wwwとは?あり・なしの違いや設定に関する注意点を解説

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wwwとは?あり・なしの違いや設定に関する注意点を解説

ウェブサイトのURLには、wwwの文字があるサイトとないサイトが存在します。wwwあり・なし、この2種類のサイトの違いはどのようなものでしょうか。

この記事では、URLにwwwがあるサイトとないサイトの違いや、wwwあり・なしが重複している場合の問題点、wwwあり・なしの設定方法を紹介します。自社のコーポレートサイトの制作や改善・Webマーケティング施策の際に、wwwの有無がどのように影響するか興味を持たれた方は、ぜひご覧ください。

1.そもそもwwwとは?

wwwとは、World Wide Webの略称であり、インターネットそのものを表す言葉です。ただし、URLの先頭に付けられるサブドメインとしてwwwが使われている場合は、慣習的に「このURLはインターネット閲覧機能があるサーバーである」ことを示します。

以前ウェブサーバーのスペックが低かった時代は、インターネット用のサーバーとメールサーバー、FTPサーバーなど、役割別に異なるサーバーが利用されていました。そのため、サブドメインに識別子としてwwwの文字を追加する必要がありました。

しかし、サーバーのスペックが向上し、1つのサーバーで複数の役割をこなすことが可能となっています。そのため現在は、wwwがついていない「ネイキッドドメイン」や「Apexドメイン」と呼ばれるウェブサイトも存在します。

2.wwwのあり・なしの違い

wwwのあり・なしで、ウェブサイトの見え方・表示内容が変わったり、あるいはSEOの効果が変わったりすることはありません。どちらを選択しても、閲覧のしやすさやSEO効果に違いはないため、好みに合ったほうを選択しましょう。

ただし、wwwあり・なしのどちらかにウェブサイトを統一しなければ、SEOに悪影響を及ぼす恐れがあります。

2-1.それぞれのメリット

wwwあり・なしのそれぞれのメリットは以下の通りです。

wwwありのメリット

  • ウェブサイトのURLと認識しやすい
    wwwはユーザーの多くに浸透しているため、wwwというサブドメインがあることで、ユーザーがウェブサイトのURLであることを認識しやすくなります。
  • プロトコル名を省略してもURLだと分かる
    プロトコル名とは、コンピューターネットワークで通信を行うための手順を表す文字列であり、「http://」や「https://」などが代表的なプロトコル名です。wwwの文字列があれば、プロトコル名が省略されていてもURLだと認識しやすくなります。
  • ユーザーに安全な印象を与えやすい
    GoogleやYoutube、Yahoo! といった大手企業が運営するウェブサイトもwwwを使っています。また、ユーザーの多くはwww=ウェブサイトという印象があるため、アクセス前に安全な印象を与えやすくなります。

wwwなしのメリット

  • ドメイン名を記憶しやすくなる
    wwwが省略されることでドメイン部分が少し短くなり、ドメイン名を覚えてもらいやすくなります。
  • PC以外のデバイスで入力しやすくなる
    URLの文字数が少ないほどタイピングやフリック入力は簡単になります。特にスマホからフリック入力でURLを入力する場合、少しでも文字数が少ないほうがユーザーにとってありがたいでしょう。

自社サイトで紹介するサービスや、URLを記載する場面などを想定し、適切なほうを選ぶことがおすすめです。

2-2.あり・なしの企業サイトの例

企業サイトには、URLのサブドメインにwwwを使用しているものとそうでないものがあります。例となる企業サイトをいくつか紹介します。ウェブサイトを作成し、独自ドメインを取得する場合、例に挙げた企業のブランドイメージや特徴を参考に、wwwあり・なしのどちらを選ぶかを考えるとよいでしょう。

wwwあり

wwwなし

3.wwwのあり・なしは統一すべき?

wwwのあり・なしはどちらかに統一しましょう。検索エンジンは「同じドメインを持つウェブサイト」を同一のサイトとして認識します。もしwwwあり・なしが統一されていなければ、検索エンジンからは「それぞれ別々のサイト」と認識され、評価が分散して検索順位が落ちてしまいます。ウェブサイト内であり・なしが統一されていない場合、検索エンジンからの評価が下がり、SEOに悪影響を及ぼす恐れがあるでしょう。

現在wwwあり・なしの2つが混在しているウェブサイトを運用している場合、すぐにURLを統一する「URL正規化」を行うことが必要です。

4.wwwあり・なしを統一する方法

wwwあり・なしを統一することは、URL正規化と呼ばれ、サイト改善において重要な項目となります。ここでは、URL正規化の方法を3つ紹介します。

.htaccessファイルを使い、301リダイレクトする
.htaccessファイルとは、ウェブサーバーの基本的な動作を、ディレクトリ単位で制御するためのファイルです。301リダイレクトとは、.htaccessファイルに記述したドメインに自動的にリダイレクトする仕組みです。

.htaccessファイルに以下のような記述を行えば、301リダイレクトによるドメインの統合ができます。exampleの部分は書き換えてください。

  • wwwありで統一する場合
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST}^example\.com
RewriteRule ^(.*) http://www.example.com/$1 [R=301,L]
  • wwwなしで統一する場合
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST}^www\.example\.com
RewriteRule ^(.*) http://example.com/$1 [R=301,L]
タグを記入した.htaccessファイルをアップロードし、301リダイレクトが成功していれば統一成功です。
canonicalタグを使う

.htaccessファイルを使用できない場合は、canonicalタグを使用してwwwあり・なしを統一しましょう。canonicalタグとは、正規URLを検索エンジンに伝えることで、検索エンジン側の評価の分散を防ぐタグです。

メインとして優先したいURLのページ、もしくはwwwあり・なし両方のページの<head>タグ内に、exampleは優先したいドメインに書き換えた上で以下のようにcanonicalタグを追加してください。

<link rel=”canonical” href=”https://example.com/”>

この場合、“wwwなし”が評価の対象です。

WordPressを利用している場合、「All in One SEO」などの適切なプラグインを利用することでcanonicalタグを簡単に追加できます。

Google Search Consoleを使用する
Google Search Consoleを使用して、wwwあり・なしを統一することもできます。

Google Search Consoleにログインし、管理画面の「プロパティを追加」からwwwあり・なしの2つのサイトを登録してください。そして、登録したURLをクリックし、「サイトの設定」の「使用するドメイン」の項目からwwwあり・なしのうち、どちらか好きなほうを選択すれば設定が完了します。

ただし、この設定方法ではURLの細かな部分まで設定できないため、301リダイレクト、もしくはcanonicalタグとの併用がおすすめです。

4-1.正規化の注意点

URL正規化を行う際には、いくつか注意すべき点があります。サイトの評価が心配で焦っている方もいるかもしれませんが、下記のようなポイントを把握しておきましょう。

  • 正規化したURLの反映に時間がかかる

検索エンジンのクローラーが巡回し、URLの変更を反映するまでには少しタイムラグがあります。通常は3日程度の時間がかかるため、すぐに反映されなくても問題はありません。ただし、1週間を超えて反映がされない場合、正規化の手順に間違いがなかったかを確認しましょう。

  • 階層の浅いシンプルなURLを正規化する

正規化するURLに条件はありませんが、長いURLやパラメーターがついたURLは記憶されにくく、スパムなどと勘違いされる恐れがあります。できるだけシンプルなURLを正規化しましょう。

  • 設定を誤ることで、アクセス数が激減する恐れがある

URL正規化の設定を誤ることで、検索エンジンからインデックスされなくなるなどの問題が起こり、結果としてアクセス数が激減するリスクがあります。URL正規化にはリスクがあるため、正規化はあくまでも「後からURLの混在に気づいた」場合にのみ行うようにしましょう。あらかじめwwwあり・なしが混在しないよう、しっかりとサイト設計を行っておくことで、後からURL正規化をする必要もなくなります。

まとめ

wwwのあり・なしによって、ウェブサイトの見え方やSEO対策の効果に違いはないため、好きなほうを選択して問題ありません。ただし、wwwのあり・なしはどちらかに統一しましょう。ただし、ウェブサイト内であり・なしが統一されていない場合、検索エンジンからの評価が下がり、SEOに悪影響を及ぼす恐れがあります。

wwwあり・なしを統一するURLの正規化の方法には、Google Search Consoleを使用するなど複数の方法があります。なお、URL正規化には注意点もあるため、あらかじめwwwあり・なしが統一されたサイト設計にしておくことが重要です。

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