GA4の直帰率はどこで確認?低い場合の改善策やUAとの定義の違い

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GA4の直帰率はどこで確認?低い場合の改善策やUAとの定義の違い

GA4の直帰率は、ユーザーがWebサイトやアプリをどの程度活用しているかを示す指標となり、Webサイトの運営者にとって重要なデータとなります。たとえば、ブログ運営者の場合、ユーザーが記事を読んでから離脱すること自体は問題ではないかもしれませんが、訪問者が求める情報が見つからずにすぐにWebサイトを離れる場合は、あまり好ましくないでしょう。

当記事では、GA4の直帰率はどこで確認すればいいのかや、直帰率が低い場合の改善策などについて解説します。

1.2022年6月のアップデートでGA4でも直帰率が確認可能になった

GA4のリリース当初、Universal Analytics(UA)では確認できた直帰率が、GA4では確認しにくくなっていたことで、多くのユーザーが困惑していました。しかし、ユーザーのニーズに応える形で、2022年6月のアップデートにより、2024年1月現在、GA4でも直帰率を確認できるようになっています。

この変化の背景には、UAとGA4の計測対象の違いがあります。UAはWebサイトの計測に特化していたのに対し、GA4はWebサイトだけでなくアプリの分析も可能になり、より広範なデータ収集が行えるようになりました。従来の直帰率がWebのページ閲覧のみを対象としていた指標であったことから、GA4リリース当初は含まれていなかったと考えられます。

GA4での直帰率の復活は、多くのユーザーにとって喜ばしいニュースでしたが、重要なのは、直帰率の定義や計算方法がUA時代とは大きく異なる点です。GA4では、ユーザー行動に基づいたより洗練された分析が可能になっています。そのため、UAの操作方法やデータ分析に慣れていた人も、GA4で表示される直帰率を新しい指標として理解する必要があります。

2.GA4における直帰率の定義とは?

GA4における直帰率の定義は、エンゲージメントのないセッションの割合です。「エンゲージメントのないセッション」とは、ユーザーがWebサイトやアプリにアクセスした際、10秒未満の短い滞在で終わり、他のページへの移動やイベントトリガーなどの活動を行わずに離脱したセッションを指します。つまり、この条件を満たすセッションが直帰として集計される仕組みです。

一方、エンゲージメントセッションは、10秒以上継続したセッション、少なくとも1つのコンバージョンイベントが発生したセッション、2つ以上のページや画面の閲覧があったセッションなどのことです。これらの条件のいずれも満たさないセッションは、GA4では直帰セッションとしてカウントされることになります。よって、GA4の直帰率は、基本的にエンゲージメント率の逆数として理解できます。

出典:アナリティクス ヘルプ「[UA→GA4] 指標の比較: Google アナリティクス 4 とユニバーサル アナリティクス」

2-1.UAとの定義の違い

UAとGA4における直帰率の定義には顕著な違いがあります。

UAにおける直帰率は、そのページでなにも行われなかった1ページのみのセッションの割合です。つまり、ユーザーがWebサイトにアクセスし、1つのページを閲覧した後、リンクのクリックやイベントトリガーなどのインタラクションを行わずにWebサイトを離れる場合、そのセッションは直帰として集計されます。この定義では、セッション継続時間が0秒と見なされ、Webサイトのエンゲージメントを測定する上では一定の妥当性がありました。

しかし、GA4では直帰率の定義が大きく変わりました。GA4での直帰率は、エンゲージメントのないセッションの割合として定義されます。前述の通り、エンゲージメントがないとは、ユーザーがWebサイトやアプリにアクセスして、10秒未満の滞在で終わり、他のページへの移動やイベントトリガーなどの活動を行わずに離脱したセッションのことです。つまり、GA4では時間の要素が重要視され、10秒以上のセッションがあれば、エンゲージメントとみなされます。

UAの直帰率が単一ページのセッションに焦点を当てていたのに対し、GA4の直帰率はより広いユーザー行動を捉え、Webサイトやアプリの使用状況をより深く理解するための指標として機能しています。

出典:アナリティクス ヘルプ「[UA→GA4] 指標の比較: Google アナリティクス 4 とユニバーサル アナリティクス」

2-2.GA4とUAでは直帰率の計算方法も異なる

定義が異なる以上、GA4とUAでは直帰率の計算方法も異なります。

項目 UA
計算方法直帰率(%)=1ページのみ見て離脱したセッション数÷そのページ全体のセッション数×100
分析対象Webサイト
分析の指標ページ単位
項目 GA4
計算方法直帰率=100%-エンゲージメント率
分析対象Webサイト・アプリ・動画
分析の指標アクション(イベント単位)

GA4では分析対象が広くなり、ユーザーのアクションが分析の指標となったことから、「エンゲージメントの発生=直帰しなかった」とみなされます。そのため、GA4の直帰率は、UAと比較すると低い数値になる傾向があります。

2-3.離脱率とは?

離脱率は、ある特定のページがセッションの最後のページとなった割合を示す指標です。そのページのすべてのページビューにおいて、セッションの終了点となった場合に計算されます。たとえば、ユーザーがページAからWebサイトにアクセスして、ページB、ページCを経由して離脱した場合、ページCの離脱率が増加します。

離脱率はWebサイト内でのユーザーの流れを理解するのに役立ち、直帰率は特定のランディングページの効果を測定するのに有用です。

3.GA4のエンゲージメント/エンゲージメント率について

続いて、GA4の直帰率を理解する上でも理解が欠かせない「エンゲージメント(エンゲージメント率)」についても、もう少し詳しく紹介します。記事内に記載しているGoogleの公式サイトも、Web担当者にとっては参考になるので、併せて活用してみてください。

3-1.エンゲージメントとは

Googleアナリティクス4(GA4)において、直帰率は「エンゲージメントのなかったセッションの割合」として定義されています。この文脈における「エンゲージメント」とは、ユーザーがWebサイトやアプリに対して行う具体的な操作のことです。

【エンゲージメントの定義】

サイトやアプリに対するユーザーの操作です。

引用:アナリティクス ヘルプ「エンゲージメント: 定義」引用日2024/01/15

エンゲージメント数の確認方法は、以下の通りです。

「レポート」

「ライフサイクル」

「集客」

「ユーザー獲得」をクリックし、「エンゲージのあったセッション数」で確認

3-2.エンゲージメント率とは

エンゲージメント率とは、Webサイトやアプリにおけるエンゲージメントセッションの割合を示します。エンゲージメントセッションとは、特定の条件を満たしたセッションのことで、具体的には以下の通りです。

  • 10秒以上、継続したセッション
  • コンバージョンイベントが発生したセッション
  • 2回以上のページビュー、またはスクリーン ビューが発生したセッション

出典:アナリティクス ヘルプ「[GA4] エンゲージメント率と直帰率

エンゲージメント率の確認方法は、以下の通りです。

「レポート」

「レポートをカスタマイズ」で「指標」をクリック

「指標を追加」

「エンゲージメント率」と入力し「適用」をクリックで確認

4.GA4の直帰率はどこで確認する?

続いて、GA4の直帰率はどこで確認すればいいかについて解説します。標準レポートと、データ探索から確認する方法の2つがあるので、どちらの手法も把握しておきましょう。

4-1.確認方法1|標準レポート

1 「レポート」

→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」をクリック

2 右上の「編集」アイコン

→「レポートをカスタマイズ」→「指標」をクリック

3 「指標を追加」をクリック

→「直帰率」を選び、「適用」をクリックで確認

標準レポートとは、管理画面上で「レポート」と表示される、一般的なレポート画面です。

4-2.確認方法2|データ探索

1 「探索」

→「空白」を選ぶ

2 「変数」

→ディメンションの「+」を選ぶ

3 「ページ/スクリーン」

→「ページタイトル」を選び「インポート」をクリック

4 指標の「セッション」

→「直帰率」を選び「インポート」をクリック

5 行と値にドラッグアンドドロップ
  • 行に「ページタイトル」
  • 値に「直帰率」

「データ探索」ツールは、標準的なレポートを超える高度な分析ができ、ユーザーの行動に関する詳細な洞察を得られるツールです。フィルタやセグメントを用いて関連性の高いデータを特定したり、セグメントやオーディエンスを作成して分析したり、他のユーザーとの共有や、データのエクスポートも可能です。

データ探索には「キャンバス」、「変数」、「タブの設定」の3つのセクションがあります。「キャンバス」では、選択した分析手法に基づいてデータが表示され、複数のタブを利用して異なる手法を適用できます。利用可能な手法には、自由形式のデータ探索、コホートデータ探索、目標到達プロセスデータ探索、セグメントの重複、ユーザーデータ探索、経路データ探索、ユーザーのライフタイムなどがあります。

「変数」では、データ探索に使用するディメンション、指標、セグメントにアクセスでき、データ探索の期間の変更も可能です。「タブの設定」は、現在選択されているタブの設定を行い、データ探索手法の選択や変数パネルからの項目追加、各手法に対するオプション設定ができます。

5.GA4の直帰率が低い場合の改善策

Webサイトの直帰率が低い場合の改善策として、まずは以下の5つを試してみましょう。

  • タイトル・導入文を変更する
  • コンテンツのユーザーニーズを再確認する
  • 自然な導線設計にする
  • ページ表示速度を向上させる
  • 最適なCTAを設置する

同じ直帰であっても、ユーザーに再検索をさせないことは、SEO観点でも重要です。ここでは、ユーザーの滞在時間を少しでも長くするという文脈で解説します。

5-1.タイトル・導入文を変更する

タイトルと導入文は、訪問者がページで最初に目にする重要な要素です。Webサイトの内容を要約し、訪問者を引き付ける役割があります。魅力的で分かりやすいタイトルと導入文は、訪問者の注意を引き、ページ全体を読む動機づけを行います。

そのためタイトルは、内容を正確に反映しつつ、簡潔かつ興味を引くものである必要があるでしょう。誇張や誤解を招くような表現は避け、訪問者がページから得られる具体的な価値や情報を明確に伝えるべきです。また、導入文は、ページの内容を簡潔に紹介し、訪問者がなぜそのページを読むべきかを示す必要があります。

タイトルと導入文が良いと、訪問者はページの内容が自分の興味やニーズに合致していると感じ、結果的にWebサイト内での滞在時間も延びやすくなります。

5-2.コンテンツのユーザーニーズを再確認する

サイト訪問者の実際のニーズとWebサイトが提供するコンテンツがマッチしているかを見直すことも有効です。ユーザーの期待とWebサイトの提供内容が一致しない場合、ユーザーはすぐにWebサイトを離れる傾向にあります。

ユーザーがWebサイトに訪れる動機や検索意図を分析し、それに合わせたコンテンツを提供することが重要です。たとえば、製品レビューやハウツー記事、FAQセクションなど、ユーザーが求める具体的な情報を充実させると良いでしょう。また、コンテンツは常に最新の状態に保ち、古くなった情報は更新することも重要です。

GA4やGoogle Search Consoleなどを活用し、どのコンテンツが高い関心を引いているのか、またヒートマップなどを活用して、どこでユーザーが離脱しているのかを特定しましょう。改善すべき領域を特定し、より関連性の高い、魅力的なコンテンツへと改善できれば、Webサイトの直帰率低減につながり、訪問者のエンゲージメントを高めることが可能になります。

5-3.自然な導線設計にする

自然な導線設計とは、ユーザーがWebサイト内をスムーズに、かつ直感的にナビゲートできるようにすることです。ユーザーが求めている情報を迅速に提供し、次のステップへと導くことで、ユーザーがWebサイトに長くとどまりやすくなります。

まずは、Webサイトの構造を明確にし、ユーザーが求める情報やコンテンツへ簡単にアクセスできるようにしましょう。具体的には、分かりやすいカテゴリ分け・メニューの配置、直感的なナビゲーションなどが必要です。

また、リンクやボタンはユーザーが押したいと思える場所に配置し、ユーザーが次に取るべき行動を自然に促しましょう。たとえば、記事の終わりに関連する内容へのリンクを提供することで、ユーザーをWebサイト内の他のページへと導きやすくなります。

5-4.ページ表示速度を向上させる

高速なページはユーザーエクスペリエンスを向上させ、訪問者がWebサイト上でより長く滞在し、さらに深く掘り下げてコンテンツを探索する可能性を高めます。反対に、ページの読み込み速度が遅いと訪問者はすぐに不満を感じ、Webサイトを離れる傾向があります。

また、SEOの側面からも、ページ表示速度の向上は欠かせません。

【施策の例】

  • 画像ファイルのサイズを最適化し、不要な大きなメディアファイルを削除または圧縮する。
  • キャッシングの設定を最適化して、頻繁にアクセスされるコンテンツの読み込み時間を短縮する。
  • Webサイトのコーディングを見直し、不要なスクリプトやスタイルシートを削除する。
  • 高性能なホスティングサービスを利用することで、サーバー応答時間の短縮を図る。

5-5.最適なCTAを設置する

CTA(Call to Action)を適切に設置することで、ユーザーのWebサイト内での滞在時間が伸び、直帰率を低減させやすくなります。CTAとは、訪問者に対してなんらかの行動を促すためのボタンやリンクのことです。CTAが効果的に配置できると、ユーザーの次の行動を喚起させ、直帰率の低下につながります。

効果的なCTAを設計するには、まずは、ユーザビリティを阻害しない範囲で、目立つ位置に配置し、Webサイトのデザインと調和するようなクリエイティブにすることが重要です。また、CTAの文言は具体的で分かりやすく、ユーザーにとってのメリットを明確に示しましょう。たとえば、「無料で試す」「詳細を見る」「今すぐ登録」などの文言は、ユーザーが次になにをすべきかを明確にできているため、クリックされやすくなります。

さらに、CTAはページの内容や目的に合わせてカスタマイズされるべきです。たとえば、製品紹介ページでは「購入する」、ブログ記事では「もっと読む」など、そのページの目的に沿った行動を促すことが当然ながら重要です。

まとめ

GA4における直帰率は、訪問者がWebサイトやアプリにアクセスし、10秒未満の短い滞在で終わり、他のページへの移動やイベントトリガーなどの活動を行わずに離脱したセッションの割合です。

直帰率の確認は、Webサイトやアプリのパフォーマンスを評価し、改善点を見つける上でも重要です。ユーザーがWebサイトの内容に十分に引き込まれず、早期に離脱してしまうと、直帰率も高くなります。

UAとGA4の直帰率の定義の違いに留意しながら、ぜひWebサイトやアプリの分析を進めてみてください。

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