被リンクとは?SEOに好影響を与える条件3つ・獲得状況の確認方法
SEOの外部施策を進める際に「被リンク」という言葉を見聞きし、どのようなリンクなのか気になる人もいるでしょう。被リンクを上手に活用することは、SEOの外部施策を進める上で欠かせない要素です。
この記事では、被リンクの意味と質の高い被リンクの条件、獲得状況を確認する方法を説明します。SEOの外部施策によってGoogleやユーザーから高く評価されるホームページ(Webサイト)を制作したい人は、ぜひ参考にしてください。
1.被リンクとは?
被リンクとは、外部のホームページ(外部サイト)やブログから自社のホームページへと設置されたリンクのことです。「外部リンク」や「バックリンク」と呼ぶケースもあります。
質の高い被リンクを数多く集めることは、自分自身の運営するホームページの評価を高めることにつながります。良質な被リンクを数多く集めるための対策を、SEO(検索エンジン最適化)の用語では「外部施策」「外部対策」と呼んでいます。
1-1.SEOにおいて被リンクが重要な理由
外部施策は、SEOを進める上で重要な施策の一つです。検索エンジンのホームページ評価基準に被リンクが含まれることは、「Googleが掲げる10の事実」に明記されています。
4.ウェブ上の民主主義は機能する。
Google検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。Googleでは、200以上の要素と、PageRank™アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。PageRankのアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。またGoogleでは、多くのプログラマーの力の結集によって技術革新が進むオープンソースソフトウェア開発にも力を入れています。
では、外部施策を進めることは、自分自身の運営するホームページにどのような影響を与えるでしょうか。外部施策を進めることのメリットは、大きく分けて2点です。
(1)クローラビリティが向上する
一つ目のメリットは、クローラビリティの向上により、検索エンジンに情報伝達するチャンスが増える点です。クローラビリティとは、クローラー(検索エンジンがホームページの情報収集を進めるために使用するロボット)の巡回しやすさを意味します。質の良い被リンクを多く獲得することでクローラビリティを高めることは、SEO対策において大きなメリットです。
(2)ドメインパワーが向上する
二つ目のメリットは、ドメインパワーの向上により、上位表示を狙うことができる点です。被リンクを受けたページがトップページやカテゴリーページへ内部リンクを設置している場合、被リンクをたどって他のページもクローラーが巡回します。クローラーの持ち帰った情報が検索エンジンから高い評価を得れば、ドメインパワーが向上し、検索順位アップが期待できます。
2.SEOに好影響を与える被リンクの条件3つ
Googleの検索結果における掲載順位は、非常に多くの情報を加味した上で決定されます。被リンクを受けることも、掲載順位を決める際に考慮される条件の一つです。
Googleでは、掲載順位を決定するアルゴリズムに関して、以下のように述べています。
このランキングシステムは1つのアルゴリズムではなく、一連のアルゴリズムで構成されています。最も有用な情報を表示するため、検索アルゴリズムはさまざまな要因(検索クエリの単語、ページの関連性や有用性、ソースの専門性、ユーザーの位置情報や設定など)を検討します。
では、上位表示を目指すためには、どのような被リンクを獲得すればよいのでしょうか。ここからは、SEOに好影響を与える被リンクの3つの条件を説明します。
2-1.被リンクの質が高い
以下のような条件を満たす被リンクは質が高く、ホームページの価値を高めることに貢献します。
(1)他の著名なホームページからのリンク
Googleでは、すでに多くの人から高い評価を得ている著名なホームページからのリンクを、「質の高い被リンク」と判断します。
また、内容の信頼性や権威があるかどうかを評価するために、同様のクエリについて多数のユーザーに評価されているサイトを見つけます。検索内容に関連する他の著名なウェブサイトがそのページにリンクしている場合は、情報の質が高いことの確かな証拠となります。
引用:Google検索「検索アルゴリズムの仕組み(コンテンツの品質)」
(2)自然発生的な被リンク
他のホームページの運営者が自発的に張ったリンク(ナチュラルリンク)であることも、質の高い被リンクの条件です。被リンクの増加に報酬の伴うリンクビルディングによって自然発生的な被リンクを増やすことは難しいため、注意しましょう。
(3)関連性の高いホームページからの被リンク
被リンクを受けるページ・被リンク元のページの関連性の高さも重要です。親和性の高いテーマを扱うホームページから受ける被リンクは、「質が高い」と判断される傾向にあります。
2-2.被リンク元のドメイン数が多い
被リンク元のドメイン数が多く、さまざまなホームページから受けるリンクであることも、SEOに影響する要素です。特定のホームページから10個の被リンクを受けるより、ドメインの異なる5個のホームページから被リンクを受けるほうが、プラスに働く可能性は高いといえます。
被リンク元のドメインの数は、ホームページの人気度を図るための指標です。多くのドメインから被リンクを受けるホームページは「人気が高い」と判断されて、検索エンジンからの評価が高まることもあります。
ただし、質の低い被リンクをさまざまなホームページから受けたとしても、高評価は得られません。SEO目的で被リンク獲得施策を進める際には、量と質の両方にこだわりましょう。
2-3.アンカーテキストが適切
アンカーテキストとは、あるページから他のページに遷移する際、リンクを張る文字列を意味します。たとえば、「被リンクとは」というリンクがある場合、クリックするとリンク先に遷移する部分がアンカーテキストです。
アンカーテキストは、検索エンジンがリンク先ページの内容を理解する際の資料として活用されます。さらに、アンカーテキストは、リンク元ページとリンク先ページの関連性を判断する際の重要な資料です。そのため、ページの内容を簡潔かつ具体的にまとめた内容のアンカーテキストによる被リンクを受けるほど、SEO効果が期待できます。
3.悪質な被リンクには注意が必要!
アダルト系コンテンツや公序良俗に反するテーマを扱うホームページ・SEO業者によって自動生成されたページなどから受けるリンクは、悪質な被リンクです。悪質な被リンクを放置するとSEO対策に悪影響を及ぼすリスクがあるため、削除依頼を出しましょう。
悪質な被リンクの見つけ方や、削除・否認方法は以下の記事を参照してください。定期的に悪質な被リンクを探し、削除・否認することによって、Googleからのペナルティを回避することができます。
4.Google Search Consoleで被リンクの獲得状況を確認する方法
ホームページの被リンク獲得状況を調べる場合は、Google Search Console(Googleサーチコンソール)を活用します。Google Search Consoleにログインし、以下の手順に従って調査を進め、現状を確認しましょう。
STEP1:左メニューから「リンク」をクリック |
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「リンク」をクリックし、外部リンク(被リンク)の獲得状況や内部リンクの設置状況を表示させる |
STEP2:「上位のリンクされているページ」を確認 |
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「上位のリンクされているページ」に表示されるURLを確認することによって、どのページが被リンクを多く獲得しているかを調査する |
STEP3:「上位のリンク元サイト」を確認 |
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「上位のリンク元サイト」に表示されるURLを確認し、どのようなホームページから被リンクを受けているか・悪質な被リンクはないかなどを調査する |
STEP4:アンカーテキストを確認 |
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「上位のリンク元テキスト」に表示される単語や文章に目を通し、どのようなアンカーテキストによって被リンクを受けているかを調査する |
Google Search Console以外には、以下のような専用ツールを使用することによっても、被リンクの獲得状況を調査できます。
- Semrush
- Ahrefs
- Link Explorer
Google Search Consoleもしくは有料のツールを活用し、定期的に被リンクの獲得状況を確認しましょう。
まとめ
被リンクがSEOの外部施策において重要視される理由と、外部施策を進める際の注意点、獲得状況の調べ方を紹介しました。被リンクとは、外部のホームページに設置されたリンクのことを意味します。多くのドメインから質の高い被リンクを数多く集めることは、ホームページの集客力を高めるために有効な手段です。
また、被リンクの重要度を意識してホームページを運営することは、商品やサービスの売上アップを図るために欠かせない要素の1つといえます。無料・有料ツールを有効に活用して被リンクの獲得状況を定期的にチェックし、競合他社に負けないホームページを制作しましょう。
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