【業者に注意】meta keywords(メタキーワード)はSEO効果がなく不要

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meta keywords(メタキーワード)はSEO効果がない?
昨今の世の中には数え切れないほどのWebサイトが存在します。ホームページから多くのユーザーを獲得するために、WebサイトのSEO対策に頭を悩ませる人は少なくありません。さまざまなSEO対策が存在するなか、「meta keywords」はSEO対策として有名な単語です。
しかし、現在は「meta keywordsにSEO効果はない」という考え方が通例となっています。 meta keywordsという単語は知っていても、実際にどのような役割があるのかを理解していない人もいるでしょう。そこで今回は、meta keywordsの概要や現在のSEO効果について解説するため、効果的なSEO対策を実施したい人はぜひ参考にしてください。

1.meta keywords(メタキーワード)とは

「meta keywords」とは、Webサイトのページを構成するHTMLファイルに使用される、metaタグの一種です。metaタグは、検索エンジンの巡回プログラムであるクローラーや、ユーザーのブラウザに、ページ情報を伝える目的で使用されるタグです。 HTMLファイルは、head要素とbody要素の2つから成っており、meta keywordsタグはhead要素に含まれます。

■head要素とbody要素の違い

head要素
HTML 概要
<head>~ </head>
  • タイトル以外はユーザーから見えない
  • 検索エンジンやブラウザが読み取る情報を設定する
body要素
HTML 概要
<body>~ </body>
  • ユーザーから見える
  • 見出し・テキスト・画像などはすべてここに記載する

1-1.meta keywords(メタキーワード)の役割

meta keywordsの役割は、Webサイトのページがどのような検索キーワードと関連したコンテンツ内容であるかを、検索エンジンに伝えることです。 たとえば、meta keywordsを設定し「meta keywords」「SEO」「効果」と記述します。そうすれば、検索エンジンがページを読み込んだ際、meta keywordsに記述したキーワードと関連するページであると判断されます。 ただし、あくまでもページの主要キーワードを記述すべき場所であり、検索結果に反映させたいキーワードをすべて記述する場所ではありません。

1-2.meta keywords(メタキーワード)の記述方法

meta keywordsはHTMLの<head>~</head>の間に、以下のように記述します。
<meta name="keywords" content="meta keywords,SEO,効果">
meta keywordsに記述するキーワードが複数ある場合は、キーワードごとに「半角カンマ」で区切らなければなりません。 半角スペースを使用すると、複数の単語であってもひとかたまりのキーワードとして認識されるため、注意が必要です。 上記の例の場合、「meta」と「keywords」の間が半角スペースのため、「meta keywords」で1つのキーワードとして成立しています。半角カンマで区切られていれば、「meta」と「keywords」で、2つのキーワードがあると認識されます。 文字数の制限はありませんが、ひとつのページに設定されるキーワードの数は、一般的に3~5個程度です。

2.現在はmeta keywords(メタキーワード)を使わなくても問題ない

以前は、Webサイトへ投稿するページ単位でmeta keywordsを設定することで、SEO対策につながっていました。しかし、現在はmeta keywordsを設定しても、何のSEO効果もありません。 meta keywordsを使わなくてよい理由には、検索エンジンの代表格であるGoogleが不要だと明言していることや、検索エンジン自体の性能向上などが挙げられます。 そのため、検索結果の上位表示を狙うことが目的であれば、わざわざmeta keywordsを使う意味がないとされています。

3.meta keywords(メタキーワード)が不要と言われる理由

現状、meta keywordsを設定することにはSEO効果がないため、最初からmeta keywordsを設定しないWebサイトも少なくありません。 ここから、以前はSEO効果が認められていたmeta keywordsが、現在は不要となった3つの理由を解説します。

3-1.①検索エンジンの性能向上で設定する必要性がない

第一の理由として、検索エンジン技術の性能向上が挙げられます。 かつては、Webサイトの管理者がmeta keywordsにキーワードを設定する必要がありました。以前の検索エンジンのクローラーだけでは、各ページに記載されている内容を正しく理解できなかったためです。 しかし、Google側が検索アルゴリズムのアップデートを繰り返した結果、クローラーがWebサイトの内容を把握する能力も飛躍的に向上しました。検索アルゴリズムとは、Webサイトの内容を評価し、検索順位を判断するプログラムのことです。 現在では、meta keywordsの記述に頼らなくても、クローラーの力だけでタグや本文などから正確にページ内容を判断できるようになっています。 以上の理由から、検索エンジンにページごとの内容を伝える目的においては、わざわざmeta keywordsを設定する必要がなくなりました。

3-2.②Google検索におけるSEO効果が見込めない

第二の理由として、meta keywordsはGoogle検索における順位変動に関与しないことが挙げられます。 以前はmeta keywordsに多数のキーワードを記述し、外部からリンクを貼ることで、Google検索の順位は上昇しました。Webサイトのコンテンツとは無関係なキーワードでも、meta keywordsに含まれていればSEO効果を発揮していた時代です。 しかし、meta keywordsに無関係のキーワードを詰め込むという手法を一部のSEO業者が悪用したことから、正当な評価が下されないWebサイトが続出する問題へ発展します。 事態を重く見たGoogleは、2009年9月21日の公式ブログにおいて、検索順位を決める要素にmeta keywordsは使わないと明言しました。 検索アルゴリズムの機能が進化した結果、Webサイトのコンテンツを把握することを目的にmeta keywordsに頼る必要はありません。すでにmeta keywordsはGoogleのサポート外となっており、キーワードを記述してもWebサイトの評価には反映されません。

3-3.③競合他社にキーワードを把握される

第三の理由として、meta keywordsに記述することで、競合他社に自社サイトの狙いを簡単に把握されることが挙げられます。 競合他社の自社サイトの対策キーワードを知られると、SEOの参考にされたり対策を練られたりする可能性があります。 meta keywordsに記述されたキーワードを閲覧する方法には、Google Chromeで「ソースコードを表示する」「デベロッパーツールを表示する」の2種類があります。いずれの方法でも、Webサイトに設定されたmeta keywordsを開示することは非常に簡単です。

■Google Chromeでのソースコードの表示法

手順 ショートカットキー
  • (1)ページ上で右クリック
  • (2)「ページのソースを表示」をクリック

【Windows】

  • Ctrl+U

【Mac】

  • ⌘+Option+U

■Google Chromeでのデベロッパーツールの表示法

手順 ショートカットキー
  • (1)ブラウザのツールバー右上部にあるメニューアイコンをクリック
  • (2)「その他のツール」をクリック
  • (3)「デベロッパーツール」をクリック

もしくは

  • (1)ページ上で、右クリック
  • (2)「検証」をクリック

【Windows】

  • Ctrl+Shift+I
  • F12キー

【Mac】

  • ⌘+Option+I
せっかく手間をかけて設定したにもかかわらず、競合他社に自社のSEO対策を教えては意味がないため、最近ではmeta keywordsを外しているWebサイトも増えてます。

4.meta keywords(メタキーワード)を使うメリット

SEO効果の観点でいえば、meta keywordsを設定するメリットは存在しません。 しかし、Webサイトの管理者が複数人いる場合は、meta keywordsを通じてサイトの方向性をすり合わせすることが可能です。meta keywordsを使用すること自体は、Webサイトの評価を下がる要因にはなりません。そのため、meta keywordsにキーワードを残すことで、ページの修正や改善を行う際に方向性がズレることを避けられます。 また、meta keywordsが評価の対象となる可能性が完全に消滅したわけではありません。今後の状況によっては、meta keywordsが再び検索順位を決める要素となることも考えられます。そのため、定期的にGoogleの情報を確認しましょう。

5.meta keywords(メタキーワード)に関する注意点

現時点でmeta keywordsは評価対象にならないことはわかっていても、meta keywordsを使いたいと考えている人もいるでしょう。また、すでに運用中のWebサイトにmeta keywordsが使われているケースもあります。 ここでは、これからmeta keywordsを使う予定がある人、あるいはすでに使っている人に向けて、2つの注意点を紹介します。

5-1.meta keywords(メタキーワード)内の大量のキーワードは消す

基本的にmeta keywordsの使用自体はSEO評価の対象外であり、大きな問題とはなりません。 しかし、meta keywordsに記述されたキーワード数が大量である場合は、キーワードを取捨選択するという対処が必要となります。検索順位の判断には影響しなくても、キーワードの乱用といった観点からGoogleのガイドライン違反と判断され、ペナルティを受ける恐れがあるためです。 たとえば、新規でページを作成する際に、既存のページをコピーし、タイトルや本文のみを改編して作る人もめずしくありません。既存ページを複製する作成法では、既存のページにmeta keywordsが使用されていると、記述されたキーワードごとコピーしてしまうため注意が必要です。 作成済みのページにmeta keywordsが設定されているかを確認し、キーワードが大量に記述されているときは必ず削除しましょう。キーワードを残す場合でも、3~5個で抑えるようにしてください。 なお、WebサイトのSEO対策を業者へ依頼する際にも、meta keywordsは不要だとはっきりと伝えることが大切です。現在では、SEO対策として大量のキーワードを記述する業者はほとんどありませんが、念のために明言しておきましょう。

5-2.他のメタタグにキーワードを詰め込まない

meta keywordsに記述するキーワードを減らしたからといって、タイトルやディスクリプションにキーワードを詰め込んではなりません。 Google Search Consoleのヘルプでは、検索順位を上げる目的でタイトルにキーワードを詰め込んだり羅列したりすることを推奨していません。ディスクリプションについても、投稿する記事の内容から逸脱することは避けるべきとされています。 上記のルールを無視して、タイトルやディスクリプションにキーワードを乱用すると、Webサイトの質が低いと判断され、ペナルティを受ける恐れがあります。 自社で作成する場合ももちろんですが、外部へWebサイト制作を依頼する場合であっても、サイト内のmeta keywordsの精査は必要です。各ページのHTMLに余計な記述が含まれていないかの確認は怠らないようにしましょう。

6.meta keywords(メタキーワード)を推奨するSEO業者には要注意

Googleは、検索エンジンにおいてトップクラスのシェアを誇ります。そのため、SEO戦略において有効な施策とは、Googleを基準にWebサイトのページを構成することといえます。 Googleがmeta keywordsを不要としている以上、わざわざ時間と手間をかけてキーワードを選定し、タグに入れ込む必要はありません。コンテンツを更新するたびにキーワードを選定しなおしたり修正を行ったりすることも同様です。 現状に沿った知識と感性を持ったSEO業者であれば、meta keywordsをSEO対策として利用しません。そのため、もし現在契約しているSEO業者がmeta keywordsの利用を推奨するのであれば、契約業者の見直しをおすすめします。

まとめ

かつてmeta keywordsは、検索エンジンに自社サイトの情報を正しく把握してもらうために必要なタグでした。しかし、検索性能が格段に向上した今となっては、クローラーがページを読み込むだけで、十分にコンテンツの内容を理解できるようになっています。 将来的に再び利用される可能性は皆無ではありませんが、現状meta keywordsはWebサイトを作成するにあたって不要なタグです。不用意にmeta keywordsへキーワードを詰め込むとペナルティを受けるリスクもあるため、SEO対策としてmeta keywordsを勧めてくる業者には注意しましょう。
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