SERP(Search Engine Result Pages)とは|機能や対策方法も紹介

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SERP(Search Engine Result Pages)とは|機能や対策方法も紹介

Webマーケティングを活用してビジネスで成果を出すためには、Googleの検索エンジンの仕組みや機能について理解を深めることが重要です。特に、ユーザーが検索エンジンに入力した検索結果を表示するページ「SERP」には、Webマーケティングの成果を左右する機能や要素が詰まっています。

今回は、SERPの概要やSERPを構成する要素・機能から、SERP意識した対策とそのポイントまでを解説します。SERPについての理解を深め、効果的な対策を施したい方やコンテンツSEOで上位を獲得したい方は、ぜひ参考にして下さい。

1.SERP(Search Engine Result Pages)とは?

SERPとは、「Search Engine Result Pages」の頭文字を取ったワードで、検索エンジンに入力されたキーワードに対する検索結果を表示するページのことです。

検索エンジンを利用するユーザーは、「検索ウィンドウ>SERP>コンテンツ」の順に、SERPを経由してからコンテンツを訪れます。そのため、Webマーケティングの成果に大きな影響を及ぼす、非常に重要な役割を持つページと言えるでしょう。

かつてのSERPは単純に順位付けされたコンテンツの検索結果のみが表示されていましたが、近年ではユーザーの検索体験向上のためのさまざまな要素が追加されています。

近年のSERPを構成する要素について、以下に解説します。

1-1.SERPを構成する要素

SERPには、ユーザーが入力した検索キーワードに応じたさまざまな要素が表示されます。ここでは、SERPを構成する各要素について解説します。

・ヒット件数

ヒット件数とは、SERPの左上に表示される、ユーザーが入力した検索キーワードでヒットしたページの件数のことを言います。薄いグレーで”○○○件”と表示されます。

・広告

SERPには、検索結果の上下に検索キーワードに対応した広告(リスティング広告)も表示されます。広告枠には「広告」と表示されており、一般の検索結果と区別されています。

・関連キーワード

関連キーワードとは、検索キーワードと関連度の高いキーワード候補のことです。SERPの下部に表示され、ユーザーの検索利便性の向上をサポートする役割があります。

・自然検索

自然検索とは、検索キーワードに対する純粋な検索結果のことです。Googleの方針では、検索キーワードに対する上質なコンテンツであるほど上位表示されやすいとされています。

・スニペット

スニペットとは、自然検索結果のタイトル欄の下に表示される、コンテンツ内容の要約文のことです。タイトルと共にコンテンツへの流入に大きな影響があるため、非常に重要な要素となります。

2.SERPに表示される機能

SERPには、検索エンジンのアルゴリズムにより選択された複数の要素が表示されます。SERPをSEOに役立てるためには、SERPを構成する各要素についての理解を深めることが重要です。

ここでは、SERPに表示される5つの機能について解説します。

2-1.ユニバーサル検索

ユニバーサル検索とは、SERPにWebページ以外の画像・動画・地図・ニュース・ショッピングなどのコンテンツを一緒に表示する機能です。検索体験の向上を目的に2007年より実装され、現在では検索キーワードに対して複数の検索結果が集約されて表示されます。

画像検索・動画検索・地図検索等の対象を絞り込んだ検索結果はバーティカル検索と呼ばれており、ユニバーサル検索とは区別されます。

ユニバーサル検索が一般的となったことで、近年のWebマーケティングでは画像・動画・地図など、Webページ以外の部分まで幅広く注力することが求められています。

2-2.オーガニック検索

オーガニック検索とは、SERPのユニバーサル検索部分や広告枠を除いた、検索キーワードに対する結果が順位付けされて表示される部分のことです。SERPで最も多い割合を占める要素となります。

SEO対策・コンテンツSEO(検索エンジン最適化)は、オーガニック検索部分の検索順位を上げるために行われます。

近年のSERPはユニバーサル検索を含めた表示となるため、単純に上位表示を獲得するだけでは、以前ほどのマーケティング効果は得られなくなっています。

2-3.ナレッジパネル

ナレッジパネルとは、ユーザーが検索したキーワードに関連する情報を、検索エンジンがWeb上から収集して検索結果の右側にまとめて表示する機能のことです。ビジネスに関するナレッジパネルでは、企業名・概要・収益・代表者・所在地などの関連情報が表示されます。

強調スニペットが編集不可であることに対し、ナレッジパネルは構造化マークアップやGoogleマイビジネスを活用することで、ある程度編集可能であることが特徴です。

ナレッジパネルはSERPの目立つ位置に表示されるため、自社の情報を掲載することができればアクセスアップや認知促進に大きな効果が期待できます。

2-4.アンサーボックス

アンサーボックスとは、検索エンジンに入力した検索キーワードがどのような意味を持つかを端的に解説するものです。特定のWebサイトから引用した、検索キーワードに対する答えを的確に述べているテキストを、SERPの上部にボックスで表示します。

SERPに表示されたアンサーボックスを見ることで、ユーザーは入力した検索キーワードの概要を瞬時に理解することができます。

2-5.広告

SERPには、自然検索結果とは別に検索キーワードに対応した広告(リスティング広告)も一緒に表示されます。広告の表示数は上限が決められており、SERPの上部に4枠と下部に3枠までとされています。

リスティング広告の広告枠は、SERPで表示される他の要素と明確に区別するため、広告枠の左上には「広告」と記載されていることが特徴です。ユーザーは広告であることを明確に判断できるため、不必要な広告をクリックすることなくSERPの閲覧することができます。

広告の出稿者側は、検索キーワードに対応した広告をSERPの目立つ位置に表示できるため、興味・関心が高いユーザーにアプローチできるといったメリットがあります。

3.SERPを意識した対策とポイント

Googleはユーザーの検索体験の向上を常に意識しており、SERPの改善にも非常に力を入れています。

近年のSERPでは、アンサーボックスやナレッジパネルといった要素がオーガニック検索の上位よりも目立つ位置に表示されるなど、新しい傾向も見られます。そのため、SERP対策を行う際にはSERPの特性を意識した対策を行うことが重要です。

ここでは、SERPの特性や傾向を意識した具体的な対策とポイントを5つ紹介します。

3-1.サイトリンクを表示させる

サイトリンクとは、Webサイトが上位表示された際に、サイト内の重要なページのリンクがセットで表示されることを言います。サイトリンクが表示されることで、画面占有率が上がり、多くの情報をユーザーに伝えることができます。

サイトリンクの表示は検索エンジンのアルゴリズムにより決定されるため、意図的に表示・非表示を操作することはできません。しかし、Webサイトの内部構造や内部リンクを最適化することで表示可能性を高めることは可能です。

3-2.強調スニペットを把握・特定する

SERPの上部に表示される強調スニペットは、目立つだけでなくSERP上でユーザーに回答を提示できることが大きなメリットです。

強調スニペットは検索結果の1ページ目に表示される傾向が強くあります。そのため、まずはキーワード順位や強調スニペットに表示されるキーワードの把握・特定を行い、自社コンテンツにSEO対策を施して上位化させることがポイントとなります。

ただし、施策を行っても強調スニペットを必ず表示させることができるとは限りません。

3-3.構造化データをマークアップする

構造化マークアップとは、検索エンジンにより正確で詳しい情報を伝えるための施策です。

構造化マークアップを行うことで、SERPにおいて自社コンテンツをリッチ表示(リッチリザルト)できる可能性が高まるため、SERP対策としては非常に重要な施策となります。

SERPに影響を与える構造化マークアップの要素には、下記が挙げられます。

  • パンくずリスト
  • 商品カテゴリ
  • 商品
  • FAQ
  • HOW-TO
  • レビュー

SERPにおけるコンテンツのリッチ化は露出やクリックを増やし、競合との差別化にもなります。自社の製品やサービスに関連度の高い要素については、優先的に構造化マークアップを行っておきましょう。

3-4.画像を最適化する

SERPに画像が表示される機会は多いため、SERP対策として画像を最適化することは効果的です。

画像を最適化するための施策には、下記が挙げられます。

  • 検索キーワードに合わせたファイル名を付ける
  • 画像にAltタグ(画像説明)を記述する
  • キーワード意図と合ったテキストの位置に画像を配置する
  • 画像の下にキャプション(画像説明テキスト)を記述する
  • 画像サイズをWeb用に最適化する

画像最適化を施すことで、SERPへの露出を高めたり、画像を上位表示させたりすることができます。

3-5.検索連動型広告を出稿する

検索連動型広告(リスティング広告)は有料ですが、出稿すればすぐにSERPに表示できるため、SERP対策に効果的な施策です。

表示される広告テキストや運用方法を工夫すれば、低コストで高い成果が期待できるため、コストパフォーマンスにも優れています。

少額のコストから出稿可能であり、他のSERP施策と併用することもできるため、SERP対策の一環としてぜひ取り組むことをおすすめします。

まとめ

Googleは、「的確でより良い検索体験をユーザーに提供する」という姿勢を貫いており、現在表示されているSERPは、検索エンジンが進化を繰り返して辿り着いた成果物です。現在のSEOで上位表示を獲得するためには、これまで以上に検索エンジンやSERPに対する理解を深め、細部まで対策を行うことが必要となるでしょう。

SEOやSERPは高度化・複雑化の一途を辿っており、一つひとつの施策は非常に地味で根気が求められますが、手間と時間を掛けるほど結果に繋がり、優位に立つことができます。特に、競争優位性を発揮したい場合は、できるだけ早く取り組むことが重要です。

Webマーケティングで成果を出したい方は、ぜひSERPの概要を理解して、SERP対策に取り組んで下さい。

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