PPC広告とは?リスティングとの違いとメリット・デメリット

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PPC広告とは?意味からメリット・デメリットまで解説

PPC広告は、Webマーケティングを目的としてWeb広告を出稿する場合によく用いられる広告手法です。PPC広告はかけるコストと成果が釣り合いやすいため、費用対効果に優れているメリットがあります。

しかし、PPC広告とはそもそも何か、リスティング広告と何が違うのかが分からない人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、PPC広告の特徴やリスティング広告との違い、PPC広告のメリット・デメリットについて解説します。

1.PPC広告とは

PPC広告とは「Pay Per Click」の略であり、日本語ではクリック課金型広告と呼ばれます。

クリック課金型とは広告費が発生するタイミングのことで、掲載された広告のクリック数に応じて広告費が課金される仕組みです。たとえば、クリック単価10円のPPC広告が10回クリックされると、100円の広告費が発生します。

1-1.リスティング広告との違い

リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果上に、検索キーワードに応じた広告を表示する手法です。リスティング広告を運用する場合も、クリック数に応じて広告費が発生します。

対して、PPC広告はクリック課金型の広告全般を含んでいます。つまり、PPC広告という大きな定義の中に、リスティング広告が含まれている形です。PPC広告とリスティング広告は完全にイコールではないことを覚えておきましょう。

1-2.PPC広告の主な種類

PPC広告の主な種類として、前述したリスティング広告の他、ディスプレイ・SNS広告があります。それぞれの特徴は、下記のとおりです。

  • リスティング広告
    検索エンジンでキーワード検索をした場合、検索結果上に広告が表示されます。検索連動型広告とも呼ばれ、検索キーワードと関連性の高い広告を表示することが特徴です。
  • ディスプレイ広告
    ディスプレイ広告とは、Webサイトを閲覧している際にサイドバーやページ下部に表示される広告です。ページコンテンツと関係する広告が表示されるため、コンテンツ連動型広告とも呼ばれます。
  • SNS広告
    SNSプラットフォーム上のタイムライン・ストーリーズ・おすすめユーザー欄などに表示される広告です。SNSアカウントの登録情報や行動データを元に、ターゲティング精度の高い広告を表示できることがメリットです。

1-3.PPC広告以外のWeb広告・課金方式

PPC広告を検討する際に比較対象となるWeb広告・課金方式は、下記のとおりです。

  • 枠掲載型広告
    広告枠を購入して一定の掲載期間だけ広告を掲載します。掲載料金はクリック率やコンバージョン率にかかわらず固定です。
  • 成果報酬型広告
    広告をクリックしたユーザーが商品・サービスを購入するなど、成果が発生した場合にのみ広告費が発生します。一般的にアフィリエイト広告と呼ばれる広告手法です。
  • インプレッション保証型広告
    広告の掲載回数を設定し、回数を満たすと掲載終了する広告です。契約期間中で広告表示が規定回数を満たさない場合は、回数を満たすまで期間が延長されます。

2.PPC広告のメリット3選

PPC広告を効果的に使うためには、PPC広告のメリットを把握した上で運用することが重要です。PPC広告と他のWeb広告・課金方式を比較する際も、それぞれのメリット・デメリットを必ずチェックしましょう。

以下では、PPC広告を運用する3つのメリットを紹介します。

2-1.臨機応変な対応が可能である

PPC広告は表示された広告がクリックされた場合にのみ広告費が発生するため、掲載期間などによる縛りがありません。そのため、好きなタイミングで広告を出したり停止したりと、臨機応変な対応が可能です。

たとえば、掲載期間と広告費が設定されている枠掲載型広告では、広告を停止しても掲載期間残り分の広告費が戻ってこないこともあります。対してPPC広告は、広告を停止している間はクリックされず、広告費も発生しません。

広告を掲載しても効果が出ない場合には、広告内容の修正も必要となります。PPC広告は好きなタイミングで広告の停止・中止を決められるため、広告の効果・反響に対応しやすいことがメリットです。

2-2.効果測定が行える

広告掲載を決める際の重要な基準が、広告による効果を測定できるかどうかです。たとえ広告露出によって商品・サービスの売上がアップしたように見えても、実際は広告による影響が大きくないケースもあります。

PPC広告は、広告の表示回数からクリック率やサイトへの流入数、商品・サービスの購入や申し込みなどを表すコンバージョン率まで把握できることが強みです。広告経由の売上成果が可視化できるため、効果測定がやりやすくなります。

たとえば、広告の表示回数は多いもののクリック率が低い場合は、広告内容に問題があることが分かります。コンバージョン率だけが低い場合は、クリック後のページで商品・サービスの魅力を伝えられていないことが主な原因です。PPC広告を運用する際は、各種指標による効果測定も行いましょう。

2-3.コストパフォーマンスに優れている

PPC広告は、広告をクリックされた場合に広告費が発生し、クリックされない場合は広告費が発生しません。PPC広告はクリック時にのみ費用がかかるため、コストパフォーマンスに優れていると言えます。

また、Web広告をクリックするユーザーは、商品・サービスに興味を持っている傾向があります。つまり、PPC広告で広告費を支払って集客したユーザーは、成果を出せる可能性が高い見込み客です。資料請求やサービス案内を必要とする商材の販売において、見込みのない層にアプローチするケースが減ることは大きなメリットがあります。

3.PPC広告のデメリット2選

PPC広告は自由度が高くコストパフォーマンスに優れているものの、デメリットもいくつかあります。Web集客においてPPC広告を運用する際は、デメリットを補うために他の広告も併用することや、SEO対策に取り組んで広告に依存しない集客を行うことが大切です。

以下では、PPC広告のデメリットを2つ紹介します。

3-1.クリック単価が上昇傾向にある

PPC広告のデメリットは、クリック単価の相場が上昇傾向にあることです。

クリック単価が上昇傾向にある主な理由は、PPC広告の利用者が増加していることにあります。利用者が増加すると人気キーワードの掲載枠における競合も多くなり、クリック単価が上昇する仕組みです。

とくに検索ボリュームの大きいビッグキーワードは成果を期待しやすいため、PPC広告のクリック単価が高くなります。クリック単価を抑えたい場合は、ユーザーニーズを踏まえたミドル・スモールキーワードも選定して、複合キーワードを狙いましょう。

3-2.広告運用の手間が発生する

PPC広告で成果を上げるためには、広告運用が欠かせません。認知度向上やブランディング効果を目的としたバナー広告などは、掲載後放置でよいものの、商品・サービスの購入などに繋げるPPC広告は常に改善が必要です。PPC広告は効果測定がしやすい反面で、測定した各指標を分析して改善に繋げる手間が発生します。

また、PPC広告を運用するためには、管理画面の操作方法・設定方法についても学習が必要です。PPC広告を利用する場合は、自社で運用管理できる体制を構築できるかも考えておきましょう。

まとめ

PPC広告は広告がクリックされるごとに広告費が発生する広告方法であり、リスティング広告やディスプレイ広告もPPC広告に含まれます。

PPC広告は広告の停止・修正など臨機応変な対応がしやすく、効果測定のしやすさやコストパフォーマンスが高いことがメリットです。一方で、クリック単価が上昇傾向にあり、成果を出すために広告運用が必要となるなど、デメリットも存在します。

PPC広告を利用する際は、他の広告と併用したり、SEOに取り組んで検索順位の上位を獲得したりと、デメリットを補って運用することがおすすめです。

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