【図表で分かる】ナレッジグラフとは?仕組みから掲載するまでの全手順

Webマーケティング

ナレッジグラフとは?仕組みからメリット・掲載方法まで紹介
ユーザーの利便性が高まるだけでなく、新規顧客の獲得にも効果的として近年注目されているGoogleの機能が、「ナレッジグラフ」です。
検索結果画面の目立つ位置に、大きな面積を占めて表示されるため、ユーザーの目を引きやすい点が最大の特徴です。 しかし、自社サイトを検索上位に掲載させるSEO対策と比べると、ナレッジグラフの機能や利用方法などについては広く知られていません。 そこで本記事では、ナレッジグラフの仕組みやメリット・デメリット、掲載する方法まで紹介します。

1.ナレッジグラフとは

ナレッジグラフとは、Googleの検索表示機能の1つです。 ユーザーがある1つのキーワードで検索した際、その検索キーワードに関連した情報をまとめて表示します。 例えば、Google検索で「東京駅」と検索すると、検索結果としてさまざまなウェブサイトが羅列します。 この検索結果とは別に、ページ右側に東京駅の写真や地図、住所や混雑の時間帯、口コミなどが囲み表示されます。 これがナレッジグラフの機能です。 これらの情報を囲んでいるボックスは「ナレッジパネル」と名付けられています。

1-1.ナレッジグラフの仕組み

Googleは、さまざまなウェブサイトを情報源に「人物」「場所」「企業」「作品」「モノ」など多岐にわたる情報を取得してデータベースとして集積しています。 ユーザーがキーワードを入力すると、Googleはデータベース内にあるデータの関係性などを識別し、基本情報や関連情報をまとめてナレッジパネルに表示します。

○ナレッジパネルの表示例

検索対象 ナレッジパネルの表示
芸能人 誕生日や出演作、関わりのある人物
レストラン 住所や営業時間、混雑する時間帯やレビュー
また、ナレッジグラフのポリシーとして、不正確な情報や、差別的・有害コンテンツなどの情報は許可されておらず、違反情報は自動的に削除などの処理がされています。

1-2.強調スニペットとの違い

ナレッジグラフと混合されやすい機能に、「強調スニペット」があります。 強調スニペットとは、ナレッジブラフと同様、ユーザーの求める情報を分かりやすく示してくれる機能で、ナレッジグラフとは、以下のような相違点があります。

▼ナレッジパネル

表示箇所 画面右に独立して表示(PC) 検索結果最上部(スマホ)
ソース 複数のコンテンツ
内容変更 できる

▼強調スニペット

表示箇所 検索結果最上部
ソース 1つのサイト
内容変更 できない
分かりやすく言うと、強調スニペットでは、ユーザーの検索が「東京タワー高さ」などのような疑問形式の場合、その回答となるコンテンツを強調して表示します。

2.ナレッジグラフのメリット・デメリット

ナレッジグラフは、知りたい情報をまとめて表示してくれるため、検索中のユーザーにとっては便利な機能です。 しかしSEO対策の観点から考えると、ナレッジグラフにデメリットがあるのも事実です。 ここからは、企業のSEO担当の立場として考えたときの、メリットとデメリットついて詳しく解説します。

メリット①ユーザーから認知されやすい

ナレッジグラフは、検索結果画面上の占有率が高く、目立つ位置に表示されます。 情報もボックス内に集約されているため、ユーザーにも非常に便利で、認知もされやすい点が大きなメリットと言えるでしょう。 スマホやタブレットの検索画面では、基本的にナレッジグラフが最上部に表示されます。 そのため、ナレッジグラフで表示された情報は、デバイスを問わずユーザーからの認知を獲得しやすいでしょう。

メリット②ユーザー行動を把握できる

企業がGoogleマイビジネスに登録すると、ナレッジグラフに会社情報などを表示することができます。 管理画面からは、ユーザーに対してナレッジグラフがどのように表示され、それを見たユーザーがどのように行動したかをチェックすることも可能です。 自社へのルート検索回数や電話をした回数、自社サイトのアクセス回数やアクセスルートなどまで確認できるため、自社のWEBマーケティングにも活かすことができます。

デメリット①正確とは限らない

さまざまなウェブサイトから集まったデータの中には、正確な情報と不正確な情報が混在しています。 例えば、「ナレッジグラフに表示された飲食店の営業時間や休店日が、実際の営業時間や休店日と違っていた」という経験がある人もいるでしょう。 ナレッジグラフは、Googleが集積したデータベースを基に選別表示されるため、100%正確な情報が表示されるとは限りません。

デメリット②意図しない情報が掲載されることがある

ナレッジグラフはGoogleが作成するため、企業側の意向が反映されない場合もあります。 例えば、レストランオーナーならば見栄えの良い料理・店舗などの写真を表示したいと考えるでしょう。 しかしナレッジグラフでは、ユーザーが撮影した、店側から見るとあまり掲載したくない写真が表示される可能性も十分にあります。 利用者による口コミに関しても、良い評価だけでなく悪い評価が表示されることもあるため、注意が必要です。

3.ナレッジグラフに掲載する方法

ナレッジグラフは商品宣伝や集客に有効的ですが、掲載内容の作成はあくまでもGoogle側に委ねられています。 このため、企業側が望む情報を確実に表示させる絶対的な手段は、残念ながらありません。 しかし、可能な限り意図した企業情報や店舗情報を掲載するための対策はあります。 具体例として、以下3つの対策をぜひ参考にしてください。

①Googleマイビジネスに登録

Googleマイビジネスとは、登録者のビジネス情報をGoogle検索やGoogleマップで表示したり、管理を行ったりすることが可能なツールです。 特に店舗型のビジネスを行っている場合は、必須で登録しておきましょう。 Googleは、ナレッジグラフを表示する際に、Googleマイビジネスの登録情報を利用しています。 このため、住所やウェブサイト、電話番号、ビジネスやサービスの内容といった自社情報を登録することで、ナレッジグラフへの表示されやすさも上がります。

②Googleマイビジネスのオーナー登録

Googleマイビジネスの情報を充実させるために、自身がビジネスオーナーであることを登録しましょう。 オーナー登録を行うことで、Googleマイビジネスに商品の写真が追加できたり、最新イベントの情報発信ができたりするほか、ユーザーの信用度も上がるというメリットもあります。

③構造化データを利用

構造化データとは、検索エンジンがウェブサイトの内容を認識しやすくするためのデータです。 例えば商品名だけを記載していても、検索エンジンにとってはその商品が食べ物なのか化粧品なのか、正確な判断ができません。 そこで、HTML言語などで「この商品は食べ物である」という情報をマークアップしてあげることで、システムも正しい情報を素早く認識してくれます。 このような構造化データを積極的に利用することで、Googleで検索した際も、正しい情報がナレッジグラフに表示されやすくなるでしょう。

4.ナレッジグラフの内容を変更する方法

これまで述べた通り、ナレッジグラフでは意図した情報が表示されないこともありますが、誤った掲載情報に対して修正を依頼することは可能です。 ここでは、ナレッジグラフに記載された内容を修正する方法について説明します。 ただし修正依頼をする際は、自身が修正依頼の対象となるビジネスの正式な代表者(オーナー)であることを、Googleから認証される必要があります。 この認証を受けたうえで、以下の手順に沿って作業を進めてください。
ナレッジグラフの内容変更手順
1 Googleアカウントにログインする
2 アクティビティの管理で「ウェブとアプリのアクティビティ」をオンにする
3 Google検索でナレッジグラフを表示する
4 ナレッジグラフ内の「情報の修正を提案」をクリックする
5 修正したい情報を編集し、「送信」をクリックする
Google認証を受けていない人が修正依頼をしようとすると、ナレッジグラフ内に④の「情報の修正を提案」が表示されません。 また、⑤で送信した情報修正の内容は、Googleがほかのウェブサイトの情報などを利用し精査され、正確性を確認します。 こうした過程を経てナレッジグラフが変更されます。 基本的に修正依頼は反映されることが多いですが、Googleに「正確」と判断されなければ、ナレッジグラフに反映されない可能性もあるため注意が必要です。

まとめ

ナレッジグラフは、検索結果画面の上部において、ユーザーが求めている情報を即座に表示する機能です。 近年は、ローカル検索画面に表示されたナレッジグラフを見て、利用する店舗などを決めるユーザーが増加傾向にあります。 「今すぐ行きたい・利用したい」層が活用する傾向にあるため、店舗や企業にとっては新規顧客の獲得も大いに期待できるでしょう。 万が一、ナレッジグラフの表示内容が正確でなくても、Googleマイビジネスでオーナー登録をしておけば、情報の修正や充実を行うことも可能です。 ここまで紹介した内容を参考にして、ぜひナレッジグラフを上手に活用し、ビジネスの促進に役立ててください。
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