App Indexingとは?実装するメリットから実装方法まで

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App Indexingとは?実装するメリットから実装方法まで

自社が運営するスマホアプリを多くのユーザーにインストールしてもらう、あるいは利用してもらうためには、アプリへの導線を用意することが大切です。App Indexing(アップ・インデクシング)は、検索結果にアプリの情報を紐づけられる機能であり、実装することでアプリへの導線を作ることができます。App Indexingを実装したい場合は、エンジニアに正しく仕様を伝えられるよう、App Indexingの基本や実装方法を理解しておきましょう。

今回はApp Indexingとは何かから、実装する4つのメリット、App Indexingの実装方法までを分かりやすく解説します。

1.App Indexingとは?

App Indexing(アップ・インデクシング)とは、ユーザーが検索を行った際に、検索結果と関連するアプリの情報を表示する機能です。Googleが2013年に発表した機能の一つであり、検索エンジン上の検索結果とアプリを紐づけることができます。

App Indexingでできることは主に2つです。

(1)アプリをインストール済みのユーザーにはアプリの起動を促す

ユーザーが Google でモバイルアプリの関連コンテンツを検索すると、検索結果のオプションから直接アプリを起動できるようになります

引用:Google Developers「Firebase App Indexing のご紹介」

Googleが発表しているように、アプリをインストール済みのユーザーに対してアプリ起動を促し、アプリの利用機会を増やすことが可能です。

(2)アプリが入っていないユーザーにはインストールを促す

アプリをインストールしていないユーザーに対しては、検索結果上にアプリのインストールボタンを表示します。検索結果一覧から新規ユーザー向けの導線を作れることは非常に便利です。なお、App Indexingは過去にiOS端末にも対応していたものの、現在は非対応となっています。iOS端末における同種の機能は「Universal Links」です。

2.App Indexingを実装する4つのメリット

App Indexingは検索結果をそのままアプリの導線にすることができ、ただ実装するだけでもメリットはあります。しかし、App Indexingはほかにも多くのメリットがあるため、実装することで改善・実現できる内容を把握しておきましょう。

ここからは、App Indexingを実装する4つのメリットを紹介します。

2-1.アプリの利用率・インストール数の増加

App Indexingを実装すると、ユーザーは検索結果の表示に従ってアプリを開く可能性があり、アプリの利用率・インストール数の増加が期待できます。利用率・インストール増加を狙える理由は、App Indexingはユーザーがアプリと関連するコンテンツを検索しているときにアプリの情報を表示するためです。

ユーザーの検索した疑問・悩みは、App Indexingが表示したアプリによって解決できる可能性があります。ランディングページなどを介することなく、ユーザーに対して直接的な答えであるアプリを提示できることが、App Indexingのメリットです。

2-2.ユーザビリティの改善

ユーザー目線で考えると、検索終了後にブラウザを切り替えたり、ホーム画面やストアでアプリを探したりすることは手間です。たとえば、ユーザーがインストール済みのアプリを開こうとした場合、普通はホーム画面から目的のアプリを探して起動する操作が必要です。インストールしていないアプリを開く場合であれば、ストアで目的のアプリを探して、インストール後に起動しなければなりません。

App Indexingはユーザーが必要とするアプリを検索結果に表示することで使い勝手をよくできるため、ユーザビリティを改善できます。

2-3.モバイルフレンドリーの実現

App Indexingは検索結果に直接アプリの情報を表示するため、ユーザーはWebサイトを閲覧する必要なくアプリを利用できます。

スマホの画面サイズはパソコンよりも小さいため、Webサイトはスマホの各機種で快適に閲覧できるようレスポンシブWebデザインを目指すことが主流です。しかしながら、Webサイトの中にはスマホ閲覧に適していないページも少なくありません。App Indexingを導入することによって、スマホユーザーにとって煩わしい画面のタップやサイト読み込みを省略させ、モバイルフレンドリーを実現することが可能です。

2-4.SEO対策への効果

App IndexingはSEO対策にも効果があります。Googleは2015年に、モバイルデバイスの検索結果表示において、モバイルフレンドリーであることをランキング要因にすると発表しました。現在では、App Indexingを実装しているかどうかは、Google検索における重要なランキングシグナルの1つです。

また、App Indexingを実装すると検索結果にアプリのアイコン画像が表示されるため、ユーザーに対する視覚的な強調効果も生まれます。スマホユーザーを対象とするスマホアプリにとって、検索結果上でアプリを目立たせられる点は大きなメリットです。

3.App Indexingの実装方法

App Indexingを実装するためには、アプリと自社サイトのそれぞれにディープリンクを追加する必要があります。ディープリンクとは、アプリの特定コンテンツへとユーザーを移動させるリンクのことです。

以下では、App Indexingの実装方法として、アプリ・サイトのそれぞれにおけるディープリンクを設定する流れを解説します。

3-1.アプリへのディープリンクの設定

アプリへのディープリンクの設定では、Firebaseを使用することが一般的です。FirebaseはGoogleが提供するモバイルプラットフォームであり、アプリ開発ツールとして使用します。

アプリへのディープリンクを追加する流れを簡単に説明すると、下記のとおりです。

  1. (1)Intent filterでURLを指定する
  2. (2)アプリ応答時の動作を設定する
  3. (3)ディープリンクの起動テストを行う

Intent filterでURLを指定すると、該当のURLリンクを押下した際に指定URLへと接続します。リンク先のサイトにアプリを起動する機能があれば、設定した動作でアプリを起動させることが、Intent filterの仕組みです。

そのため、アプリへのディープリンクを設定しただけでは、まだApp Indexingを活用することはできません。サイトへのディープリンクを設定して、アプリの起動処理ができるようにする必要があります。

3-2.サイトへのディープリンクの設定

サイトへのディープリンクを設定するためには、まずアプリURIを設定しなければなりません。アプリURIは下記の3パーツで構成されています。

  • アプリのパッケージ名
  • ディープリンクのスキーム
  • ディープリンクのパス

アプリのパッケージ名とは、プロジェクト作成時に入力した名前のことです。パッケージ名は他アプリと重複しない文字列であり、アプリの識別情報となっています。

スキーム・パスは、ディープリンクのURLが「http://example.com/1111」であった場合、それぞれ下記のとおりとなります。

ディープリンクのスキーム http
ディープリンクのパス example.com/1111

アプリURIが設定できたら、ディープリンクを設定するサイトページのhtmlに、アプリURIをlink要素で追加してください。サイトへのディープリンクの設定方法は、各ページに実装するか、XMLサイトマップに実装するかの2種類があります。

アプリ・サイトの両方にディープリンクを設定後は、問題ないか確認するために必ずテストを行いましょう。エラーが生じずアプリを起動できれば、App Indexingの実装は完了です。

まとめ

App Indexingは、検索結果にアプリの情報を表示する機能です。ユーザーのアプリ利用状況に応じて起動・インストールを表示できるため、アプリの利用やインストールを促す導線として活用できます。App Indexingは、スマホユーザーに対するユーザビリティ改善やモバイルフレンドリーの実現、SEO対策への効果が期待できることもメリットです。

App Indexingを実装するためには、アプリ・サイトの両方にディープリンクを設定する必要があります。今回紹介した内容を参考に、エンジニアと相談してApp Indexingの実装を進めましょう。

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