アクセス解析とは?確認方法とツール3選!
Webマーケティングにおいて「アクセス解析」が重要だと見聞きしたものの、具体的な方法がわからずに悩む方も多いのではないでしょうか。Webサイトで自社の商品やサービスを宣伝している場合、アクセス解析は集客を成功させるために必須のスキルです。
この記事では、アクセス解析の概要や目的、初心者向けのアクセス解析ツール、アクセス解析でWebサイトの問題点を把握する方法について解説します。Webサイト運営やWebマーケティングを担当している方は、ぜひ参考にしてください。
1.アクセス解析とは?どんな目的がある?
アクセス解析とは、Webサイトにアクセスしたユーザーの属性や行動を調べることです。Webサイトの改善点を見つけ、集客効果を高める目的でアクセス解析が行われます。
Webサイトの集客効果を高める方法はさまざまです。たとえば、Webサイトに流入するアクセス数を増やしたり、商品やサービスを購入してもらえるようにWebサイトの内容を改善したりする施策があげられます。
Webサイトへのアクセス数が少ない場合、アクセス数を増やすための施策が効果的です。すでに十分なアクセス数があるにもかかわらず商品が購入されていなければ、ページ内の文章やデザインの見直しが必要となります。
アクセス解析を行うことでWebサイトの現状が把握できるうえ、効果的な施策を見極めることが可能です。
1-1.アクセス解析によって「わかること」
アクセス解析ではWebサイトにアクセスしたユーザーの使用デバイスや、Webサイト内でよく閲覧されているページ、各ページの滞在時間などがわかります。アクセス解析によってわかる主な項目は下記の通りです。
ユーザー属性 | Webサイト訪問者の使用デバイスや性別、年齢、地域など |
---|---|
参照元 | Webサイトの訪問者が流入してきたアクセス元。検索エンジン経由やオンライン広告経由など、訪問者がどこから流入してきたかがわかる |
ランディングページ | Webサイトの訪問者が最初に閲覧したページ |
アクセス数 | Webサイト全体や各ページがアクセスされた回数 |
コンバージョン率 | アクセス数に対して商品購入や資料請求などのコンバージョンが発生した割合 |
滞在時間 | Webサイト内の各ページがアクセスされてから離脱されるまでの時間 |
離脱率 | 各ページの訪問者数に対して、該当ページで離脱したユーザー数がしめる割合 |
上記の情報により、Webサイトの課題が見つけられます。
2.【初心者におすすめ】アクセス解析ツール3選
アクセス解析を行うときは、分析したいWebサイトにアクセス解析ツールを導入することが一般的です。アクセス解析ツールには複数の種類があり、ツールによって分析できる情報が異なります。
ここでは、初心者の方におすすめのアクセス解析ツールを紹介します。
2-1.Googleアナリティクス
Googleが提供するアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」は、無料で使用できます。計測できるデータの種類や、分析レポートの形式が豊富な点がGoogleアナリティクスの特徴です。
Googleアナリティクスを使用する際は、無料で作成できるGoogleアカウントが必要となります。アカウントを作成し、Googleアナリティクスの管理画面で発行されるトラッキングコードをWebサイトのソースコードに設置するだけで、アクセス解析が可能です。
Googleアナリティクスは簡単な操作で数多くのデータが分析できるため、初心者だけでなく中級者以上の方にも活用されます。
2-2.Google Search Console
Google Search Console(サーチコンソール)では、Webサイトの訪問者が使用した検索キーワードや、各ページのアクセス数などがわかります。また、各ページに対する検索エンジンからの評価や改善点の確認も可能です。
Google Search Consoleを使用する際も、Googleアカウントが必要となります。分析したいWebサイトのURLを入力し、Webサイト所有権限の確認手続きを行うことで利用可能です。
Google Search Consoleは、Googleアナリティクスと連携して使用することもできます。Googleアナリティクス単体では、検索エンジンからの流入キーワードが確認できません。しかし、Google Search Consoleとの連携により、Googleアナリティクスの管理画面上で検索エンジンからの流入キーワードを分析できます。
2-3.Similar Web
Similar Web(シミラーウェブ)は、競合他社に関する情報も取得できるアクセス解析ツールです。分析したいWebサイトのURLを入力するだけで、アクセス数の目安やWebサイトの滞在時間、前後に訪問されていたページなどがわかります。
ただし、Similar Webで表示されるデータはあくまでも推定値です。そのため、自社のWebサイトに関する正確な情報を知りたい場合は、ほかのアクセス解析ツールと併用する必要があります。
Similar Webは無料版と有料版があり、使用できる機能の数やユーザー数などの制限が両者の主な違いです。無料版では自社サイトや競合サイトの基本的なアクセス解析データを閲覧できます。
3.アクセス解析で問題点を把握する方法
アクセス解析でWebサイトの集客効果を高めたい場合、正しい手順でデータを分析することが大切です。アクセス解析でWebサイトを改善する手順は、2つのステップに分けられます。
ここでは、各ステップで行うべき作業や、データをもとにWebサイトの問題点を把握する方法を紹介します。
3-1.STEP1:ボリュームゾーンを特定する
「ボリュームゾーン」とは、Webサイトのなかで特に多くの訪問者がアクセスしているページを意味します。訪問数が多いページほど改善時に得られる成果も大きいため、ボリュームゾーンを特定することで効率的な施策が可能です。
ボリュームゾーンを特定する際は、次の3つの視点が重要となります。
〇流入数の多いページはどこか
ボリュームゾーンを特定する際は、アクセスの流入数が多いページを見つけましょう。Googleアナリティクスを使用する場合、「ランディングページ」のレポートで流入数の多いページがわかります。
〇サイト訪問者の使用デバイスは何か
次に、流入数の多いページにアクセスしたユーザーが、どのデバイスで閲覧しているかを確認しましょう。パソコンとモバイル端末のどちらで閲覧しているユーザーが多いかによって、改善のための施策が異なります。
〇どこからWebサイトに訪問したか
流入数の多いページにアクセスしたユーザーが、どこからWebサイトに訪問したかも重要です。検索エンジンから流入したユーザーとWeb広告から流入したユーザーでは、求めている情報が異なります。
たとえば、スマートフォンを使って検索エンジン経由でアクセスしたユーザーが多い商品紹介ページの場合は、次のような施策が有効です。
- 商品に関するコンテンツを充実させる
- スマートフォンで閲覧しやすいデザインに変更する
- ページタイトルを変更して検索結果画面でのクリック率を高める
ボリュームゾーンの特徴にあわせて、優先的に行う施策を考えましょう。
3-2.STEP2:改善すべきページを洗い出す
Webサイトで改善すべきページは、ボリュームゾーンで特定した流入数の多いページだけではありません。現状ではアクセス数が少なくても、高い確率でコンバージョンが発生しているページは改善すべき対象となります。
アクセス解析ツールのデータを用いて、Webサイトに含まれるページのアクセス数とコンバージョン率を計算しましょう。アクセス数が多いにもかかわらずコンバージョン率が低いページと、コンバージョン率が高いもののアクセス数が少ないページは、優先して改善すべきページです。
たとえば、ボリュームゾーンとなっているアクセス数の多い「ページ1」が、コンバージョンにつながっていないとします。この場合、ページ1からコンバージョン率が高い別のページへ誘導する流れを作ると、Webサイトの集客効果を高めることが可能です。
改善施策を実施したあとは改めてアクセス解析の数値を確認し、施策の前後における改善効果を検証しましょう。
まとめ
アクセス解析とは、Webサイトにアクセスしたユーザーの行動履歴やデバイス、所在地などの情報を分析できるツールです。アクセス解析に取り組むと、自社のWebサイトで改善すべきポイントや注力すべき集客施策がわかります。
GoogleアナリティクスやGoogle Search Consoleなどのアクセス解析ツールは使いやすいため、Webサイト改善の初心者にもおすすめです。企業のWeb担当者の方は、アクセス解析ツールを活用してWebサイトの改善点を探しましょう。