プロモーションの成功事例6選|成功に導く3つのポイントも

Webマーケティング

プロモーションの成功事例6選|成功に導く3つのポイントも

商品やサービスを売り出す上で、プロモーションは欠かせません。プロモーション戦略の担当となったものの、具体的に何をすればよいか分からず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

当記事では、過去に大きな成果をあげたプロモーションの活動事例6選と、プロモーションを成功に導くポイントを3つ紹介します。効果的なプロモーション戦略を行いたいと考えている広告担当者は、ぜひ参考にしてください。

1.ブランドイメージの向上に繋がるプロモーション事例3選

プロモーションは、自社の商品・サービスの販売促進を目的として行います。商品・サービスを販売する上で、ブランドイメージの向上は欠かせません。

ここでは、プロモーションを行ったことで、ブランドイメージの向上を成功させた事例を3つ紹介します。プロモーションを行う上で、どういった視点を持ち、販促戦略を練っていったのかなどに注目しましょう。

1-1.日本漢字能力検定協会「今年の漢字」

「今年の漢字」は、京都の清水寺で行われている毎年恒例の行事です。年の瀬の定番となった「今年の漢字」イベントは、日本漢字能力検定協会が運営しています。清水寺の住職が大きな和紙に漢字を書く様子は、テレビやSNS、動画サイトで視聴することができます。

「日本漢字能力検定」は、1992年に文部省科学省の認定を受け、受験者は12万人を突破しました。しかし、受験者は増えたものの、世間の「漢字」に対する興味はそれほど高くありませんでした。

出典:公益財団法人 日本漢字能力検定協会「1995年 募集概要」

そこで試験の認知拡大のため、1995年に「今年の漢字」を企画したところ、1997年には受験者が100万人台を突破します。

出典:マーケティングブログ「話題になった国内外のPR事例7選&成功のヒント」

「今年の漢字」の企画が、試験の認知拡大に大きく貢献しました。

1-2.伯方の塩「二代目声優オーディション」

伯方の塩の二代目声優オーディションも、プロモーションで大きな成果をあげた事例の1つです。

「は・か・た・の・しお」のフレーズで有名なCMは、二代目声優を一般募集しました。応募数は2,600件を越え、Twitterでは関連ツイート数が1万5,000以上と大きな反響を生みます。

出典:伯方塩業株式会社「グランプリは誰の手に?! 」

出典:共同通信PRワイヤー「Twitterで話題沸騰! 開始早々15,000件以上の関連投稿が寄せられる 「伯方の塩 二代目声優オーディション」

伯方の塩の手掛けたプロモーションが大きな話題となった理由は、下記のポイントが現代社会の様式とマッチしていたためです。

  • ●一般人も参加できるようにする
  • ●応募条件の敷居を下げる
  • ●成果が分かりやすい

SNSを利用し情報拡散することで、伯方の塩の二代目声優オーディションが広く認知されるだけではなく、伯方の塩や博多塩業株式会社のブランドイメージ向上にも繋がりました。

1-3.明治「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」

明治が発売している「きのこの山」と「たけのこの里」の人気を巡るキャンペーン活動も、多くの方に認知されたことでブランドイメージの向上に繋がりました。

当時売上が伸び悩んでいた2つの商品は、総選挙の企画をきっかけに数字が上向きになりました。2019年に行われた第3回総選挙では1,000万を超える投票があり、世間から大きな注目を集めることに成功しています。

出典:株式会社 明治のプレスリリース「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2019結果発表&新CM発表会を開催! 松本潤党首の「新きのこ党」が美輪明宏党首の「新たけのこ党」に初勝利!」

総選挙の投票方法は、対象商品を購入するか、ネットから投票するかの2パターンがあり、伯方の塩のプロモーション方法と同様に、参加の手軽さがブランドや商品の認知を広めた要因だといえます。

2.ユーザーに行動を促すプロモーション事例3選

直接商品やサービスの購入を促すのではなく、自社ブランドの製品を用いた参加型のプロモーションを行うことで、購入後ユーザー自身が商品やサービスの宣伝を行う流れを作ることが可能です。

ここでは、プロモーションを行うことで、ユーザーの行動を促すことに成功した事例を紹介します。

2-1.薬用石けんミューズ「手洗いチャレンジ」

2020年、レキットベンキーザー・ジャパン株式会社は、TikTokで「#手洗いチャレンジ」と題して薬用石けん「ミューズ」を用いたプロモーションを行いました。同社はすでに「#Handwashchallenge」というキャンペーンをグローバル展開することにより成果をあげており、日本でも同様の活動を実施することとなりました。

出典:TikTok For Business「薬用石けんミューズによる「#手洗いチャレンジ」実施。4ステップで正しい手洗い方法を啓発」

プロモーションでは、楽曲やダンス、ブランドエフェクトにより、正しい手洗いの方法を詳細に説明しています。

ユーザーが自主的にハッシュタグ機能を用いて活動に取り組むことで、正しい手洗いの方法や衛生管理が広がると同時に、商品の認知も広がりました。

2-2.佐賀市「サガプライズ」

「サガプライズ!」とは、企業・ブランドとコラボレーションして全国に佐賀県の魅力を発信し、活動から得た知見・手法を地域にフィードバックすることで、「佐賀県の地域創生」を目指すプロジェクトです。

出典:サガプライズ!「サガプライズ!とは」

サガプライズの代表的なコラボ先には、任天堂の人気ゲームである「Splatoon」があります。ゲームの主人公と佐賀県の名産がイカであることから、コラボが決定しました。Splatoonとのコラボイベントには1万人以上が参加し、イベント終了後も佐賀県の魅力を参加者に残すことに成功しています。

出典:ライオン 法人様向け販促ノベルティサイト「話題になったプロモーション事例から学ぼう!目的別のプロモーション手法とは?」

コラボ先の魅力を最大限に生かしつつ、佐賀の魅力に追求したことが、プロモーションの成功に繋がりました。

2-3.カロリーメイト「この夏満喫したことは?」

大塚製薬株式会社は、2018年に自社が手掛けている商品であるカロリーメイトのプロモーションとして、「この夏満喫したことは?」というWebキャンペーンを行いました。

ユーザーは、カロリーメイトのFacebookに投稿されたキャンペーン記事に「いいね!」をした上で、コメント欄にこの夏満喫したことを書き込みます。カロリーメイトは、書き込まれたコメントの中から抽選で10名にカロリーメイトゼリーをプレゼントするというWebキャンペーンです。

カロリーメイトのFacebookには、4,200件を越える「いいね!」と180件以上のコメントが寄せられました。

出典:Facebook

商品の購入促進を目的とせず、ユーザーに「いいね!」やコメントを促すためのプロモーションとして、大きな成果をあげています。

3.プロモーションを成功に導く3つのポイント

プロモーションを成功させるためには、成功事例を参考にするとともに、成功させるためのポイントを押さえることが重要です。プロモーションを成功に導くポイントを押さえた上でプロモーションを行うことで、失敗のリスクを軽減することができます。

最後は、プロモーションを成功に導くためのポイントを3つ紹介します。

3-1.目的を明確化する

一つ目のポイントは、プロモーションを行う前に、どのような成果を得るために活動を展開していくのかを、可能な限り明確にすることです。頻繁にプロモーションを企画しても、目的が明確になっていない場合、プロモーションを行う意味が曖昧になります。

プロモーションを行う目的を明確にすることで、次にとるべき手段や形式が分かります。手段や形式が定まると、目的達成に向けた最適なプロモーションを展開できるでしょう。

目的から逆算し、効果的なプロモーションを行うことがポイントです。

3-2.ユーザー視点を持つ

二つ目のポイントは、プロモーションをユーザー視点で企画し、実施することです。過去に成功を収めたプロモーションは、商品・サービスの魅力や価値を伝えるだけではなく、プロモーションを受け取ったユーザーのことまで考えています。

ユーザーが「商品が欲しい」「サービスを利用したい」と思った理由や、商品などを購入した後に受けたいフォローを把握してユーザーニーズに応えることで、プロモーションは話題性を生み、広がりを見せます。

商品・サービスを販売することだけにこだわらず、ユーザー目線でプロモーションを行うことが、プロモーションを成功させるコツです。

3-3.リピーター獲得を狙う

三つ目のポイントは、リピーターの獲得を狙うことです。プロモーションを行う場合、新規顧客の獲得を狙うよりも、リピーターの獲得を狙ったほうが、大きな成果を生み出すことができます。

新規顧客を獲得するためには、下記のプロセスが必要となります。

  • ●商品・サービスを認知・記憶してもらう
  • ●商品・サービスに興味を持ってもらう

新規顧客に商品の購入を促すことは難易度が高く、人的コストもかかります。しかし、既存顧客をリピーターにすることができれば、商品・サービスの特徴やメリットについて新たに説明する必要はないため、人的コストを抑えることが可能です。

まとめ

プロモーションを行う目的は、販売促進です。そのため、商品・サービスを購入するユーザーの需要や要望を無視した状態でプロモーションを行うと、ユーザーを商品・サービスの購入に誘導することはできません。

今回紹介した事例以外にも、ユーザーが自ら参加したいと感じるプロモーションは数多くあります。プロモーションを行うときは、「なぜユーザーの心を掴むことができたのか」を明確にし、今後のプロモーションに生かせる点は積極的に取り入れるようにしましょう。

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