サイト売買・M&Aとは|相場から購入・売却の流れ・注意点まで

Webマーケティング

サイト売買・M&Aとは|相場から購入・売却の流れ・注意点まで

「サイト売買」「サイトM&A」は、経営戦略の一つとして近年注目されています。そのため、今後の事業の発展や、サイト運営状況の改善を見込み、サイト売買・M&Aを検討しているという人は少なくないでしょう。

当記事では、サイト売買・M&Aの基本知識から、メリット・デメリット、実際にサイト売買・M&Aを行う流れやポイントまでを詳しく解説します。サイト売買・M&Aに興味を持つ人・検討中の人は、ぜひ参考にしてください。

1.サイト売買・M&Aとは

サイト売買・M&Aとは、ビジネスの取捨選択や事業の成長のためにWebサイトやコンテンツを売買することです。「アクセス数が伸びない」「収益・効果が得られない」「事業を整理したい」といったときに、サイト売買・M&Aを検討する企業が多いと言われています。

サイト売買・M&Aは2005年頃から需要が増えました。この時期は、サイト売買の仲介サービスが登場し、活用され始めた時期と重なります。歴史の浅いビジネスではあるものの、現在ではサイト売買・M&Aは一般的な取引となり、中には数億円の値段がつくWebサイトも見られるようになりました。

しかし、Webサイトに値段をつけることは難しく、収益性やアクセス数、閲覧数、検索結果、コンテンツの充実度などを総合的に見て判断されます。専門的な知識がなければWebサイトの価値を決めることは難しいため、仲介サービスを利用することが一般的です。

2.サイト売買・M&Aのメリット・デメリット

サイト売買・M&Aを検討している方の多くは、本当に自社に必要な施策であるかどうか不安を抱いているでしょう。その場合、サイト売買・M&Aのあらゆる側面を把握した上で、意思決定を行うことがおすすめです。

ここでは、売り手側・買い手側の立場からメリット・デメリットを詳しく解説します。

2-1.メリット

売り手と買い手のメリットは下記の通りです。

売り手のメリット

●譲渡益を獲得できる

Webサイトを売却すれば、譲渡益を獲得できます。閲覧数や検索上位のページが多いWebサイトは将来性があると見込まれ、より高い価格で売却することが可能です。数億もの価格で売買されるWebサイトも少なくありません。

●事業の取捨選択ができる

M&Aを活用して事業の取捨選択ができるほか、Webサイトを手放すことで、新規事業を立ち上げたり、他の事業に注力したりできます。また、サイト運営の必要もなくなるため、管理コストの削減にもつながるでしょう。

買い手のメリット

●サイトを成長させるコストを省ける

すでに閲覧数や検索順位を獲得しているサイトを買収することで、膨大な広告・マーケティングコストを省けます。収益性の高いサイトを作るためには1年程度かかると言われていますが、買収したサイトを使えば、すぐに成果を得られるでしょう。

●事業に結びつけて売り上げを伸ばせる

すでに閲覧数の多いWebサイトで自社の製品やサービスを宣伝することで、大きな売上が期待できます。自社商品・サービスと関連したジャンルの人気サイトを買収すれば、相乗効果も得られるでしょう。たとえば、学生向けのコスメ販売会社が、学生に人気の美容サイトを買収し、商品を紹介すれば顧客獲得に繋がります。

2-2.デメリット

売り手と買い手のデメリットは下記の通りです。

売り手のデメリット

●分析データ・ノウハウ流出のリスクがある

取引相手の中には、契約前にWebサイトの分析データやノウハウを詳しく聞き出し、結局は購入しないという悪質な企業・人もいます。さらに一旦、分析データやノウハウが公になると買い手がつかなくなり、運営の続行も難航するでしょう。

●譲渡金未回収のリスクがある

Webサイトが取引相手の手に渡ったにもかかわらず、譲渡金が支払われないことがまれにあります。特に個人同士のやりとりでは、契約のトラブルに発展しかねません。

買い手のデメリット

●運営する人材に成果が左右される

価値あるWebサイトを購入するだけで、施策が成功するわけではありません。取引相手からサイト運営方法などを引き継ぎ、継続して運営を行う必要があります。運営するための専門知識を備えた人材がいない場合、期待する成果を出せないでしょう。

●過剰投資のリスクがある

買収後に検索結果が下落したり、閲覧数や収益性に偽りがあったりすると予測通りの売り上げが見込めません。過剰な投資となり、金銭的負担が大きくなるでしょう。

上記のトラブルに関しては、仲介サービスを利用することである程度対策できるため、サイト売買・M&Aを行う際は、利用を検討してください。

3.【ジャンル別】サイト売買・M&Aの相場

Webサイトの価値は下記の例をはじめとする、さまざまな要素によって決まります。

  • 収益性
  • 閲覧数
  • 登録会員数
  • コンテンツの充実度

その中でも特に、収益性や閲覧数(PV数)が重視されます。ここでは、Webサイトのジャンルごとの価格相場と、売却例をまとめました。

ジャンル 相場 売却例
アフィリエイトサイト月間営業利益×7〜20ヶ月分月間営業利益:13万円
月間PV数:19万
売却価格:250万円
ECサイト月間営業利益×10〜20ヶ月分月間営業利益:130万円
月間PV数:1.2万
売却価格:2,200万円
マッチングサイト月間営業利益×24〜36ヶ月分月間営業利益:25万円
月間PV数:8万
売却価格:800万円
ポータルサイト月間営業利益×36〜60ヶ月分月間営業利益:5万円
月間PV数:15万
売却価格:300万円
ブログ月間営業利益×7〜30ヶ月分月間営業利益:89万円
月間PV数:40万
売却価格:1,000万円

4.サイト売買・M&Aの流れ・ポイント

サイト売買・M&Aには、下記の2つの方法があります。

●個人間で売買する方法

買い手・売り手探しから、契約条件の交渉、契約書の作成まで、すべての手続きを個人間で行います。仲介報酬が発生しないことがメリットです。ただし、専門知識がないと誤った評価を下し、適切な譲渡価格で売買できない恐れがあります。

●仲介サービスを使用する方法

仲介サービスに掲載されたWebサイトを見た買い手がアプローチをして交渉がスタートします。仲介サービスと一口に言っても、仲介から契約書作成まで代行するサービスや、直接売り手とメールやチャットで交渉できるサービスなど、種類はさまざまです。仲介報酬が必要なサービスがほとんどですが、Webサイトの質や適正な譲渡価格が保証されます。

ここでは、仲介サービスを利用する際の流れを解説します。売り手側・買い手側ごとに確認しましょう。

4-1.売り手側の流れ

売り手側は、以下の4つの手順でサイト売買・M&Aを行います。

1 仲介サービスへ登録
サイト売買・M&A専門の仲介サービスに登録し、運営者やWebサイトの情報を入力します。閲覧数や収益、登録会員数などの情報をもとにWebサイトの査定が行われるため、正しく申告しましょう。
2 Webサイトの査定・審査
仲介サービスによるWebサイトの査定・審査を受け、希望譲渡価格を決た後、サイト情報を掲載します。掲載後は買い手からのアプローチを待ちましょう。
3 売買交渉
興味のある買い手候補が現れたら、秘密保持契約を交わして売買交渉を進めます。秘密保持契約とは、交渉の中で知った情報を第三者に口外しない約束です。売買交渉では、譲渡金額や譲渡スケジュールなどを決めます。
4 取引成立
買い手側と交渉成立後、最終契約書を交わしてM&Aが成立します。契約後トラブルに発展しないよう、契約書には細かい契約条件を記載しておきましょう。スケジュール通りに権利を受け渡して取引完了です。

4-2.買い手側の流れ

買い手側は、以下の4つの手順でサイト売買・M&Aを行います。

1 仲介サービスへ登録
サイト売買・M&A専門の仲介サービスに登録をし、会社情報や個人情報を入力します。
2 買収したいWebサイトの検索
仲介サービスに掲載されているWebサイトの中から気になる案件を選びましょう。買収したいと思うWebサイトがあれば、サービス運営元や売り手にアプローチをします。秘密保持契約を締結した後、さらに詳しい情報を開示してもらうことが可能です。
3 売買交渉
売り手も売却に前向きであれば、売買交渉が始まります。売買交渉では、譲渡価格や譲渡方法、スケジュールなどを決めましょう。
4 取引成立
売り手側と交渉成立後、最終契約書を交わしてM&Aが成立します。契約後のトラブルを防ぐために、契約書には細かい契約条件を記載しておくことが重要です。契約締結後はすみやかに入金を行い、スケジュール通りにWebサイトの権利を引き継ぎましょう。

5.Webサイトを購入・売却するときの注意点

Webサイトを購入・売却するときは、以下の注意点に気をつけて失敗を防ぎましょう。

購入するときの注意点

●サイト情報をよく確認し、ヒアリングした上で契約を締結する

詐欺にあわないために、サイト情報や内容をよく確認しましょう。アクセス数や収益はWebサイトの価値に直結するため、データを捏造する売り手がいます。売り手に細かいヒアリングをしたり管理画面でデータを確認したりして、疑問点のない状態で購入を決めましょう。

●半年分の収益データを分析した上で購入する

売り手から過去半年分の収益データを提出してもらい、収益の発生源やペースを把握しましょう。購入後も継続して収益が出せるよう、事前に分析をすることが大切です。

売却するときの注意点

●交渉や専門サイトに登録する際は正しいデータを提示する

買い手に偽ったデータを伝えると、詐欺とみなされることがあります。データを捏造すると、売却後すぐに買い手に見抜かれ、法的なトラブルに発展する恐れもあるため、Webサイトを売却する際は、誠実な対応をこころがけましょう。

まとめ

サイト売買・M&Aとは、Webサイトやコンテンツを売買することを指します。売り手側のメリットは、運営のリソースが空くほか、譲渡益を得られる点です。買い手側はすでに構築されたWebサイトを手に入れられるため早急にビジネスに繋げられます。

適正価格で譲渡価格を決めたり、詐欺・トラブルを防いだりするためには、仲介サービスを利用することがおすすめです。専門知識を持った第三者がサイト評価をするため、売り手側も買い手側も安心して取引できるでしょう。

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