QDFとは?活用するメリットからコンテンツを作るコツ・注意点まで
Google検索エンジンの検索結果ページにWebサイト・ページを上位表示させるためには、通常のSEO対策を行うほか、QDFを意識することが大切です。しかし、QDFとはそもそも何なのか、具体的にどのようなメリットを享受できるのか、よくわからない人は少なくないでしょう。
今回は、QDFの概要・特徴や、QDFのアルゴリズムを活用するメリットについて解説します。また、QDFを意識したコンテンツを作るコツ・注意点も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
1.QDFとは
QDFとは、「Query Deserves Freshness」の略称であり、Googleが検索結果ページに表示される情報を最適化するために採用している検索アルゴリズムの1つです。
Googleは、検索クエリや検索数、ニュース記事やブログ記事などを分析しています。そして、最新情報が求められていると思しき検索キーワードがあった場合、検索結果ページの上位により新しい情報が含まれているWebサイト・ページが表示されます。
たとえば、ユーザーが人気アイドルである「二宮和也」を検索する際には、「二宮和也の説明」「二宮和也に関するニュース」を求めていると考えられるでしょう。この場合、キーワードに関するニュースが報じられた際には、QDFが適用されて最新ニュースがより上位に表示されることが一般的です。
1-1.QDFの特徴
QDFはすべての検索クエリに適用されるアルゴリズムではありません。QDFは、時事性や速報性が高いニュースやイベント、天気や地震に関する情報など、より新しい情報が望まれているとGoogleが判断した検索クエリにのみ適用されます。
たとえば、「鉛筆」を検索するユーザーは、最新ニュースではなく「鉛筆の通販サイト」「鉛筆の説明」「鉛筆のメーカー」に関する情報を求めていると考えられるでしょう。そのため、「鉛筆」にQDFが適用される可能性はほとんどありません。
2.QDFのアルゴリズムを活用する3つのメリット
QDFに適応するコンテンツ制作を行えば、さまざまな効果を期待できます。しかし、QDFに適応させることでどのようなメリットを得られるのか、具体的なビジョンが浮かばない人は多いでしょう。
以下より、QDFのアルゴリズムを活用することで得られる3つのメリットを紹介します。
2-1.アクセス数を一時的に増やすことができる
コンテンツをQDFに適応させることで得られる最大のメリットは、一時的ではあるものの、アクセス数を爆発的に増やせることです。
話題のキーワードに関する最新情報を伝えるためのコンテンツを制作し、いち早く公開するとQDFが適用され、検索結果の上位に表示されます。その結果、話題性の高さも相まって、QDFが適用されないキーワードの検索結果の上位に表示されるよりも、大幅なアクセス増加を見込めます。
2-2.外部リンクを集めやすくなる
QDFのアルゴリズムを活用すれば、アクセス数のみならず、外部リンクも集めやすくなります。
Googleは、信頼度が高いWebサイト・ページを検索ページの上位に表示することから、検索上位のコンテンツに絶大な信頼を寄せるユーザーは少なくありません。そのため、QDFの適用を受けてWebサイト・ページを検索結果ページの上位に表示できれば、参考サイトとしてより多くの外部リンクを得られます。
外部リンクの獲得は、制作したコンテンツをより長く検索結果ページの上位に表示させるうえで重要な要素です。有益で新鮮なコンテンツを発信し、優良な外部リンクを集めましょう。
2-3.パーソナライズド検索にコンテンツが表示されやすくなる
QDFが適用されれば、パーソナライズド検索にコンテンツが表示されやすくなります。
パーソナライズド検索とは、ユーザーの検索履歴・アクセス履歴や、所在地SNSでの交流などを分析して、各ユーザーに合う検索結果を表示するGoogleの検索機能です。
ほとんどのユーザーはパーソナライズド検索を有効にしているため、一度アクセスしたWebサイト・ページが表示されやすくなっています。そのため、制作したコンテンツにQDFが適用されなくなったとしても、一度アクセスしたユーザーからの再アクセスは大いに期待できます。
3.QDFを意識したコンテンツを作る3つのコツ
QDFのメリットを最大限享受するためには、次に挙げる3つのコツを押さえたうえで、コンテンツを制作することが重要です。
- トレンドのキーワードを調べる
- トレンドのキーワードをもとに有益な情報をコンテンツに含める
- QDFが適用されているサイトや競合数を調べる
以下より、それぞれのコツについて詳しく解説します。
3-1.トレンドのキーワードを調べる
QDFが適用されるコンテンツを制作するためには、トレンドのキーワードを調べることが大切です。
通常、QDFは多くのユーザーが注目しているキーワードに適用されることで、効果を発揮します。そのため、トレンド外のキーワードに関するコンテンツを制作しても、QDFの適用を受けることは期待できません。
トレンドのキーワードを調べる際には、「Googleトレンド」や「Yahoo!リアルタイム検索」などを活用することがおすすめです。こまめにトレンドのキーワードをチェックし、コンテンツ制作に活かしてください。
3-2.トレンドのキーワードをもとに有益な情報をコンテンツに含める
トレンドのキーワードが多く含まれるコンテンツを制作すれば、必ずQDFが適用されるわけではありません。
Googleはキーワード出現率のみならず、コンテンツの質もチェックしたうえでQDFを適用します。QDFの適用を受け、コンテンツを検索ページの上位に表示させるためには、コンテンツにトレンドのキーワードに関する有益な情報を含めることが重要です。
QDFが適用されるコンテンツを制作したいのであれば、通常のSEO対策と同様、ユーザーの検索ニーズをしっかりと押さえましょう。また、既に発信されている情報を活用する場合には、独自の見解を加えるなどしてオリジナル性を高めてください。
3-3.QDFが適用されているサイトや競合数を調べる
トレンドのキーワードであれば、すべてにQDFが適用されるとは限りません。そのため、トレンドのキーワードに関するコンテンツ制作をしようと思い立ったら、まずは実際にトレンドのキーワードを検索してみましょう。
更新日時が24時間以内となっているWebサイト・ページは、QDFが適用されていると考えられます。QDFが適用されているWebサイト・ページを見つけたら、コンテンツの内容や競合数を調べ、コンテンツ制作の方針を決めてください。
4.QDFを意識したコンテンツを作るときの注意点
最後は、QDFを意識したコンテンツを作るときに押さえるべき2つの注意点を解説します。
●新しい情報であっても、SEOの基本を満たしていなければ上位表示されない
制作するコンテンツをQDFに適応させ、検索順位を高めるためには、鮮度の高い情報を含めることが大切です。しかし、どれほど新しい情報であっても、SEO対策の基本を満たしていなければ、検索結果ページの上位に表示されることはありません。
QDFが適用されるコンテンツを制作したい場合は、Googleが掲げる3つの評価基準「専門性」「権威性」「信頼性」を高めることを意識しましょう。
●トレンドのコンテンツだけでは一時的にしかPV数を稼げない
QDFの適用を狙ってトレンドキーワードに関するコンテンツ制作に注力しても、一時的にしかPV数を稼げません。特に、運営しているWebサイト・ページとの関連性が低いコンテンツの場合、継続的にPV数を稼ぐことは難しいでしょう。
安定してPV数を稼ぎたい場合は、継続的に有益なコンテンツを発信するコンテンツSEOの実施をメインに据え、QDFの対策はサブに止めましょう。
まとめ
QDFを活用すれば、アクセス数を一時的に増やしたり、外部リンクを集めやすくなったりするなど、さまざまなメリットを得られます。ただし、QDFの適用を受けるためには、トレンドのキーワードや競合を調べ、ユーザーにとって有益なコンテンツを制作することが重要となります。
SEO対策の基本を満たすこと、QDFに適応するコンテンツの制作はコンテンツSEOの片手間に止めることを意識し、QDFのメリットを最大限享受してください。