オールドドメインはSEOに効果がある?チェック方法・ツールも紹介
新規サイトを立ち上げるためにはレンタルサーバーやドメインの取得が必要です。
ドメインは新規ドメインとオールドドメインに分かれ、オールドドメインは過去に使用されていた中古ドメインのことを指します。
自社で公式サイト・ブログ・ECサイトなどの運営を考えている場合、オールドドメインのSEO効果について興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
当記事では、オールドドメインの詳細やメリット・デメリット、オールドドメインのチェック方法について解説します。
1.オールドドメインとは
オールドメインとは、過去に使用されていた「中古ドメイン」のことを指します。
オールドドメインを使用することで、ドメインの運用年数・被リンク・ページランクなどの評価を自社のWebサイトに引き継ぐことができます。
優良なオールドドメインを利用すれば、サイト立ち上げ時からSEO効果が期待できるため、サブサイトのドメインに多く用いられます。
ただし、オールドドメインの使用には注意が必要です。
例えば、過去に低品質のコンテンツを公開していたドメインであれば、ペナルティをそのまま引き継いでしまいます。
また、優良なオールドドメインを引き継いだ場合でも、引き継ぎ先Webサイトの競合状況やSEO対策の状況によっては、SEO効果を得られない恐れがあります。
オールドドメインを取得する際は、優良なドメインを取得するとともに、引き継ぎ先WebサイトのSEO対策を充実させることが大切です。
2.オールドドメインを利用するメリット・デメリット
オールドドメインは、過去サイトの評価を引き継ぐため、引き継ぎ先Webサイトの検索結果に大きな影響を与えます。
オールドドメインを利用する際は、メリット・デメリットを事前に把握することが重要です。
以下は、SEO対策の観点から考えられるオールドドメインのメリット・デメリットです。
メリット | デメリット |
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ここからは、各メリット・デメリットに関して詳細を解説します。
2-1.メリット①インデックスのスピードが早い
オールドドメインを利用してWebサイトを作成した場合、新規ドメインを使用したWebサイトと比較して、より早くインデックスされます。
新規ドメインは、被リンクが少ないことも影響し、クロールされるまでに時間がかかる傾向にあります。
一方で、オールドドメインは、過去に検索エンジンがクロールしていた実績があるため、インデックススピードが早いです。
より早く検索結果に表示されるため、早期からWebサイトへのアクセスが見込めます。
2-2.メリット②以前のページランクを引き継げる
オールドドメインを使用することで、以前のページランクを引き継ぐことができます。
ページランクとは、Webサイトを11段階で評価するGoogle検索エンジンの仕組みです。
評価基準には、被リンク数や被リンクの質などがデータとして使用されます。
新しいサイトにページランクの高いオールドドメインを使用すれば、高評価を得た状態からのスタートとなるため、Google検索で上位に表示されやすくなります。
2-3.デメリット①URLを自由に設定できない
オールドドメインのデメリットの一つとして、ドメイン名を自由に決められない点が挙げられます。
例えば、ドメイン名を会社名・サービス名・サイトタイトル名などにすることで、ユーザーからの信頼性が上がり、独自性のあるサイトにできます。
一方で、ドメイン名とWebサイトの内容が合っていないサイトは、ユーザーに違和感を与えてしまうため、ユーザー評価が低くなる傾向にあります。
自社の公式サイトなどを運営する場合は、新規ドメインを取得し、会社名やWebサイトと関連のあるURLを設定しましょう。
2-4.デメリット②質の低い被リンクが引き継がれる
オールドドメインは、被リンクの評価を受け継ぐため、被リンクの内容を事前に確認することが大切です。
オールドドメインの被リンクの質が低い場合、低評価からのスタートとなります。
評価の低いオールドドメインで開設されたサイトは、検索上位に表示されづらいため、注意が必要です。
2-5.デメリット③以前に受けたペナルティが引き継がれる
過去にペナルティを受けているオールドドメインを使用する場合、過去のペナルティも新規のWebサイトに引き継がれます。
以下は、ペナルティを受けてしまう例です。
- 自作自演リンクを大量に獲得するなど「ブラックハットSEO」が行われていた
- 低品質なコンテンツを公開していた
オールドドメインを使用する際は、質の低いリンクがついていないか・過去にペナルティを受けていないかを確認しましょう。
3.オールドドメインのチェック方法
オールドドメインは、過去のページランクを引き継ぐことが特徴です。
質の低いオールドドメインを取得・利用した場合、Google検索エンジンに表示されない恐れがあります。
ペナルティ歴のあるオールドドメインを選ばないためには、オールドドメインを取得する際に、いくつかの確認を行うことが大切です。
ここでは、オールドドメインのチェック方法について紹介します。
3-1.特許庁のWebサイトでドメイン名を検索する
使用したいドメイン名が商標登録されている場合、「商標権の侵害」となる可能性があります。
そのため、取得前に特許庁のWebサイトでドメイン名を検索しましょう。
特許庁のホームページでは、無料で商標を検索できます。
ただし、商標登録がされていない場合でも、他社・他人の商品名やサービス名と似たドメインの使用は、トラブルに発展する恐れがあります。
オールドドメインを利用する際は、ドメインの質を確認するだけでなくドメイン名にも注意しましょう。
3-2.ブラックリストでドメイン名を検索する
オールドドメインがブラックリストに登録されていた場合、引き継ぎ先のWebサイトに悪影響を及ぼします。
そのため、ブラックリストに登録されていないかに関しても確認が必要です。
ブラックリストに登録されているドメインは、過去にスパムメールに使用されていたり、フィッシングサイトとして運用されていたりします。
ブラックリストに登録されたドメインでの運用は現実的ではないため、取得の際は注意してください。
3-3.ツールを使用して被リンクの内容をチェックする
オールドドメインを取得する際は、オールドドメインの被リンクの内容や数を確認することが大切です。
リンク元のWebサイトの質が高ければ、オールドドメインの評価も高くなります。
一方で、リンク元のWebサイトが、公序良俗に反したサイトやスパムサイトなどの場合、オールドドメインがペナルティを受けている恐れがあります。
オールドドメインを取得する際は、SEO効果も高めるためにも、高品質な被リンクがついているドメインを取得しましょう。
4.オールドドメインのチェックにおすすめのツール
オールドドメインの状態を確認する際は、専用のツールを使うことでスムーズに解析できます。
以下は、オールドドメインを無料でチェックできるおすすめのツールです。
オールドドメインのチェックツール | |
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ohotuku.jp | ドメインの使用年数をチェックできます。 |
aguse. | ブラックリストに掲載されているかどうかを確認できるツールです。 他にも、以下の内容を確認できます。
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Google Search Console | 被リンク・検索順位・クリック数・サイトに関連する問題の有無などを調べることができます。 特に、被リンクを調査したい場合は、Google Search Consoleを積極的に使用しましょう。 |
オールドドメインを取得する際は、各ツールを上手に利用して、質の高いオールドドメインを選ぶようにしましょう。
まとめ
オールドドメインは、過去に使用されており現在は使用者がいないドメインのことを指します。
ドメインの評価を引き継ぐことができるため、評価の高いオールドドメインを取得することで、SEOにもよい影響を与えることができます。
一方で、低品質な被リンクが多くあったり、過去にペナルティを受けていたりするオールドドメインには注意しましょう。
オールドドメインを取得する際は、ohotuku.jp・aguse.・Google Search Consoleなどのツールを使用し、ドメインの状態を確認することが大切です。