検索ボリュームの調べ方・主な使用ツール|アクセス数を伸ばす方法
毎日さまざまなコンテンツを作成し、アイディアを発信しているにもかかわらず、思うように自社サイトのアクセス数が伸びずに悩んでいる人は少なくありません。
多くのアクセスを獲得するためには、自社サイトで対策するキーワードを慎重に選定する必要があります。
検索ボリュームは、キーワード選定時に重要となる指標のひとつです。
そこで今回は、検索ボリュームを調べる方法と、検索ボリュームを活用してアクセス数を改善する方法を紹介します。アクセス数を伸ばすために何をすべきかわからない人は、まず検索ボリュームからチェックしましょう。
1.検索ボリュームとは
検索ボリュームとは、特定のキーワードが検索エンジン上で月に平均何回検索されているかを示す数字です。
検索ボリュームがあるほど、多くのユーザーが検索している言葉となるため、検索結果の上位に表示されれば安定的な流入が見込めます。
一般的な基準として、月間の検索数が10程度であれば「検索ボリュームがない」とされ、1,000以上あれば「検索ボリュームがある」キーワードとなります。
ただし、検索ボリュームがあるキーワードは競合サイトも多く、SEOの難易度も高くなる傾向です。
1-1.検索ボリュームを調べるべき理由
検索ボリュームを調べるべき理由は、Webサイトに掲載するコンテンツにユーザーからの需要があるか否かを判断できるためです。
ニーズが少ないコンテンツの場合、競合サイトが少なく上位表示が狙いやすい反面、爆発的なアクセス数の増加は期待できません。
一方で、ニーズが多いコンテンツで上位に表示されれば、競合サイトが多い中でも商品・サービスの購入数やファンの獲得数を増やすことが可能です。
検索ボリュームのあるキーワードと自社サイトの方向性を上手く擦り合わせることで、効果的なSEO戦略を立てることができます。
2.検索ボリュームの調べ方|主に使用されている4つのツール
検索ボリュームを調べる方法にはいくつか候補がありますが、まずは無料で使用できるツールを活用するとよいでしょう。
ここでは、基本使用料無料・インストール不要のおすすめツールをピックアップし、それぞれのツールを使って検索ボリュームを調べる方法を紹介します。
2-1.Googleキーワードプランナー
「Googleキーワードプランナー」は、Googleが提供しているツールです。
各キーワードの平均月間検索ボリューム以外にも、Web広告の入札単価やキーワードの競合性を調べられます。
基本的に料金は無料ですが、検索ボリュームの提示数は少々アバウトです。
検索ボリュームの正確な数値を表示したい場合は、広告料の支払いが必要となります。
<Googleキーワードプランナーの使い方>
まずは、Google広告のアカウントから、キーワードプランナーにアクセスしましょう。
調べたいキーワードが決まっている場合は、「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を選択します。調べたいキーワードを入力し、「開始する」をクリックしましょう。
結果画面で「過去の指標」を選択すると、月間平均の検索ボリュームが表示されます。
地域ごとの検索ボリュームを調べたい場合は、画面上部にある地域の設定を変更してください。
調べたいキーワード以外に新たにSEO対策となるキーワードを見つけたい場合は、「新しいキーワードを見つける」を選択します。調べたいキーワードを入力し、「結果を表示」をクリックすると、指定したキーワードと関連性のあるキーワードを確認することが可能です。
2-2.Google Search Console
「Google Search Console」は、公開しているWebページのアクセス解析を行ったり、Googleのインデックス状態を調べたりできるツールです。
<Google Search Consoleの使い方>
まずは、Google Search Consoleへアクセスし、「検索パフォーマンス」を開きましょう。画面右下にある「検索キーワード」ごとにクリック数と表示回数を確認できるため、集客効果の高いキーワードがわかります。
「平均掲載順位」でフィルタをかけると、各キーワードの検索結果におけるWebサイトの平均順位を確認することが可能です。
検索結果から流入したキーワードをページごとに調べたい場合は、グラフの上にある「+新規」から「ページ」を選択し、調べたいページのURLを入力します。そうすることで、どのようなキーワードでユーザーが流入しているかを確かめることができます。
2-3.Ubersuggest
「Ubersuggest」では、キーワードボリュームだけでなく、SEOの上位化難易度などの関連情報もまとめて入手可能です。キーワードプランナーの代替ツールとして利用できます。
以前は無料でしたが、2020年2月より一部機能は有料プランに加入しなければ使用できません。無料・無登録で閲覧できるキーワードは10個までです。
<Ubersuggestの使い方>
まずは、検索窓にキーワードを入力・決定しましょう。検索したキーワードと関連性のあるキーワード候補、検索ボリュームなどさまざまな項目が表示されます。
気になるキーワードを選択すると関連キーワードが表示され、キーワードごとに検索ボリュームを確認することが可能です。
2-4.aramakijake.jp
「aramakijake.jp」は、入力したキーワードの関連語・月間推定検索数・月間検索アクセス予測数を調べられる無料ツールです。Googleだけでなく、Yahoo!における検索ボリュームも予測できます。
<aramakijake.jpの使い方>
検索窓にキーワードを入力し、「チェック」をクリックしましょう。あくまでも予測値ですが、GoogleとYahoo!それぞれの検索結果における検索ボリュームやアクセス数が出ます。
チェック結果の上部に表示される関連語をクリックすると、関連語の検索数なども調べられます。
3.検索ボリュームでアクセス数を改善する3つの方法
検索ボリュームを知ることで、自社サイトのアクセス数を改善することが可能です。
しかし、検索ボリュームを調べると候補となるキーワードが複数見つかるため、どれを選ぶべきか絞り込み方に迷うこともあるでしょう。
最後に、検索ボリュームを指標とするキーワードの選定方法を解説します。
自社が運営するサイトのアクセス数を伸ばしたい人は、ぜひ参考にしてください。
3-1.競合サイトが大手の場合はボリュームが少ないキーワードを使用する
既存のサイト自体に集客力がない場合、検索ボリュームのある競合が多いキーワードで対策しても、大手の競合サイトを抜いて上位表示を狙うことは簡単ではありません。
競合サイトが大手となる場合は、あえて検索ボリュームが少ないキーワードを選ぶこともひとつの戦略です。検索ボリュームのあるキーワードで検索結果の下位に表示されるよりも、検索ボリュームがないキーワードで検索上位に表示されるほうが、着実なアクセス数の増加が見込めます。
また、検索ボリュームの大きなキーワードに関連キーワードを組み合わせ、検索ボリュームを下げる方法も有効です。ピンポイントにユーザーを取り込んでから本命のページへ誘導できれば、次第にサイト全体の評価も上がるでしょう。
3-2.ブランディングが目的ならボリュームの大きいキーワードを使用する
競合サイトが多いキーワードで上位に表示されることは、自社のブランド力の証明になります。Webサイトを運営する目的が自社のブランディングにあるなら、検索ボリュームのあるキーワードで上位表示を狙うとよいでしょう。
ただし、検索ボリュームの大きいキーワードで検索順位を上げるためには、相応の手間と時間がかかることを念頭に置いておきましょう。
3-3.コンバージョンに繋がるキーワードを使用する
キーワードの検索ボリュームが大きくても、自社サイトの目的とする成果と合致していなければ意味がありません。
たとえば、オーディオ機器の下取り店が「スピーカー」というキーワードで検索結果の1位に表示されたとします。しかし、実際にアクセスするユーザーがほしい情報は、スピーカーの新商品だけであるかもしれません。
スピーカーの新商品を知ることができれば、ユーザーはWebサイトから離脱する可能性が高いため、「古いスピーカーを下取りに出してもらう」というコンバージョンにはつながりません。
自社サイトのコンバージョンを上げたい場合は、検索ボリュームが下がっても「スピーカー 下取り 東京」などの具体的なキーワードで上位表示を狙いましょう。
まとめ
検索ボリュームは、ユーザーの検索ニーズを知れる数値です。しかし、ユーザーの検索ニーズがある検索ボリュームの大きいキーワードは、競合サイトも多く、検索結果で上位表示を目指すことは容易ではありません。
Webサイトを運営する目的がブランディングではなく、コンバージョンの増加である場合は、検索ボリュームの少ないキーワードでSEO対策を行うとよいでしょう。
ユーザーからの需要があることを確かめた上で、自社の掲げるイメージや目的と同じ方向性のキーワード選びを行ってください。