【図表で分かる】平均セッション時間とは?滞在時間を3倍にしよう

SEO

平均セッション時間とは?セッション時間を伸ばす3つの方法も
Googleアナリティクスはアクセス解析ツールの定番であり、多くの人がWEBサイトの運営管理に活用しているでしょう。
しかし、Googleアナリティクスで用いられる分析項目は多岐にわたるため、全ての項目を正しく理解することは意外と困難です。 重要な指標の一つである「平均セッション時間」と「平均ページ滞在時間」も、理解しやすいようで、実は奥の深い分析項目と言えるでしょう。 当記事では、平均セッション時間の定義や、平均ページ滞在時間との違い、そして平均セッション時間を伸ばす3つの方法を紹介します。

1.平均セッション時間とは?

「セッション」とは、ユーザーがサイトを訪問してから離脱するまでの流れのことです。 「訪問→離脱」の流れ1回が「1セッション」にあたり、例えばセッション数が3である場合、指定レポート期間でのユーザーの訪問数は3回です。 そして「平均セッション時間」とは、特定のページにかかわらずサイト内に滞在した時間の平均値を指します。 Googleアナリティクスで表示される平均セッション時間の計算方法は、「全セッションの滞在時間の合計÷セッション数」で求められます。 以下の例で、具体的に確認しましょう。
滞在時間(分)
セッション1 5
セッション2 10
セッション3 15
上記の場合、滞在時間の合計が30分、セッション回数が3回です。 よって「30÷3=10」と計算でき、平均セッション時間は「10分」と求められます。 ただし、Googleアナリティクスはユーザーが直帰したセッションの滞在時間を「0秒」と計算するため注意が必要です。 以下、別の例で確認しましょう。
セッション1
ユーザーの行動 実際の滞在時間(分) アナリティクス上の 滞在時間(分)
ページA→ページB→離脱 4 4
セッション2
ユーザーの行動 実際の滞在時間(分) アナリティクス上の 滞在時間(分)
ページA→ページB→ページC→離脱 5 5
セッション3
ユーザーの行動 実際の滞在時間(分) アナリティクス上の 滞在時間(分)
ページA→離脱 7 0
上記の場合、アナリティクスではユーザーが直帰したセッション3の滞在時間は「0分」と計算されるため、計算対象の滞在時間の合計は9分です。 したがって「9÷3=3」と計算でき、ページAの平均セッション時間は「3分」となります。 つまり、Googleアナリティクスでは、直帰率が高まるほど平均セッション時間が短くなると言えます。

1-1.平均ページ滞在時間とは?

「平均ページ滞在時間」とは、各ページの滞在時間を平均した数値を指します。 平均ページ滞在時間の計算方法は「ページ滞在時間の合計÷閲覧数」で求めることが可能です。 ただし、該当ページの閲覧の後に、サイト内のページ移動ではなく、ユーザーが離脱した場合は、滞在時間にカウントされません。 以下の例で、具体的に確認しましょう。
ページ1
ユーザーの行動 実際の滞在時間(分) アナリティクス上の 滞在時間(分)
ページA→ページB 2 (ページA滞在) 2
ページ2
ユーザーの行動 実際の滞在時間(分) アナリティクス上の 滞在時間(分)
ページB→ページC 4 (ページB滞在) 4
ページ3
ユーザーの行動 実際の滞在時間(分) アナリティクス上の 滞在時間(分)
ページC→離脱 5 (ページC滞在) 0
上記の場合、実際の滞在時間の合計は11分です。 しかし、ページ3の滞在時間は「0分」となるため、計算対象の滞在時間は「6分」となります。 よって「6÷3=2」の計算から、平均ページ滞在時間は「2分」となります。

2.平均セッション時間(滞在時間)を3倍伸ばす方法は?

平均セッション時間が長ければ、ユーザーがそれだけサイトのコンテンツを真剣に読んでいると解釈できます。 よって、平均セッション時間が伸ばすことは、ユーザー満足度の高いサイトを作ることに繋がり、結果SEO対策にも好影響を与えるでしょう。 以下では、平均セッション時間を伸ばす方法を3つ紹介します。

滞在時間1倍.長文の記事や動画を掲載する

長文の記事を掲載することで、そのページでの滞在時間を伸ばすことができます。 ただし長文の場合、途中でユーザーも飽きやすいため、記事を最後まで読んでもらうための工夫が必要です。 長文の記事を掲載する場合、以下のポイントも参考にしてください。
  • ユーザーの疑問に素早く応えるため、結論を最初に述べる
  • テキストだけでなく、イラストや図表を活用する
  • 見出しや余白、文字装飾を活用して、記事を読みやすくする
もちろん、検索キーワードに沿っていない内容を長々と記載することは、ユーザーの早期離脱に繋がるため避けましょう。 また、サイトに動画を掲載する方法も有効な手段です。 文字よりも動画の方が、一度に入る情報量が多く、視覚的にも分かりやすいため、つい見入ってしまう人も多くいます。 動画の読み込み速度も年々上がることが予想されるため、ぜひ動画の掲載を積極的に検討してはいかがでしょうか。

滞在時間2倍.ユーザーの視線を意識する

ユーザーは何らかの情報を求めて検索を行い、その結果サイトを訪問しています。 訪れたサイト内で、目的の情報をスムーズに見つけることができなければ、ユーザーは検索画面に再度戻ってしまいます。 「ユーザーの視線」を意識してサイトを作り込むことで、ユーザーの滞在時間を伸ばすことが可能です。 以下のポイントを、ぜひ参考にしてください。
  • 最短で情報を得られるよう、最小限のページ数でサイトを構成する
  • サイトデザインをシンプルにし、どこに情報があるか分かりやすくする
  • ユーザーが気付きやすいCTAボタンを付加して、ユーザーの行動を促す
ユーザーの視線を意識したサイト作りはCV率の向上にも繋がるため、サイト運営側にとっても大きなメリットとなります。

滞在時間3倍.読み込み速度を速くする

写真や動画など容量の大きいデータを読み込む必要があるほど、読み込み速度も基本的に遅くなります。 読み込み速度の遅さはユーザーにとってストレスとなるため、早期離脱に繋がり、平均セッション時間も同時に低下するでしょう。 読み込み速度を速くするために、以下のポイントを注意してください。
  • プラグインやオンラインサービスを活用して、画像を最適化する
  • 多数のファイルが一度に読み込まれないよう、必要に応じてページを分ける
  • 容量の大きい音楽・動画などのファイルはストリーミングを利用する
当然、サイトの読み込み速度や平均セッション時間が低下すれば、Googleの検索順位にも悪影響を及ぼします。 上記のポイントを実践し、サイト内の読み込み速度が少しでも高まるよう、心がけましょう。

3.適切な平均セッション時間はサイトによって異なる

平均セッション時間は、基本的に長い方が良いとされていますが、サイトの種類により平均セッション時間の目安も異なります。 また、前述のとおり、Googleアナリティクスに記載される時間は、ユーザーが最後に読んだページが含まれない点にも注意しましょう。 以下は、企業サイトと通販サイトの平均セッション時間の目安です。
通販サイト 10~30分
企業サイト 5~10分

〇通販サイト

通販サイトはブログやメディアサイトよりも、ユーザーの滞在時間が長くなる傾向にあります。 商品の比較や購入手続きなどの時間が含まれるためです。 また、通販サイトでは平均セッション時間とあわせて、セッションあたりのPV数と滞在時間にも着目しましょう。 セッションあたりのPV数が多く、ページごとの滞在時間が短い場合は、ユーザーがサイト内を必要以上に行き来している可能性があります。 上記の場合は、サイトの利便性を検証する必要があるでしょう。

〇企業サイト

企業サイトの平均セッション時間は、通販サイトと比較して短いことが多いです。 企業サイトは、ユーザーが明確な目的を持つため、サイト内を直線的に移動することが特徴と言えるでしょう。 また、企業サイトは、特定ユーザーが繰り返し閲覧することが多くあります。 サイトを訪問するユーザーの実態を把握するためにも、新規・リピーターの区分にも着目すると分析の役に立つでしょう。

まとめ

Googleアナリティクスの分析項目である、平均セッション時間と平均滞在時間は、自社のサイトを分析するうえで、重要な指標の一つです。 サイトを訪問したユーザーがどれだけ長くコンテンツを読んでくれたかを、具体的数値で知ることができるため、サイトの分析・改善に非常に役立ちます。 ただし平均セッション時間・平均滞在時間は、離脱ページの閲覧時間を含まないため、数値を過信することは避けましょう。 ここまで紹介したことを参考にし、ユーザーにとって見やすく、Googleのガイドラインに沿った有益なサイトを作成してください。
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