLやパーマリンクに日本語を含めるメリットとして、「パーマリンクを付けやすい」「URLを見るだけでユーザーがページ内容を理解できる」ことが挙げられます。一方、「不具合が起きやすい」「シェアされにくい」などが、URLやパーマリンクに日本語を含めるデメリットです。

Webサイトを運営する際は、日本語を使うメリット・デメリットを理解したうえでパーマリンクを設定しましょう。

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