LINE広告とは?相性の良い広告の種類や課金方式を解説
LINE広告が気になっているけれど、自社のニーズとの相性や、費用の仕組みがわからなくてLINE広告活用の検討がなかなか進まない、という企業は多いのではないでしょうか。
当記事では、LINE広告の概要や種類、課金方式をわかりやすく説明しています。また、LINE広告と相性の良い広告、各配信面の特徴、各課金方式のメリット・デメリットも整理しました。LINE広告の活用を検討する際は、ぜひ参考にしてください。
1. LINE広告とは
LINE広告とは、LINEユーザーに向けて、広告を配信できるプラットフォームです。タイムラインや、LINE NEWSなど多彩な配信面に広告を出稿できます。
LINEは、月間利用者数8,800万人(2021年3月末時点)
というSNSの中でも非常に多いユーザー数を誇っています。また、毎日アプリを使うユーザーが全体の85%
を占めている点もLINEの特徴です。
出典:LINE「【公式】LINE広告とは丨サービス概要・特長まとめ」
LINE広告は、このような幅広い層のアクティブユーザーに広告を配信できるため、他の媒体ではアプローチが難しかった対象にもリーチしやすい点が、最大の魅力と言えます。
1-1. LINE広告と相性が良い広告
LINE広告は、BtoC広告に向き、幅広い年代の人をターゲットにすることが可能です。また、LINEユーザーは、すきま時間に何気なくLINE広告を見るため、購入までの検討時間が短い商材の広告に向いています。
LINE広告と相性の良い商品・サービスとしては、代表的なものとして下記の3種類があります。
■化粧品・健康食品
化粧品や健康食品は、多くのユーザーが短い検討時間で購入することから、LINE広告と相性の良い商品です。LINE広告は、ターゲットを絞らず多くのユーザーを配信対象にできるため、化粧品や健康食品の需要発掘やブランディングにつながることも期待できます。
■エンタメ
すきま時間に楽しむゲーム・コミックなどのエンタメは、同じくすきま時間に利用されるLINEに、広告を配信することでユーザーにリーチしやすくなります。新作が次々に配信され、気軽に試したいユーザーが多いエンタメは購入までの検討時間が短く、LINE広告と相性の良い商材です。
■アパレル
アパレルも、ターゲットを絞らず多くのユーザーにリーチでき、需要の発掘や自社製品のブランディングにつながることから、LINE広告と相性が良い商材です。またLINEショッピングがあるLINEに広告を配信することで、商品に関心のある利用者層にリーチできるという利点もあります。
2. LINE広告の配信面
LINE広告では、タイムラインやLINE NEWSなどに加えて、LINE広告ネットワークを通じ、提携する外部アプリへ広告を配信することも可能です。LINEアプリ上における配信先の総数は11種類に上りますが、ここでは代表的な6種類を紹介します。
■タイムライン
タイムラインは、ユーザーが近況をリアルタイムで投稿できます。月間約6,800万人(2019年8月時点)
が利用し、女性ユーザーがやや多く
、10~60代
の幅広い層に利用されていることが特徴です。広告はユーザーの投稿の合間に溶け込んで出稿され、タイムラインを利用する全ユーザーに広告を表示させることができます。
■LINE NEWS
LINE NEWSはアプリ内のニュースタブや、公式アカウントからニュースを発信しています。月間約7,500万人(2020年4月時点)
が利用し、アクティブ率が高い点が特徴です。ユーザーは男女ほぼ同数
で、20~50代
と幅広い年齢層に利用されています。
■LINE BLOG
LINE BLOGは、タレントやアーティストなどの著名人をはじめ、2,500組(2019年8月時点)
以上の公式ブロガーが情報発信に活用しています。ユーザーの約7割が女性
で、20~40代
と幅広い年齢層に利用されていることが特徴です。広告は、ブログ一覧の一部に出稿されます。
■LINEショッピング
LINEショッピングは、ファッション雑貨やコスメなど多彩な商品をアプリ上で購入できるサービスです。登録会員は約3,500万人(2020年9月時点)
、ユーザーの約7割が女性
で、20代後半~40代前半
と比較的高めの年齢層に利用されています。広告は、ショッピングページの一部に出稿されます。
■LINEマンガ
LINEマンガは、LINEが提供するスマートフォン向けのコミックサービスです。日本国内におけるアプリダウンロード数は3,000万(2013年4月~2020年8月)
を突破しています。ユーザー属性は、女性の比率がやや多く
、10~30代と若年層の利用が中心
です。広告は、LINEマンガの一覧に出稿されます。
■LINEポイント
LINEポイントとは、「友だち追加」「動画視聴」「ミッション」などの指定条件をクリアすることによりポイントが貯まるポイントサービスです。PV数は月間2.8億回(2020年6月~2020年8月平均値)
にも上ります。約8割が女性ユーザー
で、ユーザー数の半数が40~50代
です。広告は、LINEポイントクラブで掲載されます。
3. LINE広告の課金方式
LINE広告の課金形態には、クリック課金タイプ(CPC課金)とインプレッション課金タイプ(CPM課金)の2種類があります。それぞれにはメリット・デメリットがあり、両者を適切に使い分けることが、効率的な広告配信を成功させるうえで重要です。
ここでは、LINE広告で選択できるCPC課金とCPM課金について、それぞれの特徴とメリット・デメリットを紹介します。
3-1. クリック課金タイプ(CPC課金)
クリック課金タイプ(CPC課金)とは、ユーザーによるクリックのたびに、広告費用が発生する課金方法です。何度広告が表示されても、クリックされない間は、広告費用が発生しません。
そのため、ユーザーを広告からランディングページに誘導して、商品・サービスの購入や資料請求といったアクションにつなげたい場合に有用です。クリック課金タイプのメリット・デメリットは、下記のようになっています。
メリット |
・クリックしたユーザーだけに広告費用を発生させることができ、費用対効果が高い ・自社のホームページやランディングページに、誘導することが可能である |
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デメリット |
・クリックの単価はオークション形式で決まるため、競合状況によって単価が高くなりやすい ・クリック率が上がると費用も高額となるため、出稿後クリック数の動向を確認する必要がある |
3-2. インプレッション課金タイプ(CPM課金)
インプレッション課金タイプ(CPM課金)とは、クリック数ではなく、表示回数に応じて広告費用が決定される仕組みの課金方法です。たとえ配信のたびに広告がユーザーにクリックされたとしても、表示回数が一定範囲内であれば、広告費用は変わりません。なお、LINE広告における表示回数の単位は、1,000回です。
インプレッション課金タイプは、ユーザーのアクションよりも、認知度アップやブランディングを目的とした広告配信に向いています。インプレッション課金タイプのメリット・デメリットは、下記のとおりです。
メリット |
・クリック数によって費用が左右されないため、広告の質が高ければ費用対効果も高くなる ・多くの利用者に見てもらいやすい |
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デメリット |
・自社のホームページなどに誘導や集客することが難しい ・クリック率が低くてもコストがかかる |
まとめ
LINE広告は、SNSの中でも利用ユーザー層が幅広く、多彩な配信面からアプローチできるため、他の媒体ではアプローチが難しかったターゲットにもリーチできます。BtoC広告が適した商品・サービスの広告に、相性の良い広告媒体と言えるでしょう。
配信面によってリーチしやすい対象が異なっており、課金方法によるメリット・デメリットもあるため、広告出稿の目的を十分に検討して、効率的な方法を選ぶ必要があります。広告戦略やターゲットへのアプローチ方法を十分に検討した上で、自社にとって最適なLINE広告の活用方法を検討しましょう。