CPCとは|クリック単価の計算方法から広告の効果を高めるコツまで

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CPCとは|クリック単価の計算方法から広告の効果を高めるコツまで

Webサイトの広告担当をしている方は、「CPC」という言葉を耳にする機会が多いでしょう。CPCが「クリック単価」を表す言葉であることは知っているものの、深い部分まで知らない方も多くいます。

CPCの計算方法や広告の特徴を正しく知れば、広告のパフォーマンスが分析でき、費用対効果を高めることが可能です。

この記事では、CPCの概要やメリット・デメリット、広告出稿時の注意点や費用対効果を高めるコツを解説します。CPCについて詳しく知りたい方は参考にしてください。

1.CPCとは?

CPCは「Cost Per Click」の略称で、直訳すると「1クリックあたりの費用」を意味します。CPCは下記の3つの意味で用いられる言葉です。

  • ①クリック課金型広告そのもの
  • ②クリック課金型広告におけるクリック単価
  • ③広告のパフォーマンスを測る指標

表示回数に応じて広告費が発生するタイプのWeb広告では、広告が1,000回表示されたときに発生する広告費をCPMと呼びます。また、このタイプのWeb広告自体をCPMと呼ぶことも一般的です。
CPMのパフォーマンスをクリック単価に換算して測る指標として、CPCが用いられる場合があります。

この記事で解説するCPCは①の意味です。また、混同を避けるために②や③の意味を表す場合はクリック単価と表記します。

1-1.クリック単価の計算方法と上限CPC

クリック単価を求めるための計算式は下記の通りです。

かかった広告費÷広告のクリック数=クリック単価

たとえば、広告が150回クリックされ、3,000円の広告費がかかったと仮定します。この場合、クリック単価は次の計算式で求められます。

3,000円(かかった広告費)÷150(広告のクリック数)=20円(クリック単価)

上限CPCとは、広告1クリックあたりに支払う費用の最大値を表す言葉です。クリック課金型広告では、広告1クリックあたりに支払う費用が入札制によって決まります。実際に支払うクリック単価は上限CPC以下の金額です。

上限CPCを高く設定すれば、競合の広告主より有利に広告が出せる可能性があります。ただし、クリック課金型広告の表示順位や表示回数を決める要素は、上限CPCだけではありません。

広告の表示順位は、広告内容と検索キーワードの関連性やリンク先ページの品質、広告のクリック率などの要素と上限CPCの組み合わせによって決まります。

2.CPC課金のメリット・デメリット

CPC課金はWeb広告における一般的な課金方法です。ただし、CPC課金にはメリットとデメリットの両方があります。クリック課金型広告を効果的に運用したい場合は、CPC課金の特徴を把握することが重要です。

ここでは、CPC課金のメリット・デメリットを解説します。

2-1.CPC課金のメリット

CPC課金の主なメリットは以下の2つです。

〇広告がクリックされるまで広告費が発生しない

表示されるだけで広告費が発生するCPM課金と異なり、CPC課金では広告がクリックされてWebサイトにアクセスが来た段階で、初めて広告費が発生します。そのため、CPC課金の広告は予算の規模に合わせて柔軟に利用することが可能です。

〇広告の費用対効果が解析しやすい

CPC課金の広告なら、広告がクリックされてから商品購入や問い合わせなどの成果に至るまでにおけるプロセスを、詳しく解析することが可能です。

たとえば、CPC課金の広告が100回クリックされ、広告経由で3件の商品購入が発生した場合を想定します。また、商品が1件購入されたときに発生する粗利が3,000円、クリック単価が50円だと仮定します。

この場合、広告経由で発生した粗利は3,000円×3件=9,000円、広告費は50円×100クリック=5,000円です。5,000円の広告費をかけて9,000円の粗利が獲得できるため、広告から得られる粗利は広告費を1.8倍した金額と計算できます。

2-2.CPC課金のデメリット

CPC課金のデメリットは、競合の広告主が多いキーワードの場合、クリック単価が高騰することです。特に、多くの広告主が広告を出すキーワードでは、クリック単価が高騰し採算が合わない場合もあります。
また、広告の配信数を限定される可能性があることも、CPC課金のデメリットです。CPC課金のリスティング広告では、ユーザーがキーワードを検索しない限り広告は表示されません。

認知度の低い新商品や新サービスは検索されにくいため、CPC課金のリスティング広告で集客することは難しいと言えます。

3.クリック単価が安い広告を出稿する際の注意点

クリック単価が安い広告を出稿する際、次のようなポイントに注意が必要です。

〇競合性が低くても売れない可能性がある

特定のキーワードでクリック単価が低い場合、競合の広告主が少ない可能性があります。ただし、アクセスを集めても商品が売れないキーワードであれば、競合性が低くても十分な費用対効果は見込めません。

〇誤ったクリックが多いと費用対効果が下がる

スマートフォンの誤操作によって、広告に興味のないユーザーが広告をクリックする回数が多くなると、クリック単価が低い場合でも費用対効果は下がる傾向です。

〇インセンティブを目的としたクリックが多いと費用対効果が下がる

ECサイトなどでは、広告をクリックすると特典がもらえる場合があります。インセンティブを目的としたクリックが多くなると、クリック単価が低くても費用対効果は下がってしまいます。

4.CPCの費用対効果を高めるコツ

ここでは、CPCの費用対効果を高めるコツを4つ紹介します。

〇あえて競合性の低いキーワードやメディアを選ぶ

競合性の低いキーワードやメディアを選んでCPCを出稿すると、クリック単価が低くなる傾向です。クリック単価が低くなれば、CPCの費用対効果が高まることにつながります。

ただし、競合性の低いキーワードやメディアの場合、広告に興味をもつユーザーが少なく成果につながらないリスクもあるため、効果性を見極めて広告を出しましょう。

〇自社の広告戦略を明確化する

CPCの費用対効果を高めたい場合、広告を出す目的やターゲットなど、広告戦略の明確化が重要です。広告を出す目的によって、最適なキーワードや広告文の内容が異なります。

多くの成果を獲得したい場合は、クリック単価が多少高くなる場合でも、見込み度の高いユーザーが集まるキーワードに広告を出すことが有効です。一方、商品やサービスを多くのユーザーに認知させることを目的とする場合は、クリック単価の低いキーワードを選ぶほうが費用対効果は上がります。

〇スマートフォンによる閲覧を重視する

スマートフォンの利用者にとって見やすい広告を作ることは、CPCの費用対効果を高めるうえで重要です。スマートフォンはパソコンやタブレット端末と比較して画面が小さいため、広告の文字数が制限されます。

スマートフォンの利用者をターゲットとして広告を出す場合は、商品やサービスの魅力を簡潔に伝えられる広告文を作りましょう。

〇除外キーワードを設定する

除外キーワードとは、広告を出したくないキーワードを指定するための設定です。クリックされても成果につながらないキーワードを除外キーワードとして設定すると、無駄な広告費を削減できるためCPCの費用対効果が上がります。

コツを正しく理解して広告を出稿し、費用対効果が高められるようにしましょう。

まとめ

今回は、CPCの概要やメリット・デメリット、広告出稿時の注意点や費用対効果を高めるコツを解説しました。

クリック課金型広告のCPCは、広告効果を分析しやすい集客手法の1つです。広告のクリック数に応じて広告費が発生する課金方式のため、少ない予算からでも広告配信ができます。
ただし、クリック単価が安いキーワードの費用対効果が高いとは限りません。広告の目的を明確にして、費用対効果を分析しながらCPCを運用することが重要です。

CPCで効果的な集客をしたいWebマーケティング担当者の方は、この記事の内容を参考にして広告運用を行いましょう。

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