バイラルメディアとは?メリット・デメリットから今後の動向まで解説

Webマーケティング

バイラルメディアとは?メリット・デメリットから今後の動向まで解説

Webメディアを運営した集客・マネタイズは、さまざまな企業が取り組んでいます。Webメディアの一つである「バイラルメディア」は参入障壁が低く、一般的なWebメディアと比べて運営しやすいことが利点です。

しかし、バイラルメディアは一般的なWebメディアと異なり、SNS上でユーザーを集める必要性があるため、バイラルメディアの特徴を理解しなければ上手く運営できません。

当記事では、バイラルメディアの概要からメリット・デメリット、国内の事例、今後の展望までを解説します。

1.バイラルメディアとは?

バイラルメディアとは、情報拡散力の高い「バズる」コンテンツを発信することで、アクセスを集めるWebメディアのことです。たくさんのアクセスを集めて広告収入を得ることが、バイラルメディアを運営する主な目的となります。

マーケティング用語でバイラルとは「口コミ」を意味し、英語では「ウイルス性」「感染的」という意味を持ちます。

一般的なWebメディアとバイラルメディアでは、流入経路に違いがあります。一般的なWebメディアでは検索流入の獲得に力を入れる場合がほとんどであり、バイラルメディアではSNS上の拡散によるSNS流入に力を入れます。

以下では、バイラルメディアに類似したキュレーションメディアとの違いや、バイラルメディアのメリット・デメリットを解説します。

1-1.キュレーションメディアとの違い

キュレーションメディアは、バイラルメディアと似た特性を持つWebメディアです。どちらのWebメディアも情報を取りまとめる点は同じですが、Webメディアの方向性とアクセスの獲得方法には大きな違いがあります。

・バイラルメディア
バイラルメディアは、SNSで拡散されるコンテンツを集約するWebメディアです。したがって、バイラルメディアでは拡散力が見込めないコンテンツは取り扱わないことがほとんどです。
・キュレーションメディア
キュレーションメディアは、定めたテーマに合ったコンテンツをわかりやすく取りまとめたWebメディアです。検索流入によりアクセスを得ることを目的としており、網羅性に長けた特徴があります。

既存のコンテンツを取り扱うことは、バイラルメディアとキュレーションメディアのどちらも同じです。ただし、バイラルメディアは幅広いジャンルのコンテンツを扱う一方で、キュレーションメディアは特定ジャンルのコンテンツを網羅することが、違いとして挙げられます。

1-2.バイラルメディアを運営するメリット・デメリット

ここでは、バイラルメディアのメリット・デメリットについてそれぞれ解説します。

■メリット
  • ・比較的参入しやすく簡単にWebメディアを構築することができる
  • ・拡散力の高いコンテンツにより爆発的なアクセスを得られる可能性がある
  • ・媒体価値を向上できればヒットメディアになる可能性がある

バイラルメディアは難しい技術・特別なスキル・まとまった資金を必要としないため参入障壁が低く、誰にでもチャンスがあることが最大のメリットです。

万人受けするコンテンツを選定できれば、SNS上の拡散力を活用して爆発的なアクセスを得られるでしょう。

また、オリジナリティの創出や競合との差別化などにより媒体の価値を向上できれば、ヒットメディアになる可能性もあります。

■デメリット
  • ・参入障壁が低いため競合が多い
  • ・ユーザーを安定して集客できる可能性が低いため、広告主からの評価が低い
  • ・拡散力の高い話題性のあるコンテンツを集め続けることが難しい

バイラルメディアは、類似したWebメディアが乱立している状況です。既存コンテンツを集めて運営するため、独自性を出すことが難しく、競合と差別化を図ることが難しいという課題があります。

また、トレンドを追い求め続ける必要があり、バイラルメディアで安定した収益を得ることは簡単ではありません。

2.国内で有名なバイラルメディアの事例

バイラルメディアの運営を成功させるためには、成功事例を参考にすることが重要です。ここでは、国内で有名なバイラルメディアを5つ紹介します。

・CuRAZY
「笑うメディア」をコンセプトに掲げたバイラルメディアです。笑える動画・ネタ動画を中心に、世代を問わず反響を得やすいコンテンツを扱っています。
・netgeek
社会問題やエンタメ情報、動物などのコンテンツを多く取り扱うバイラルメディアです。ユーザーが飽きないよう、時代の流れに合わせて取り扱うコンテンツを変化させている工夫が見られます。
・9ポスト
面白い動画・ニュース動画・スポーツ動画など、さまざまなジャンルのコンテンツを取り扱うバイラルメディアです。国内のコンテンツだけでなく海外のコンテンツも取り扱っているため、見ごたえがあります。
・EVENING
人気のアーティストから、これから注目を集めそうなアーティストまでを紹介する音楽情報バイラルメディアです。広告収入だけでなく、「note」や「有料会員登録」などでマネタイズするWebメディア設計となっています。
・Whats
社会問題などをメインに扱うバイラルメディアです。海外動画コンテンツを中心に扱っており、コンテンツの質の高さ・影響力・意外性に注力していることが特徴です。

有名なバイラルメディアは、ユーザーの興味・関心をそそるようなコンテンツを厳選している傾向があります。

バイラルメディアをヒットさせるためには、突出した強みを持つ・工夫を凝らすことが重要です。

3.バイラルメディアは今後どうなる?

インターネット業界は非常に移り変わりの激しい業界であるため、バイラルメディアへの参入を検討している方は、今後の展望を踏まえておく必要があります。

ここでは、バイラルメディアの現状を踏まえつつ、予測される今後の展望について解説します。

■バイラルメディアの現状

・参入が簡単であるため、多くの類似したWebメディアが乱立している
一からコンテンツを手がける必要がないバイラルメディアは、一般的なWebメディアに比べて運営しやすいといえます。一方で、似たようなコンテンツを扱うことから類似したバイラルメディアが乱立しています。バイラルメディアは簡単に参入できる一方で、安定したアクセスを獲得することは難しい傾向です。
・中にはバイラルメディアを嫌うユーザーも一定数存在する
「コンテンツの流用を快く思わない」「見たことがあるコンテンツの寄せ集め」といった理由で、バイラルメディアを嫌うユーザーも一定数存在しています。また、バイラルメディアは他の誰かが撮影した動画などを扱うため、著作権侵害やコンテンツ盗用などのリスクがあります。
・似たようなWebメディアは淘汰されやすい
バイラルメディアに限らず、他と似たようなWebメディアは淘汰されやすく、簡単に生き残ることはできません。「パクリのWebメディアだ」とユーザーから認識されると、競合に埋もれてアクセスを集めることが困難となるでしょう。

参入しやすいものの多くのバイラルメディアが乱立しているため、従来の手法のみでアクセスを集めることは難しい現状です。生き残るバイラルメディアには、「オリジナルコンテンツの付加」「明確なコンセプトメイキング」「精度の高いマーケティング」など、工夫が凝らされています。

バイラルメディアは、今後ますます競合性が高まることが予想されるため、優位性や差別化につながる「強み」があるWebメディアのみが生き残るでしょう。

新規参入する場合は、既存のバイラルメディアとは異なるオリジナリティのあるコンテンツを掲載することや、競合を上回る「強み」を持つことなどが必要となります。

まとめ

バイラルメディアは参入障壁が低く、バズるコンテンツを集めれば大きなアクセスを得られるチャンスがあります。しかし、近年はさまざまなバイラルメディアが乱立しており、競合性が高い状況であるため、似たようなバイラルメディアは淘汰されやすい傾向です。

これからバイラルメディア運営に参入して成功するためには、競合との差別化を図り、独自性を発揮することが必要になります。

バイラルメディアへの参入を検討している方は、当記事で紹介した内容を参考にして、競合に埋もれない戦略を立案しましょう。

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