ビッグキーワード・スモールキーワードとは?SEO効果を徹底比較
ビッグキーワード・スモールキーワードは、WebサイトのSEO効果を高めるうえで欠かせない用語です。それぞれのキーワードにおける特徴を押さえてSEO対策に盛り込むことで、集客や売上アップにつながります。そのため、ビッグキーワード・スモールキーワードに関する理解を深めたいと思っている人は多いでしょう。
そこで今回は、ビッグキーワード・スモールキーワードの特徴やメリット・デメリットを解説します。両者の違いを徹底比較するため、企業のWebサイト担当者やWebマーケティング担当者は、ぜひ参考にしてください。
1.ビッグキーワード・スモールキーワードとは?
ビッグキーワードとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、多くの人が検索しているキーワードのことを指します。一方で、スモールキーワードとは、検索数が少ないキーワードのことです。複数の単語を組み合わせた、より具体的な検索キーワードがスモールキーワードに該当します。
どちらもリスティング広告やSEO対策などにおいて、キーワードの選定時に頻繁に用いられる専門用語です。集客効果の見込める施策を行うためには、ビッグキーワードとスモールキーワードの両方を意識することが重要となります。
1-1.【比較】SEO効果・コスト・具体例などの違い
ビッグキーワードとスモールキーワードの違いは、下記の表のとおりです。
ビッグキーワード
検索数 | ○ |
---|---|
SEO効果 | △ |
コスト | × |
具体例 | 「SEO」 |
スモールキーワード
検索数 | × |
---|---|
SEO効果 | ○ |
コスト | △ |
具体例 | 「SEO 対策会社 大阪」 |
ビッグキーワードは検索数が多いものの、工夫を凝らさなければSEO効果は高まらないため、SEO対策のコストがかかる傾向にあります。また、ビッグキーワードは「SEO」のように、ひとつの単語で狙うケースが一般的です。
スモールキーワードは検索数が少ない分、検索結果の上位に表示されやすく、高いSEO効果が期待できます。具体的なニーズを持った人を流入できるため、費用対効果が大きい点も特徴です。「SEO 対策会社 大阪」のように、複数キーワードを用いたSEO対策は「ロングテールSEO」とも呼ばれます。
2.ビッグキーワードの特徴・メリット・デメリット
ビッグキーワードとスモールキーワードは、それぞれメリット・デメリットがあります。アクセス数の増加につなげるためには、両者の特徴を押さえたうえで、SEO対策に落とし込むことが重要です。
ここからは、ビッグキーワードの特徴・メリット・デメリットをより詳しく解説します。
2-1.検索数が多く流入増加が期待できる
ビッグキーワードは多くの人が検索するキーワードであり、自社サイトを認知してもらえるきっかけになりやすいため、アクセス数の増加が期待できる点がメリットです。
ビッグキーワードと定義できる検索数はキーワードによって異なりますが、一般的に検索数が1万件以上あればビッグキーワードとなります。数多くの人がビッグキーワードで検索するため、コンテンツを検索結果の上位に表示できれば、大量のユーザーが流入すると見込めます。
2-2.競合サイトも多く上位表示が難しい
ビッグキーワードは、検索数に比例して競合サイトが多く、上位表示の難易度が高いことが欠点です。たとえば、Googleで「SEO」と検索した場合、約5億7,100万件がヒットします(2021年5月31日現在)。つまり、「SEO」のビッグキーワードで上位に表示させるためには、5億サイト以上のWebサイトに勝たなければなりません。
さらに、上位記事はいずれも高品質でSEO対策が入念に施されていることが特徴です。ビッグキーワードで上位表示を狙う場合は、他社に負けない高品質なコンテンツを作成したうえで、検索エンジンから評価される必要があります。
2-3.抽象的な言葉から検索意図を予測する必要がある
ビッグキーワードという抽象的な言葉から、幅広いユーザーが持つニーズを正確に汲み取ることは簡単ではありません。
たとえば、「SEO」で検索する人には、以下のような検索意図が想定できます。
- SEOが何かを知りたい
- SEOを自社サイトの集客に活かす方法を知りたい
- SEOの具体的なメリットを知りたい
しかし、「SEO」というキーワードの中には、「ユーザーが何を思って検索したのか」という要素は一切含まれていません。そのため、ビッグキーワードの裏にある検索意図を予測したうえで、幅広いユーザーのニーズを満たせるようなコンテンツを作成する必要があります。
3.スモールキーワードの特徴・メリット・デメリット
スモールキーワードには、ビッグキーワードにはないメリットがあります。一方で、スモールキーワードならではのデメリットもあるため、SEO対策を行う際はスモールキーワードの特性を理解することが大切です。
ここでは、スモールキーワードの特徴・メリット・デメリットをより詳しく説明します。
3-1.検索数が少なく流入数にほぼ影響しない
スモールキーワードのデメリットは検索数が少なく、Webサイトへの流入を増加させる点では高い効果が見込めない点です。スモールキーワードは、ビッグキーワードよりも具体性を伴ったキーワードであるため、検索する人が限定されます。たとえば、「SEO 対策会社 大阪」と検索する人は、「SEO」と検索する人よりも圧倒的に少数です。
そのため、スモールキーワードで自社サイトへの流入数を増やすためには、数多くのコンテンツを作成する必要があります。ひとつのコンテンツから流入を増やすのではなく、さまざまなコンテンツから少しずつ流入を狙います。
3-2.競合サイトも少なく上位表示が期待できる
スモールキーワードは検索数が少ない分、競合サイトも減るため、検索結果の上位表示を狙いやすいことがメリットです。実際に、Googleで「SEO 対策会社 大阪」と検索した場合のヒット数は、約360万件です(2021年5月31日現在)。「SEO」の検索ヒット数である約5億7,100万件と比較すると、大きな差があることが分かります。
豊富なSEO知識を持った担当者が自社にいない場合でも、スモールキーワードであれば上位表示できる可能性があります。また、Webサイトを立ち上げたばかりで、少しずつでも確実に流入を増やしたい場合にも、スモールキーワードは効果的です。
3-3.検索意図が明確でCVにつなげやすい
スモールキーワードで検索する人の多くは検索意図が明確であるため、CV(コンバージョン)につなげやすい点もメリットです。たとえば、「SEO 対策会社 大阪」で検索する人は、「大阪にあるSEO対策会社を知りたい」という検索意図があると分析できます。検索意図を明確に掴むことで、狙うべきターゲット層も把握でき、ニーズや悩みに応えるコンテンツを考えやすくなります。
また、スモールキーワードを使えば、自社の顧客になりやすいユーザーにターゲットを絞ることが可能です。無作為にアピールするのではなく、ピンポイントのターゲットに向けたコンテンツを作ることで、効率的にCVへつなげられるでしょう。
4.ビッグキーワード・スモールキーワードの効果的な使い方
ビッグキーワードとスモールキーワードにはそれぞれ特徴があるため、Webサイトの運用状況などに合わせた使い分けが重要です。
たとえば、SEO対策やコンテンツの質に自信がある場合は、最初からビッグキーワードを狙ってもよいでしょう。一方で、Webサイトを確実に成長させたい場合は、スモールキーワードで少しずつコンテンツを充実させ、Webサイトとしての力が強くなった段階でビッグキーワードを狙う方法もあります。
ビッグキーワード・スモールキーワードの特徴を押さえたうえで、自社に合う使い方を検討してください。
まとめ
ビッグキーワードは、検索エンジンで多くの人が検索しているキーワードです。一方で、スモールキーワードは、より具体性を持たせた検索数が少ないキーワードを指します。
ビッグキーワード・スモールキーワードは、検索数・SEO効果・コストのそれぞれにおいて、メリット・デメリットがあります。自社サイトのアクセス数を増やすためには、Webサイトの状況に応じたビッグキーワード・スモールキーワードの使い分けが重要です。
当記事で紹介した内容を参考に、ビッグキーワード・スモールキーワードをSEO効果の強化に活用してみてください。