【機能別】SEOツールの主な種類5つ|無料・有料にわけて紹介!
SEO効果を十分に得るためには、Webサイトを分析したうえで、自社に合ったSEOツールを選ぶことが大切です。
しかし、ひと口にSEOツールと言っても、さまざまな種類・機能のSEOツールが提供されているため、どれを選べば良いか分からないことも少なくありません。
今回は、主なSEOツール5種類の中から、目的別に無料・有料それぞれいくつか紹介します。
自社サイトのSEO施策として、SEOツールの導入を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
1.SEOツールの主な種類5つ
SEOツールは多岐にわたりますが、主に利用されているSEOツールは以下の5種類に分けられます。
- 検索順位チェックツール
- キーワード選定ツール
- 内部対策ツール
- 外部対策ツール
- コピペチェックツール
それぞれ役割が異なりますが、SEOツールによっては複数の機能を同時に利用することが可能です。
基本的に有料ツールのほうが多機能であるため、入念なSEO対策を行いたい場合は、有料ツールを使用すると良いでしょう。 一方で、Webサイトの規模・チェックする内容によっては、無料ツールであっても十分に役立ちます。
また、上記のSEOツール以外にも「リンク切れチェック」「SEO総合診断」などの機能を持つSEOツールもあります。
調査の目的によって、SEOツールを使い分けることが大切です。
2.検索順位チェックにおすすめのツール
検索順位チェックツールは、指定したWebページを各キーワードで検索した場合、検索の何番目に表示されているかを確認するSEOツールです。
URLが分かっていれば、競合するWebサイトの検索順位も調査できます。
一般的に、SEO対策を行う目的のひとつは、検索結果の順位を上げることです。
そのため、検索順位をチェックするSEOツールはWebサイト運営に欠かせません。
2-1.【無料】検索順位チェッカー
検索順位チェッカーは、インストールせずにブラウザ上で利用できるSEOツールです。
入力できるキーワードは最大で5つまでで、対象となるURLが100位以内に入っていれば順位とヒット数が表示されます。
順位チェックができる検索エンジンはGoogle・Yahoo!・Bingの3種類で、PC検索・スマホ検索の両方で調査が可能です。
2-2.【有料】GRC
GRCには、Google・Yahoo!・Bingにおける検索順位変化をグラフで表示したり、レポートで出力したりする機能が備わっています。
検索順位変化は、直近の順位だけでなく過去すべての順位も表示されます。
順位グラフ上で「メモ機能」を利用すれば、実施したSEO対策と効果を照らし合わせることが可能です。
また、事前にURLとキーワードを設定することにより、GRCを起動するだけで自動的に現在の検索順位計測ができます。
3.キーワード選定におすすめのツール
キーワード選定ツールでは、キーワードごとの月間の検索ボリュームや競合度などを調査できます。
関連するキーワードなども一覧で確認できるツールが多く、狙っていた検索キーワード候補以外にも有効なキーワードを発見することが可能です。
検索エンジンで上位表示され、検索ユーザーからのクリック率を上げるためには、需要のある検索キーワードを選定することが重要です。
3-1.【無料】Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、「Google 広告」に登録することで利用できるSEOツールです。
指定したキーワードと関連したキーワードにおける「検索ボリューム」と「競合度」を一覧で確認できます。
無料プランの場合、検索ボリュームと競合度の詳細は表示されませんが、有効性の高い対策キーワードを新しく選出する機能としては十分と言えます。
3-2.【無料】Siencaインサイト
Siencaインサイトは、記事ネタが簡単に見つかる無料のSEOツールです。 トピッククラスター分析が最大の特徴で、関連性の高いキーワードとコンテンツを効率的に整理できます。
この分析を活用することで、新たな記事ネタの発見と戦略的なキーワード選定を可能にします。 さらに、自社サイトの内部リンク戦略も策定可能で、SEO対策とコンテンツマーケティングの質を高めることができます。
3-3.【有料】Ahrefs
Ahrefsは、「Ahrefsのキーワード・エクスプローラーがあれば、他のキーワード選定ツールは不要」と言われるほど多機能で優れたSEOツールです。
検索ボリュームや競合度以外にも、関連キーワードやサジェストキーワードを始めとしたさまざまな情報を取得できます。
検索結果のクリック率・リスティング広告に対するコストの概算・ユーザーが同じキーワードで再び検索する確率などの調査も可能です。
4.内部対策(サイト情報の確認)におすすめのツール
SEOの内部対策を行う際は、タイトルタグやhタグなどのメタタグ・内部リンク・Webページの表示速度など、Webサイトの各設定・パフォーマンスを見直すことが重要です。
内部対策用のチェックツールを利用することで、各種タグの記載ミス・重複コンテンツ・独立ページの存在などの問題点を発見できます。
4-1.【無料】Light House
Light Houseは、Chromeの拡張機能のひとつとしてGoogleが公式に提供しているチェックツールです。
2020年11月時点では英語表示のみとなっており、日本語には対応していません。
調査対象のWebページ上で使用することで、メタタグの記載やステータスコードの状態など、10の項目を評価基準として合格か不合格かをスコアで表示します。
4-2.【有料】DeepCrawl
DeepCrawlは、URLを入力したWebサイトの内部SEO状況をすべて取得して評価・分析するチェックツールです。
タイトルタグやコンテンツの重複・リンク切れ・nofollowページの存在といった基礎的な問題点などが一括で検出されます。
改善すべき箇所を検出リストからチェックして修正を行い、再度クロールすることで、修正漏れを簡単に防ぐことができます。
5.外部対策(被リンクの確認)におすすめのツール
被リンクの数や被リンク元の質は、Webサイトの質や検索順位に影響する要素となるため、定期的なチェックが必要です。
特に、悪質な被リンクが多くあると、Webサイトの検索順位が下がる傾向にあります。
外部対策用のチェックツールを利用することで、被リンクの数や、どのWebサイトに被リンクされているかをチェックできます。
5-1.【無料】マイサイト被リンクチェック
マイサイト被リンクチェックは、調査したいURLを入力してチェックボタンを押すだけで、Webサイトに対する被リンク数・ドメイン数をチェックできるSEOツールです。
被リンク元となっているWebページのURLやタイトル、どのようなアンカーテキストが記載されているかもチェックできます。
検出された被リンクのデータはCSVで保存することが可能です。
また、競合サイトの被リンク数も確認できます。
5-2.【有料】Majestic SEO
Majestic SEOは、Webサイトの被リンク・参照元の数・ドメイン・アンカーテキストなどをチェックできるSEOツールです。
被リンク元となっているWebサイトの信頼度や被リンク数を数値化した指標を基に、被リンクの質もチェックできます。
また、過去5年間に蓄積されたデータを使うことで、被リンク状況の推移も分析可能です。
6.コピペチェックにおすすめのツール
コピペチェック用のSEOツールでは、入力した文章が他のWebページとどれくらい類似しているか・似たコンテンツがどの程度存在するかなどを確認できます。
Webサイトのコンテンツがコピーコンテンツと判断されると、Webサイトの信頼性や検索順位も大幅に下落するため、公開前のチェックは重要です。
6-1.【無料】CopyContentDetector
CopyContentDetectorは、一度に25~4000文字までの文章の類似度を判定し、一致率の高いWebページの文章や文字列を色付きで表示します。
利用する回数に制限はないため、文章を分けて登録することで何文字でもチェック可能です。
また、「CSV一括登録」「テキスト一括登録」などの機能を利用して、検索文章を一括登録したり、チェック結果をダウンロードしたりすることもできます。
6-2.【有料】chiyo-co
chiyo-coは、以前「影武者」と呼ばれていたコピペチェックツールです。 2020年8月に大幅にリニューアルされ、文字列の重複チェックに加えて文章の類似性もチェック可能となりました。
チェック元の文章と類似性の高い文章が並べて表示され、重複箇所や類似箇所が強調される仕様になっているため、視覚的にも理解しやすいです。 Webページだけでなく、ローカルファイルの調査も可能なSEOツールとなっています。
まとめ
今回は、SEOツールとして主に利用されている5種類のSEOツールについて、無料・有料それぞれひとつずつ紹介しました。
無料であっても高機能で操作性も簡単なSEOツールが多いため、初心者には使い勝手が良いでしょう。
有料ツールは、無料ツールよりも多機能でチェック結果も詳細に診断される傾向にあるため、本格的にSEO対策を行いたい場合におすすめです。
有料ツールには一定の機能を抑えた「無料版」やトライアル期間を設けているケースもあるため、まずはお試しで利用しても良いでしょう。
ここまで紹介したことを参考に、ぜひ各社に合わせたSEOツールを使用してください。