noindexタグとは?効果的な使用法3つと記述方法・注意点
Webサイトの運営をしていると、「noindexタグ」という言葉を聞くことが多くなります。しかし、言葉そのものは知っているものの、詳しい概要が分からない方も珍しくありません。
SEO対策を実施するうえでは、noindexタグの概要を把握することが重要です。
今回は、noindexタグの概要を解説します。使用方法や注意点、記述方法も併せて解説するため、noindexタグのことを知りたい方は参考にしてください。
1.noindexタグとは?効果的な使用方法3つも
noindexタグとは、特定のページを検索結果に表示しないためのタグです。
noindexタグを用いることでWebサイト全体の価値を高め、検索結果の順位を高めることができます。しかし、どのような状況のときにnoindexタグを使用するべきか分からない方も少なくありません。
ここでは、noindexタグの効果的な使用方法を3つ解説します。
1-1.低クオリティのページ
低クオリティのページは、検索エンジンから良い評価を受けることが難しいだけでなく、サイト全体の評価を下げてしまうことも少なくありません。
評価の低いページが残されたままでは、評価の高いページの順位も上がりづらくなってしまいます。
リライトをしてコンテンツ作りを行っているにもかかわらず、メイン記事の順位が上がらない場合は、noindexタグで不要な記事をインデックスから削除しましょう。
noindexタグを使用することでサイト全体の評価が高まり、オーガニック流入が増加することもあります。
1-2.検索エンジンの評価が不要なページ
Webページによっては検索エンジンからの評価が不要であり、検索結果に表示させる必要がないページもあるでしょう。
例えば、ECサイトにおいて会員情報を入力するページや、商品購入後のサンクスページなどがあります。上記のようなページが検索結果に表示されると、ユーザビリティが下がることにつながってしまいます。
検索エンジンの評価が不要なページの例は下記の4点です。
- 404のエラーメッセージが表示されるページ
- HTMLサイトマップ
- 投稿ページや管理画面など、CMSによって自動生成されてしまうページ
- 検索結果に表示させたくないコーポレートサイト
1-3.テストページ
SEO対策の担当をしていると、PDCAを回すためにテストを行うことがあります。しかし、テストページは一時的なものであるため、検索エンジンから評価される必要はありません。
テスト画面が検索結果に表示されると、一般のユーザーもアクセスできるようになってしまいます。リスク回避のためにもnoindexタグを使用しましょう。
2.noindexタグの記述方法
noindexタグの記述方法は非常に簡単であり、HTMLの<head>セクションに下記のmetaタグを記述するのみです。
■noindexタグの記述方法
<meta name="robots" content="noindex">
WordPressでサイトを構築している場合、より簡単にnoindex設定を行うことができます。WordPressでnoindexタグを設定する際は、「All in One SEO Pack」というプラグインをインストールしてください。
インストール後、一般設定から必要な項目にチェックを入れると完了です。
All in One SEO Packを使用する際は、全ての記事に対して設定しないよう注意しましょう。全ての記事にnoindexタグを設定すると、オーガニック流入が激減してしまいます。
3.noindexタグ使用時の注意点4つ
noindexタグを使用すれば、検索結果の順位を高めることが可能です。一方で、noindexタグの設定方法や利用方法によっては、オーガニックの流入数を下げてしまうこともあります。
ここでは、noindexタグを使用する際に注意すべきポイントを4つ紹介します。
3-1.反映には時間がかかる
noindexタグが反映されるタイミングは、設定後にクローラーがページを巡回したタイミングです。そのため、noindexタグを設置してすぐに反映されるとは限りません。
クローラーが巡回するタイミングはサイトによって異なります。具体的に「どの程度の期間で巡回する」といった情報は公開されていません。
noindexタグに限らず、HTMLのメタタグが反映されるまでは一定の時間がかかるため、インデックスに反映されるまで待つ必要があります。
3-2.必要な数だけ設置する
noindexタグを使用すると検索エンジンにインデックスされなくなるため、noindexページのセッション数は下がることが一般的です。セッション数を減らさないためにも、noindexタグを使用するページは最小限に抑えましょう。
noindexタグを使用するページが多くなると、管理が大変になる面もあります。インデックスにページを再度追加する際、タグを消し忘れてしまうこともあるため、noindexタグの乱用は避けましょう。
3-3.nofollowタグも併用する
noindexタグと似たタグに「nofollow」というタグが存在します。
nofollowタグは、設定したページに貼られているリンク先にクローラーの巡回を禁止するタグです。一方、noindexタグはインデックス登録を止めるタグであり、クローラー自体は巡回します。
nofollowタグを使うことで、発リンク先にSEOの評価を与えないようにすることが可能です。
例えば、評価の低いページからセッションを集めたいページにリンクを貼っている場合、リンク先の評価を下げてしまう可能性があります。
nofollowタグを評価の低いページに設定することで、リンク先のページの評価に影響させないことが可能です。
3-4.ページ削除・リライトも検討する
noindexタグを使用する以外にも、ページを削除・リライトすることでSEO効果を高めることができます。ページの削除・リライトが効果的なケースは下記の3点です。
- コンテンツの質が低いページ
- 極端に文字数が少ないページ
- サイト内の重複コンテンツが多いページ
コンテンツの質が低いページは、リライトにより順位が上がることがあります。ページごとにnoindexタグを使用するべきかどうか判断しましょう。
4.「robots.txt」とは|noindexタグとの違いも
noindexタグを使用する際に、複数の記事をまとめて検索結果に表示させないようにしたり、効率よくクローラーに巡回させたりしたいと考えるケースは多くあります。
このような場合はrobots.txtを使用することで、クローラーの巡回を最適化させることが可能です。
〇robots.txtとは
robots.txtとは、コンテンツのクロールを制御するファイルです。robots.txtによって、サイト内の重要なコンテンツを中心にクロールさせます。
robots.txtは、FTPソフトを使用して記述することが一般的です。主な記述内容は下記の3点です。
- User-Agent
- Disallow
- Sitemap
〇noindexタグとrobots.txtの違い
noindexタグとrobots.txtの違いは下記の通りです。
noindex | robots.txt |
---|---|
meta要素 | テキストファイル |
HTMLがメイン | ファイルタイプに関係なく使用可能 |
各ページ単位で使用可能 | ホスト・パス全体に使用可能 |
インデックスをブロック | クロールをブロック |
robots.txtはクロールをブロックする効果があるものの、ブロックしたページが検索結果に表示される可能性もあります。noindexタグを使用すると、検索結果に表示されることはありません。
まとめ
今回は、noindexタグの概要に関して、使用方法や注意点などを解説しました。
noindexタグを効果的に使用すると、サイト全体の評価を高めることが可能です。記述方法は簡単で、WordPressを使用していればより簡単に設定できるため、それぞれ確認しましょう。
一方で、noindexタグの使用には注意点もあります。robots.txtの違いも把握したうえで正しく使用し、SEO効果が発揮されるよう取り組みましょう。