インフルエンサーとは?5つの種類とマーケティングを成功させるコツ
近年、自社商品やサービスを宣伝する際に「インフルエンサー」を起用するケースが増加しています。
このような、インフルエンサーを起用したマーケティングのことを「インフルエンサーマーケティング」と呼びます。
今回は、インフルエンサーマーケティングを深く知りたい方に向け、インフルエンサーの種類や、インフルエンサーマーケティングのメリット・デメリットを解説します。
インフルエンサーマーケティングを成功させるコツについても紹介するため、自社商品・サービスのマーケティングを成功させたいという方も、ぜひ参考にしてください。
1.インフルエンサーとは?主な5つの種類を解説!
「インフルエンサー」とは、社会に与える影響力が大きな人物のことを指し、効果・影響・感化などの意味を持つ「インフルエンス(Influence)」を語源としています。
人気タレントやスポーツ選手、文化人や専門家などのいわゆる著名人がインフルエンサーの代表格です。
近年では、SNS上で多くのフォロワーを持つインスタグラマーやYouTuberも、インフルエンサーに分類します。
インフルエンサーは、フォロワー数によって呼び方が異なることが特徴のひとつです。
まずは、上記の代表的な5つのインフルエンサーについて、それぞれ詳しく解説します。
1-1.①ナノインフルエンサー
ナノインフルエンサーの特徴 | |
---|---|
フォロワー数 | 1,000人~1万人未満 |
リーチ力 (多くの人に情報を届ける力) |
弱い |
エンゲージメント率 (情報発信に対するフォロワーのリアクション率) |
高い |
ナノインフルエンサーは、1,000人~1万人未満のフォロワーがいるインフルエンサーを指します。
フォロワー数が少ないため、リーチ力が劣ることは否めませんが、エンゲージメント率が高いことが特徴です。
エンゲージメントの「フォロワーのリアクション」とは、SNSにおける「いいね」やリツイート、シェアなどのことです。
ナノインフルエンサーは特定のジャンルに特化した人が多く、フォロワーの傾向も限られます。
フォロワーとのやりとりも活発なため、特定のターゲットに狙いを定めた情報発信には最適だと言えるでしょう。
1-2.②マイクロインフルエンサー
マイクロインフルエンサーの特徴 | |
---|---|
フォロワー数 | 1万人~10万人未満 |
リーチ力 (多くの人に情報を届ける力) |
やや弱い |
エンゲージメント率 (情報発信に対するフォロワーのリアクション率) |
とても高い |
マイクロインフルエンサーは、1万人~10万人未満のフォロワーがいるインフルエンサーを指します。
ナノインフルエンサーと同様、リーチ力は大きくありませんが、エンゲージメント率は高くなる傾向にあります。
マイクロインフルエンサーはフォロワーである一般消費者との距離感が近く、発信した情報も信頼されやすいため、エンゲージメント率も非常に高くなると言えるでしょう。
1-3.③ミドルインフルエンサー
ミドルインフルエンサーの特徴 | |
---|---|
フォロワー数 | 10万人~100万人未満 |
リーチ力 (多くの人に情報を届ける力) |
強い |
エンゲージメント率 (情報発信に対するフォロワーのリアクション率) |
やや低い |
ミドルインフルエンサーは、10万人~100万人未満のフォロワーがいるインフルエンサーを指します。
インフルエンサーの中でもフォロワー数は上位となり、多くの人に情報を届けるリーチ力が強いことが特徴です。
しかし、ミドルインフルエンサーはマイクロ/ナノインフルエンサーと比べて、エンゲージメント率が低くなる傾向にあります。
1-4.④メガインフルエンサー
メガインフルエンサーの特徴 | |
---|---|
フォロワー数 | 100万人以上 |
リーチ力 (多くの人に情報を届ける力) |
とても強い |
エンゲージメント率 (情報発信に対するフォロワーのリアクション率) |
低い |
メガインフルエンサーは、100万人以上という圧倒的なフォロワー数を抱えるインフルエンサーを指します。
突出した影響力を持つため、リーチ力は非常に強くなることが特徴です。
メガインフルエンサーレベルとなると、知名度の高い人気の芸能人やタレントが多くなり、事務所などに所属していない一般人はいないと言っても良いほどとなります。
しかし、フォロワーの多くがSNSを積極的に利用するアクティブユーザーというわけではなく、ちょっとした興味からフォローをするユーザーも増加します。
そのため、エンゲージメントは相対的に低くなる傾向です。
2.インフルエンサーを活用したマーケティング方法とは?
前述のとおり、企業に依頼されたインフルエンサーが、SNSアカウント上で製品やブランドを宣伝し、販売促進や知名度向上を狙うことを「インフルエンサーマーケティング」と言います。
多くの人は、作られた広告宣伝やチラシより、「憧れの人」や「好きな人」の言葉に共感します。
そのようなSNSユーザーの傾向から、近年では多くの企業がインフルエンサーマーケティングを積極的に行っていると言えるでしょう。
市場調査会社であるデジタルインファクトは、2019年の国内市場調査において、「今後5年間でインフルエンサーマーケティングの市場規模は約2倍になる」と予測しました。
中でも、Twitterやブログなどの文字媒体より、InstagramやYouTubeなどの動画や画像投稿がメインとなるSNSの方が、より大きく伸びると予想されています。
このことから、今後自社商品・サービスの集客を目指すためには、画像・動画を使用したインフルエンサーマーケティングが効果的と言えるでしょう。
2-1.インフルエンサーマーケティングのメリット・デメリット
インフルエンサーによるマーケティング戦略にはメリットもありますが、デメリットも存在するため、取り入れる際は注意が必要です。
インフルエンサーマーケティングのメリットとデメリットを、下記にまとめました。
〇インフルエンサーマーケティングのメリット
- 広告媒体よりも自然に製品やサービスの知名度やブランドイメージが向上する
- 商品やサービスに対する顧客からの信頼性が高まる
- インフルエンサーが発信した情報のシェアによって、さらに多くのユーザーに製品やサービスの情報を届けられる
- 効果が低下している「バナー広告」に代わる打開策としても有効となる
〇インフルエンサーマーケティングのデメリット
- 「ステルスマーケティング(ステマ)」であると思われる可能性がある
- インフルエンサーが発信する内容を具体的に依頼することができない
- インフルエンサーの影響力は、SNSフォロワー数だけでは測ることが難しく、見極め方は困難である
デメリットは、「リスク」とも言えます。
メリットだけではなく、注意すべきリスクがあることも把握したうえで、適切なマーケティングを行いましょう。
3.インフルエンサーマーケティングを成功させるためのコツ2選
インフルエンサーマーケティングは、うまく活用すれば非常に有用なマーケティング手法です。
下記に、インフルエンサーマーケティングを成功させるためのコツを2つ紹介します。
成功のコツ①集客効果の期待できるインフルエンサーを見極める
インフルエンサーの見極めと選定は、マーケティングの効果において最も重要なポイントです。
フォロワー数が多いというだけでなく、フォロワーがターゲット層(世代・性別)に当てはまるインフルエンサーを選ぶことが大切だと言えるでしょう。
成功のコツ②SNSごとに適切なアプローチ方法を行う
マーケティングに活用するSNSの主なユーザー層が、製品やサービスのターゲット層となっているかを最初に見極めましょう。
SNSにはそれぞれに特徴があるため、最適なアプローチ方法を行うことが重要です。
上記の成功のコツから、インフルエンサーマーケティングに一貫して大切なのは、「インフルエンサーとターゲットの見極め」と言えます。
最後に、ターゲットの参考となる各SNSの特徴を紹介します。
メイン | 画像・動画 |
ユーザー層 | 20~40代 |
ターゲット | 40代以下の女性 |
特徴 |
|
おすすめジャンル | ファッション・コスメ・料理の画像 |
メイン | 文字 |
ユーザー層 | 40~50代 |
ターゲット | 40~50代の男女 |
特徴 |
|
おすすめジャンル | 実用的なものや高価格・高品質な製品の紹介など |
メイン | 文字 |
ユーザー層 | 10~30代 |
ターゲット | 10代~30代の男女 |
特徴 |
|
おすすめジャンル | 斬新なアイデア商品の紹介など |
YouTube | |
---|---|
メイン | 長尺の動画 |
ユーザー層 | 10~50代 |
ターゲット | 幅広い世代の男女 |
特徴 |
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おすすめジャンル | ガジェットやゲーム・料理・コスメなどのノウハウ動画 |
まとめ
インフルエンサーとは、SNSで多くのフォロワーを持ち、影響力の大きい方のことです。
インフルエンサーには、フォロワーが数千人のナノインフルエンサーから数百万人のメガインフルエンサーまでのランクがあり、SNSの種類によってもインフルエンサーのタイプは異なります。
このようなインフルエンサーの影響力を利用したマーケティングがインフルエンサーマーケティングです。
インフルエンサーマーケティングを行う際には、自社の製品やサービスと親和性の高いSNSやインフルエンサーを選ぶことが非常に重要だと言えます。
ここまでの内容を参考に、ぜひインフルエンサーマーケティングに取り組んでみてください。