【Googleアナリティクス】direct/noneとは?問題点と防ぐための方法

Webマーケティング

【Googleアナリティクス】direct/noneとは?問題点と防ぐための方法

アクセス解析により、サイトを訪れるユーザーの情報や行動をデータ分析することはとても大切です。Googleアナリティクスは高機能なアクセス解析ツールを無料で利用できるため、サイトの影響力を大きくするために役立ちます。

自社サイトをアクセス解析する企業のWeb担当者・SEO担当者は、Googleアナリティクスで参照元分析する際に「direct/none」という表示を見つけた経験があるでしょう。

そこで今回は、Googleアナリティクスで表示される「direct/none」や「ノーリファラー」の意味・問題点・防ぐための方法について解説します。

1.Googleアナリティクスで表示される「direct/none」とは?

Googleアナリティクスで「集客」→「すべてのトラフィック」→「参照元/メディア」とクリックしていくと、サイトを訪れる人の参照元を分析できます。参照元とは、サイトへの訪問元となった外部サイトのURLです。それらの中には、「direct/none」という参照元を確認できるでしょう。

「direct/none」はノーリファラーと呼ばれ、参照元のページがないことを意味します。つまり「direct/none」と表示されているユーザーについては、どこからサイトを訪問したのか分かりません。

ここでは、参照元が「direct/none」と表示される主な原因を8つ紹介します。

1-1.URLの直接入力

URLとは、サイトを特定するための住所のようなものです。ユーザーがサイトを閲覧するブラウザには、URLの入力欄があります。入力欄にURLを直接入力して、サイトを閲覧すると、アクセス解析には「direct/none」と表示されます。

URLの直接入力を行った場合、他のページからサイトに訪問しているわけではないため、訪問元の外部サイトは存在しません。

1-2.ブックマーク

ブックマークを利用すると、見たいサイトのブックマークをクリックするだけで瞬時にサイトへ行けます。

ユーザーがブックマークからサイトを訪れると、サイトのアクセス解析には「direct/none」と表示されます。ブックマークをクリックする直前のページは参照元ではないため、アクセス解析で分析することはできません。

1-3.Webメール以外のメール

Eメールは、インターネットを経由しブラウザ上でメールを送受信するWebメールと、パソコンなどのソフトウェアを利用して送受信するメールの2種類が存在します。

後者のWebメール以外のメールについては、メール内にあるリンクをクリックしてもアクセス解析には「direct/none」と表示されます。ちなみに、Webメールの場合は、メールのサイトページが参照元となります。

1-4.スマホアプリ

スマホアプリにはアクセスしたいURLでブラウザを起動する仕組みがあります。この場合、Googleアナリティクスはスマホアプリ内のリンクを認識できないため、参照元に「direct/none」と表示されます。

自社が作成したアプリであれば、リンクに計測用のページを経由させることで、どのリンクから来たのか判別が可能です。具体的には「アプリ内リンク」→「計測用ページ」→「リンク先ページ」という動きとなります。

1-5.QRコード

最近は、QRコード付きの名刺やチラシなどをよく見かけるようになりました。スマホのカメラから読み取れるQRコードには、URL・メールアドレス・テキストなど様々な情報を埋め込むことが可能です。

URLが埋め込まれたQRコードを読み取り、サイトにアクセスした場合、Googleアナリティクスの参照元には「direct/none」と表示されます。

1-6.ユーザーによる設定

サイトの閲覧に使用するブラウザは、参照元を送らない設定にすることが可能です。ユーザーが意図的に参照元を隠す設定にしている場合は、Googleアナリティクスで参照元を分析できません。

また、コンピューターウイルスや不正アクセスからコンピューターを守るセキュリティソフトも、リファラーの送出有無を設定できます。セキュリティソフトでリファラーの送出をオフにしている場合も、参照元はノーリファラーとなります。

1-7.リダイレクトによるアクセス

リダイレクトはユーザーの操作を伴わず自動的に転送する仕組みで、下記のような場合に利用されます。

  • ページを新しいURLに変更した場合
  • サイトのドメインを変更した場合
  • PC用サイトとスマホ用サイトを分けたい場合

リダイレクトの処理を挟むとリダイレクト前の参照元が分からなくなるため、Googleアナリティクスの参照元に「direct/none」と表示される可能性があります。

1-8.httpsサイトからhttpサイトへのアクセス

通信を暗号化したhttpsサイトから、通信を暗号化していないhttpサイトへアクセスした場合、参照元の情報が渡されないため、「direct/none」と表示されます。通信の暗号化を実施していないページは、セキュリティ面が脆弱であるため、暗号化済みのページからは情報を引き継げません。

サイトの暗号化未実装が原因でノーリファラーとなる場合は、サイトをSSL化し通信を暗号化することで、Googleアナリティクスに参照元が表示されます。

2.Googleアナリティクスで「direct/none」が多いことの問題点

アクセス解析においてノーリファラーとして処理される「direct/none」のアクセスが多いと、サイトの分析に問題が生じます。

まず、直接入力やブックマークによって発生する「direct/none」のアクセスについては問題ありません。直接入力やブックマークによるアクセスは、そもそも参照元が存在しないためです。

しかし、直接入力やブックマークによるアクセス以外は、参照元を明確化したほうが、サイトの改善において有益であるといえます。本来はスマホアプリ・メルマガ・QRコードなど様々な流入元があるにもかかわらず、ノーリファラーに分類されると、正確な分析が行えなくなってしまいます。

さらに、「direct/none」のアクセスが多いと、直接入力やブックマークによるアクセスが多いと誤解してしまう可能性があります。

3.Googleアナリティクスの「direct/none」を防ぐためには?

サイトがSSL化されていない場合や、スマホアプリ・SNSなどからのアクセスが多い場合、Googleアナリティクスで参照元を分析した際のノーリファラー数が多くなります。

そこで、ここではノーリファラーが多すぎる場合への対処法として、サイト訪問者の参照元が分かるようにする設定方法について解説します。

3-1.パラメータを設定して参照元を計測する

スマホアプリ・Eメール・QRコード・リダイレクトなど、作成したURLを経由する場合は、URLにパラメータを設定すると参照元を判別することが可能です。パラメータを設定する際は、URLの後に「?(クエスチョンマーク)」と「パラメータ名=パラメータ値」を付与します。

Googleアナリティクスを利用してアクセス解析する場合は、Googleアナリティクス用のパラメータ設定ルールに従いましょう。例えば、スマホアプリやSNSなどの参照元を明らかにしたい場合は、「utm_source」というパラメータ名を使用します。

3-2.サイト全体をSSL化する

SSL化したサイトから、SSL化していないサイトへアクセスした場合、Googleアナリティクスの参照元に「direct/none」と表示されます。この場合には、サイト全体をSSL化することで、SSL化したサイトからのアクセスが分析可能となります。

検索エンジンのGoogleは、SSL化を検索順位の決定要素の1つであると発表しています。もしサイトをSSL化していない場合は、SEOのためにも早急にサイトのSSL化を検討しましょう。

まとめ

Googleアナリティクスの参照元分析で表示される「direct/none」は、参照元のページが分からないことを意味します。「direct/none」には様々な原因があるため、できるだけ訪問経路を特定していくことが肝心です。

ユーザーの参照元を知ることで、流入元に対するマーケティング施策や、ユーザーにとって使いやすいサイト設計を考えていくことが可能となります。Googleアナリティクスで「direct/none」の過剰な発生に悩んでいる人は、SSL化やURLのパラメータ設定を実施し、ユーザーの参照元を可視化しましょう。

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