リファラーとは|確認・活用方法から注意したいポイントまで解説

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リファラーとは|確認・活用方法から注意したいポイントまで解説

自社サイトの流入元を調べる場合、アクセス解析ツールを活用する人は多いでしょう。アクセス解析ツールは複数あり、Googleでも解析ツールを提供しています。

Googleアナリティクス4などの解析ツールにはリファラーという項目があり、リファラーを分析することで自社サイトへのアクセス数やCV率を増やすヒントを得ることが可能です。

今回は、リファラーの概要から、ツールでの分析により分かること、リファラーを調べる方法までをご紹介します。リファラーを分析するときの注意点もまとめていますので、リファラーを効果的に使い、自社サイトのSEO対策をしたい、マーケティング効果を高めたい人はぜひお読みください。

1.リファラーとは

リファラーとは、Webサイトの訪問者が直前に見ていた参照サイトや流入経路のことです。Googleアナリティクス4などのアクセス解析ツールを使うと、自社サイトのリファラーについて調べられます。

Googleアナリティクス4では、参照元を表す「Referral」以外にもさまざまなチャネルを確認できます。主なチャネルは次の通りです。

Referral 外部のWebサイトからのアクセス
Organic Search 検索エンジンからのアクセス
Paid Search 検索広告からのアクセス
Display ディスプレイネットワーク広告からのアクセス
Paid Social 広告ネットワークタイプがSocialに設定されたGoogle広告からのアクセス
Organic Social Googleが指定するソーシャルメディアからのアクセス
Email Eメールに記載されたリンクからのアクセス
Direct URLの直接入力によるアクセス

出典:アナリティクス ヘルプ「[GA4] デフォルトのチャネル グループ」

2.リファラーを分析して分かること5つ

リファラーを分析すると、Webサイト訪問者の特徴や傾向が分かるため、WebマーケティングやSEO対策に役立ちます。Webサイト訪問者のニーズや、SEO対策を強化すべきコンテンツなどを把握することが可能です。

ここでは、リファラーを分析して分かる具体的な内容について解説します。

2-1.流入経路

リファラーの分析によって、Webサイト訪問者の流入経路を把握することが可能です。例えば、自社サイトにアクセスする直前に見ていたWebページのURLなどが分かります。また、各流入経路からアクセスしたユーザーについて、Webサイトの滞在時間などの詳細情報も調べることも可能です。

流入経路からは、どのようなWebサイトから自社にリンクが貼られているかが分かります。ユーザーが他のWebサイトで閲覧していた情報から、どのようなことを知りたがっているかを推測できます。自社サイトで反応が良い参照元をチェックして、似たような傾向のWebサイトに広告表示を依頼する施策も効果的です。

ただし、「Referral」からの流入だけに頼らず、有料検索など他のチャネルやメディアも使ったほうがより多くのアクセスを集められます。

2-2.ユーザー属性

Webサイトにアクセスしたユーザーの属性も、リファラーの分析によって分かる情報の1つです。例えば、ユーザーの年齢や性別、アクセス元の地域などの属性が把握できます。また、Webサイトへのアクセスが初めてか、過去に訪れたことがあるかも確認することが可能です。

ユーザー属性に合わせてコンテンツを作成すると、より良い反応が期待できます。特定の年齢層のユーザーが数多くアクセスしていれば、その年齢層に向けたコンテンツが効果的です。新規ユーザーからのアクセスが多いページには、初めての方向けの情報を載せるとWebサイトの利便性が高まります。

2-3.ノーリファラー

ノーリファラーとは、参照元のWebサイトが不明なアクセスのことです。ノーリファラーが発生する主な原因として、次のような項目が挙げられます。

  • URLを直接入力してアクセスしている
  • Webブラウザのブックマーク機能を使ってアクセスしている
  • メルマガなどに記載されているURLからアクセスしている
  • QRコードやスマートフォンのアプリからアクセスしている
  • SSL対応のサイトから非対応のサイトへアクセスしている

ノーリファラーのアクセスが増えている場合、ブックマークからアクセスしているユーザーが多くなった可能性があります。ただし、上記のどれが原因かをノーリファラーで特定することはできません。

2-4.リファラースパム

リファラースパムとは、参照元に悪質なサイトのURLを指定する迷惑行為のことです。アクセス解析を行っているWebサイト管理者がリファラースパムの参照元URLをチェックしようとすると、有害サイトに転送されます。

リファラースパムを確認するメリットは、悪意のあるアクセスを除外できることです。一方、除外設定を行う間に誤ってリンクをクリックし、有害サイトを開くリスクもあります。

2-5.サイトの課題・改善点

リファラーを分析すると、サイトの課題や改善点を見つけることが可能です。例えば、新規ユーザーからのアクセス数が減っている場合は、新たなコンテンツを追加する必要があります。

外部のWebサイトから自社サイトにリンクが貼られていても、内容が一致していなければユーザーの興味を引くことができません。流入元のWebサイトで自社の商品をおすすめしてくれている場合は、ページ内で商品の特徴を紹介するなどの対策が必要です。

3.リファラーを調べる方法

Googleアナリティクス4でリファラーの種類ごとにアクセス数を調べたい場合、「集客」の項目から「トラフィック獲得」または「ユーザー獲得」を選択しましょう。

より詳細に分析したい場合の手順は次の通りです。下記の操作で、参照元のドメイン名が確認できます。

(1) 「トラフィック獲得」で「セッションのデフォルトチャネルグループ」の横にある「+」をクリック
(2) 「セッション獲得」→「セッションソース」か、「セッション参照元またはメディア」をクリック

ドメイン名だけでなく、リンク元のURLまで調べたい場合は、次の操作を行いましょう。

(1) 左メニュー最下部のアイコンをクリック
(2) 「カスタム定義」→「カスタムディメンションを作成」をクリック
(3) 範囲に「イベント」、イベントパラメータに「page_referrer」を指定
(4) 「保存」をクリック

カスタムディメンションを作成すると、レポート画面に参照元のサイトURLが表示されるようになります。

4.リファラー分析時の注意点

リファラーを分析する場合、次の3点に注意が必要です。

  • 他のチャネルも確認する
  • リファラースパムを確認・除外する
  • ノーリファラーを解決する

Webサイトには、外部リンクの他にもさまざまな経路からアクセスが集まります。そのため、「Referral」以外のチャネルも確認することが大切です。

また、リファラースパムもチェックする必要があります。アクセス解析のレポート内にスパムサイトのページURLが見つかった場合は、除外するためのフィルター設定を行いましょう。

ノーリファラーのうち、メルマガやQRコード経由のアクセスについては、URL末尾へのパラメーター付加によるデータ分析が可能です。また、自社サイトがSSLに対応していない場合は、暗号化の手続きをすることで参照元が表示されるようになります。

まとめ

リファラーとは、Googleアナリティクス4などの解析ツールにある項目の1つで、Webサイトに訪問した人の流入経路が分かります。他にも、ユーザー属性やノーリファラー、リファラースパム、サイトの課題・改善点が分かり、分析した内容を活用することで自社サイトのアクセス数やCV率を向上させることが可能です。

「集客」の項目から「トラフィック獲得」または「ユーザー獲得」を選択すると、リファラーの種類ごとにアクセス数を調査できます。

リファラーを分析するときは、「Referral」以外のチャネルも確認しましょう。また、スパムサイトのページURLが見つかった場合はフィルター設定をする、自社サイトがSSLに対応していない場合は暗号化することがポイントです。

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