Webマーケティングとは?重要性から基本施策まで紹介
Webマーケティングを実施することは、自社サイトの集客効果を高めるために有効です。目的に応じてさまざまな施策を行うことで、売上・コンバージョン率の増加につながります。しかし、Webマーケティングの具体的な方法について、詳しく知らない人も多いでしょう。
この記事では、Webマーケティングの重要性について解説します。集客に効果的な基本施策も紹介するため、企業のWeb担当者や個人でWebサイトを運用している人は、ぜひ参考にしてください。
1.Webマーケティングとは
Webマーケティングとは、Webを利用した販売・営業活動です。一口にWebマーケティングと言っても、目的は多岐に渡ります。下記は、Webマーケティングにおける目的の一例です。
- サービス登録者の増加
- 企業のブランディング
- 商品の販売促進
近年は、インターネットが普及していることで、日常のあらゆる場面で誰でもWebサイトにアクセスできます。そのため、企業が業績を上げるうえで、Webマーケティングの活用が非常に重要です。
また、Webマーケティングでは、顧客の情報をデータで把握できます。把握できるデータは、自社サイトを訪れる人数や滞在時間、デバイスなど多種多様です。
把握したデータをもとに自社の特徴や課題を分析・改善することで、業績の向上につながります。
2.Webマーケティングの歴史
Webマーケティングの考え方が生まれた時代は、1990年代前半です。CERN(欧州原子核研究機構)によるハイパーリンクの開発や、アメリカの電話会社によるインターネット上へのバナー広告掲載などが始まりとされています。
その後、Windows 95の普及や、Googleによる「ロボット型検索エンジン」の開発により1990年代後半からWebマーケティングが本格的に始まりました。
ロボット型検索エンジンは、インターネット上にあるコンテンツをロボットが自動で探し出す検索の仕組みであり、現在も利用されているシステムです。
その後、スマートフォンの発明により、Webマーケティングの重要性が決定的となります。2007年にiPhoneが販売され、日本を含めた世界中の人々がスマートフォンを持つようになると、同時にTwitterやFacebookなどのSNSが普及しました。
3.重要性が高まるWebマーケティング
Webマーケティングが重要である理由は、パソコンやスマートフォンなどのツールが一般家庭にまで広く普及し、インターネットの利用が日常的となっているためです。
以前は、実店舗にお客さんが訪れ、商品やサービスを購入する方法が主流でした。しかし、近年はインターネット上でサービスが完結することが当たり前となっています。
また、インターネットの普及にともない、Webサイトを利用した競争は激しくなっています。そのため、ユーザーにとって魅力的なサイトを作り、ライバル企業との競争をリードする意味でも、Webマーケティングの重要性は高まっていると言えるでしょう。
4.【Webマーケティングの基本施策】集客施策5選
Webマーケティングには、さまざまな集客施策があります。Webマーケティングを通して自社の売上やコンバージョン率を増やすためには、基本的な施策を把握し、目的に応じた戦略を練ることが重要です。
ここでは、Webマーケティングの基本的な集客施策を5つ紹介します。
4-1.SEO
SEOとは、検索エンジン最適化のことであり、GoogleやYahoo!などの検索結果で、上位に表示されるための仕組みです。
検索順位が高いサイトは多くの人の目に留まるため、集客効果が高まります。SEOの詳細な基準は、一般には公開されていません。しかし、ユーザーのニーズを満たすサイトが、高く評価される傾向にあることは確かです。
そのため、SEO施策にあたっては、自社サイトを訪れるユーザーを想定したうえで、ニーズに応えるコンテンツを作成することが求められます。
4-2.リスティング広告
リスティング広告とは、検索結果に表示される広告です。ユーザーの検索内容と関連度の高い商品やサービスが表示されます。そのため、Web広告の中でも、ターゲットとする顧客層をピンポイントで獲得できる施策です。
リスティング広告は、入札単価や広告の品質、競合の入札状況などによって順位が決められます。広告効果を高めて集客に成功するためには、入札単価を上げつつ、広告内容を充実させることが重要です。
4-3.ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、Webサイトに表示される広告です。アドネットワーク広告やバナー広告と呼ばれることもあります。
ディスプレイ広告は、Yahoo!やGoogleなどのアドネットワークや、広告を表示させたいWebサイトと契約を結び、掲載される点が特徴です。ただし、多くの人の目に届く一方で、ターゲットではないユーザーのもとに表示されることもあります。
なお、ディスプレイ広告の配信対象や料金、表示の仕様などは媒体ごとに異なります。
4-4.SNS
SNSは、「Social Networking Service(ソーシャルネットワーキングサービス)」の略です。代表的なサービスには、TwitterやFacebook、Instagramなどがあります。
SNS広告の運用や各SNSで自社のアカウントを作成して情報発信することが、代表的な集客施策です。
SNSには、インターネット上でユーザーと直接やりとりできる特徴があります。また、ユーザーが気に入ったサービスや商品を、「この商品がおすすめ!」とSNS上で拡散してくれる効果を期待できるでしょう。
SNSは、特に若者を中心に使われています。そのため、サービスや商品の対象者が若年層である場合におすすめです。
4-5.メールマーケティング
メールマーケティングは、メールを利用してWebサイトへの流入や商品の購入などを促す施策です。代表的な手法には、メールマガジンやステップメールがあります。メールマーケティングは、コストをほとんどかけずに実施できる点がメリットです。
最新の情報やお得なサービス内容などを上手にメール内に盛り込みながら、自然な形でユーザーの行動を促します。また、既存顧客に上位商品や関連商品を提案するうえでも有効です。
5.【Webマーケティングの基本施策】回遊施策2選
回遊施策とは、Webサイト内のさまざまなコンテンツを閲覧してもらうための施策です。回遊施策を行うことで、ユーザーが長い間サイト内に滞在してくれるようになり、結果としてコンバージョンの達成につながります。
ここでは、代表的な2つの回遊施策について紹介します。
5-1.LPO
LPOとは、ランディングページの効果を高めるための施策を言います。
ランディングページとは、Webサイトなどでユーザーが最初に訪れるページです。多くの人が目にするため、ランディングページでユーザーの興味を引き付けることで、サイトの滞在時間が長くなります。ランディングページでは、自社の特徴を分かりやすく、かつ魅力的に伝えることがポイントです。
5-2.EFO
EFOとは、「入力フォーム最適化」のことです。Webサイトでは、さまざまな場面で、入力フォームが使用されています。多くの入力フォームは、商品購入前やサービス登録などの、コンバージョン達成前に必要です。
そのため、EFO施策を行い、入力フォームを使いやすくすることで、コンバージョン率が高まる効果を期待できます。逆に、入力フォームのボリュームが多すぎる場合などは、コンバージョン率の低下を招くでしょう。
EFOの例としては、プルダウンの設置や郵便番号による住所の自動入力機能の導入などがあります。
まとめ
Webマーケティングは、Webを利用した販売・営業活動のことであり、売上やコンバージョン率を増やすために有効です。
近年は、パソコンやスマートフォンが人々の生活に広く普及しており、インターネット上でサービスが完結することが当たり前となっています。また、多くの企業がインターネット上でサービスを展開していることから、競争率が激しい現状もあります。企業間の競争に勝ち、業績を上げるためにも、Webマーケティングは重要です。
Webマーケティングの具体的な施策には、SEOやWeb広告などがありますが、自社にとって必要な施策を選択して、Webマーケティングを実施しましょう。
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